人が嫌いです。

 

相談者名
七葉
はじめまして、七葉です。
私は人が嫌いです。また恐怖も感じます。でも友達に対してはそれほど感じません。ちょっと抵抗感がある程度です。
中学の頃に学級崩壊がおきました。私がまったくの無関係だったのですがたまたま学級崩壊の原因の子と同小で軽い話をしていたことでいじめの対象になりました。また夏に居酒屋でバイトをしていたのですが、いじめとか商品の場所を聞くだけで嫌そうなめいわくそうな顔をされました。新人ですから機械などが渡されないので注文を受けても先輩方に頼まないとやれないのに軽くあしらわれることもしばしばありました。そのようなことがあったので3日で辞めました。
私の中で居酒屋の事件がトラウマになったようで人にあいさつするだけでも足がすくみます。人に対する恐怖感と嫌悪感が大きくなりました。今では前者の方が大きいです。それでも仕事上しないといけないのといつまでも引きずってもしょうがないと思い、声をかけ続けいていますがやはり迷惑そうな顔をされる方が多いです(気持ちよくかえしてくれる人も少数ですがいます)。自分の声のかけ方が悪いのでしょうか。
また笑顔で接してくれる人がいるのは大変うれしいですがそれが初稿事例だったり大人の対応みたいこともあります。そんなことがあると嫌気がさします。そんなことは自分としてはしてほしくないです。
本当に勇気を持って先輩方に質問したりしても無視されたり適当に対応されたりすることが今では恐怖を感じます。
自分のどこが何が悪いのかわかりません。
どうかよろしくお願います
長文で失礼しました。
カウンセラー
井上真由美
七葉さん、こんにちは。
今回のご相談を担当します、井上真由美と申します。
よろしくお願いします。七葉さんは、昔から、自分がいじめの対象になったり、軽く扱われたりするということに、大変傷ついてこられたようですね。
理不尽な理由でいじめられたり、自分が勇気を出して人に近づこうとしているのに、拒絶されたように感じたら、人に対して怖れや嫌悪感を抱くのは当然のことと思います。
なのに、なんとか事態を打開しようと声をかけ続けたり、どこを直したらいいんだろうと自分を見つめようとする七葉さんは、とてもがんばり屋さんだし、勇気のある人ですね。私は人として尊敬しますよ。そして、七葉さんは“人が嫌い”と書かれていますが、心の奥深くでは、人を好きになりたいという思いが強いのではないでしょうか。
なぜなら、本当に人が嫌いなら、人が嫌いだということで悩んだりはしません。
本当は人を嫌いたくないから、人が嫌いだと思う自分が悩ましいし、人を好きになれない自分が苦しいのではないでしょうか。
そして、人とうまく関係を築けるようになるために、ご相談されているのではないでしょうか。もし、そんな思いがご自身の胸の内に秘められていると感じるなら、人が嫌いと思っている自分なんて嫌い、という気持ちがないか、ご自身に聞いてみてくださいませんか。
人が嫌い、と言われる方は、実は自分のことが嫌い、と思っているパターンが少なくないのです。

そして、自分のことを嫌っているために、自分で自分のことを大切に扱えなかったり、時には攻撃してしまいます。
周りは、自分が自分を扱っているように、自分を扱います。
わかりやすくいうと、一枚のお皿を丁寧に扱っている人を見たら、そのお皿は壊してはいけない価値のあるものに見えませんか。それとは逆に粗雑に扱っていたら、そのお皿はあまり価値のないものに見えませんか。そしてその扱い方を見て、そのような気分で自分も扱いませんか。
これと同じことが、人間関係でも起こりやすいものです。

ですから、まずは自分で自分を価値のある存在として扱ってあげてください。
怖いのに声をかけている自分を褒めてあげたり、がんばっている自分を認めてあげてください。

七葉さんは、
>自分の声のかけ方が悪いのでしょうか。
と、自分に至らないところがあれば、変えようという気持ちをお持ちですよね。
私は、その気持ちだけで十分だと思いますよ。
だから、もし七葉さんが人とうまくいかないのは、自分の何かが悪いのかと自分を責めているとしたら、それはもうしないでください。
一生懸命人とうまくやっていこうとしている七葉さん。それなのに自分まで自分を責めてしまっては、ますます自分を好きになれませんし、人のこともますます自分を苦しめる存在として怖れてしまいます。
これからは、じぶんを認めてあげるためにも、自分で自分を責めている部分を許してあげましょう。
もし人が嫌いな自分を責めているとしたら、それも許してあげてください。だって人を好きなままでいたら、やっていられないほど辛い状況だったのではないでしょうか。
それに、本当は人を好きになりたい。そんな自分もいることを、もう今はわかっていますよね。
人に対して怒りがあるなら、そんな自分をも許してあげてください。だって仲良くしてほしかったんですものね。

そうやって自分を認めてあげたり、味方でいてあげると、少しずつ自分に自信を持てるようになってきます。
自信を持てるようになると、人に対しての恐怖感が薄れてきます。

恐怖感を持ったまま人と接すると、気をつけていても笑顔が固かったり、声が小さくなったりしがちです。あるいは、どうしても緊張した雰囲気をまといがちです。
(七葉さんのケースがそれに当てはまるかは、相談内容を読んだだけではわかりませんので、参考までに読んでくださいね。)
そうすると、人は感情のやり取りをする生き物ですから、自分に対して“怖がっているな”あるいは“無理して話しかけているな”と思うと、やはりその相手に対して距離をとったり、“あなた、私のこと好きじゃないでしょ”というふて腐れた対応をとりがちなんですね。

ただ、ここでやはり重要なのは、だからと言って恐怖感を持っている自分がダメなんだ・・・と思わないでほしいのです。
人に対して恐怖感を持つことは、あなたが悪いのではありません。自分が人と仲良くしたいと思った分だけ、うまくいかなくて傷つき、そして傷ついた分だけ怖くなってしまったのです。恐怖感と同じくらい仲良くしたかったんですよね。

それから、たくさんの人が同じ“人が怖い”という感情に苦しんでいることも知っておいてくださいね。
これは、私がカウンセラーをするようになって、思い知ったことでもあります。
上述したように、人が怖いということは、人と仲良くしたかったということなんですよね。
それぐらい、人って人を求める生き物なんですよね。

さて、そうやって七葉さんが恐怖感から解放されるようになったとしたら、こんな風に思える瞬間が訪れはじめます。
私が話しかけたけど、相手が不機嫌そうな顔だったのは、今とても忙しいのかもしれないな。本当は仕事が面白くないのかな。もしくは、自分がかつてそうだったように、人に対して恐怖感をもっているのかもしれないな。だから、人に対して構えてしまうのかもしれないな。と、人が温かい対応を返してくれない原因を、自分にばかり求めることはなくなってきます。

そんな多様な見方を身につけたとき、きっと七葉さんは、今まで対人関係で苦しんだ分だけ、人に対して歩み寄ることのできる心の強い人になっているでしょう。
恐怖感ではなく、その人への好感や関心から声をかける七葉さんになっているでしょう。

もちろん、誰とでも仲良くする必要はありませんからね。
七葉さんが、対人関係を作りやすい人からでいいんです。

一人で難しければ、いつでもご相談くださいね。応援していますよ。
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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