両親を許し、拘りを無くすには?

 

相談者名
小夜
はじめまして。もうすぐ32歳になる独身女性です。
私の両親は、私が物心のついた3歳頃から父の借金癖が理由で喧嘩ばかりで、
5歳の時に離婚しました。
その2年後に一旦復縁をしたのですが、結局父の借金癖は治らず、仕事もしなくなり、11歳の時に逃げるようにして遠くへ行ってしまいました。
母はその後私達3人兄弟を一人で育て上げました。
母は大変強い女性で、尊敬していますし、大好きな人です。
が、私が自立するまでの間、とても支配的で、色んなストレスもあったのでしょうが、彼女の言うことを聞かなければヒステリックに怒鳴られたり殴られたりは日常茶飯事でした。
「私の言うことが聞けないなら、お父さんの所へ行きなさい!」というのが彼女の口癖でした。
私は両親が離婚するまではずっと父と仲が良く、母に怒られた私をいつも庇ってくれたのは父でした。
母=頼りになるが恐ろしい人
父=優しいが自分に甘い弱い人
というイメージは、未だに変わらないままでいます。
結局、私は両親のどちらからも、本当の意味では愛されていなかったのではないかと思うこともよくあります。
母は私が病気の時や何らかのトラブルにあっている時はとても優しいのですが、例えば恋愛などで順調な時は、決まって酷い嫌味を言ったり、邪魔をするような態度を見せて(本人は意識してないのでしょうが)
私が幸せになることを望んでいないように感じられます。
また、父は優しい人でしたけども、結局自分の欲だけで、家族を守ろうとはしませんでした。
もう二度と顔を見ることもない父と、できるだけ遠くで干渉しあわない距離を保っていたい母。
そのどちらの事を考えても、気分が重くなります。
また、お付き合いする男性に対しては、父のように結局最後はどこかへ行ってしまうんでしょ?…と、いつもそんな風に考えてしまう自分がとても嫌です。
結婚に対してもいいイメージがどうしても抱けず、今までに二度も婚約破棄をしてしまいました。
両親を本当の意味で理解し、許し、私の心の中のわだかまりを解くにはどんな風に考えたらよいのか、是非具体的なアドバイスをお願いします。
カウンセラー
吉原直人
小夜さん はじめまして 吉原 と申します
お便りありがとうございますまず小夜さん 小さい頃からいろんな事を経験されてきましたよね。
大人になった僕達は、頭の中では自分の育った環境や、
離婚した両親に対して、理解しようとしているし、
しかたがなかったんだ、って受け入れもしています。
お母様がそれでも一生懸命育ててくれたのも充分過ぎるぐらい分っています。
それに、この年になって両親を責めてもしかたないとも思っています。

だけど、心の奥深いところでは、
絶えがたい絶望や悲しみが残っているものなんですよね。
だから、
>結婚に対してもいいイメージがどうしても抱けず・・・
ってなってしまいます。

>母=頼りになるが恐ろしい人
>父=優しいが自分に甘い弱い人

僕達の中には、必ず 母と父 の両方の血が流れています。
離婚した両親を持ったとき、
僕達はどちらかを否定しないといけないような気持ちになります。
母に引き取られたら父を、父に引き取られたら母を、
そうしないと育てくれている片親の悲しみをぬぐえないと感じるのでしょう。
だけど、実際僕達の心の中には 母親と父親 必ず二人いるんですね。
片方を否定しようとしたら、結局もう片方の親まで否定してしまいます。

もちろん子供の心の中では、お母さんもお父さんも大、大、大好きです。

こんなありきたりの 子供の心を、
小夜さんは小さい頃から、なんとか整理しなきゃ、なんとかコントールしなきゃ、
なんとか理解しなきゃ、って頑張ってこられたんじゃないですか?
小夜さんの心の中は、無理矢理 切り離したり くっつけたり、
つぎはぎだらけになってしまっているのでしょう。
だから、彼は好きなんだけど 信じきれなくなったり、
結婚の約束までするのだけど、どうしても希望が持てなくなったり。

>両親を本当の意味で理解し、許し、私の心の中のわだかまりを解くには・・・

小夜さんは、もうどうしたら良いか分っていらっしゃると思います。
問題は、その方法ですよね。
小夜さんの つぎはぎの心をもとどおり自然な心に戻す方法は。

まず、小夜さんが小さい頃から本当に感じてきたことを思い出すことです。
お父さんに対する本当の気持ち、お母さんに対する本当の気持ち、
お父さんに対するこうして欲しいという気持ち、
お母さんに対するこうして欲しいという気持ち、
両親や家庭に対する本当の気持ち、
もしかすると、すごく嫌な感情に出くわすかもしれませんが、
本当に感じていたことをまず思い出してみてください。

小夜さんが、無理矢理自分の心をつぎはぎにしてしまったのは、
大好きなお父さんとお母さんを傷つけたくなかったからでしたよね。
大好きなお父さんとお母さんを守りたかったからですよね。
そんな、すべての小夜さんの気持を取り戻してください。

小夜さんのあのころの本当の気持ちを取り戻せたら、今度は、
同じ様にお父さんやお母さんの本当の気持ちを感じてみてください。
お父さんとお母さんは本当はどうしたかったのか?
なぜ、あれほどそうなることを願っていたのか?
お父さんとお母さんはそう出来なかった自分をどんな風に感じたか?
なぜ、お父さんとお母さんはそれが出来なかった自分をそれほど責めたのか?
それは小夜さんと同じ様に 何かを守りたかったんですよね。

あの頃苦しくて感じ切れなかった、
あの頃感じることをもうあきらめていた、
小夜さん や ご両親 の”本当の気持ち”を感じてみてください。
そうしたらきっと、小夜さんの心はもとに戻っていきます。

今まで小夜さんが、
頭 で一生懸命両親を本当の意味で理解し、許してきました。
今することは、 ”心” で理解し、許すことだと思います。

もしご両親がまだ絶望や悲しみをもっていらっしゃるとしたら・・
それを癒せるのは小夜さんの”幸せ”以外にないと思います。

お電話いただければ、いつでもお手伝いします。
ご相談本当に有難うございました。

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