両親から自立した自分になりたい

 

相談者名
にぃにぃ
はじめまして。
過去ログを拝見させていただき、私の悩みなんてたいした事ないのかな・・・と思いつつも、やはりアドバイスをいただきたいなと思い投稿いたしました。
よろしくお願いします。早速ですが現在25歳の私は、両親と同居中です。
少し前まで一人暮らしをしていて、私自身『自立できている』と思っていました。
しかし実家に戻ると、ささいな事にイライラしたり、一人っ子である私は両親の目がとても気になり、今まであまり感じたことのない【ストレス】がたまるようになってきて、感情表す事もなくなるようになってきてしまいました。この事をある方に話したら「それは自立できてない証拠だよ」と言われ、とてもショックでした。そして私自身、認めざるを得ませんでした。このまま実家にいる事が苦痛でいつも『一人暮らしの生活に戻りたい』と考えていたのですが、この事に対しても「それは逃げる事と一緒。そして自立と一人暮らしは関係ない」とも言われ、またまたショックでした。
少しでも早く自立した人間になりたいと思うのですが、どうしたらいいのかわかりません。ただストレスだけが募っていきます。逃げるのもイヤだし、だからといってこのままの生活では押し潰されそうです。今現在仕事をしていないので、就職をすれば変わるかもしれないとも思うのですが、その就職についても何をしたらいいか、何をしたいのかがわからず、行動せず考えてばかりです。
こんな考えてばかりの自分が窮屈で仕方ありません。何かアドバイスがありましたら、よろしくお願いします。
カウンセラー
高野康子
にぃにぃさん初めまして、カウンセラーの高野です。
よろしくお願いします。>私の悩みなんてたいした事ないのかな・・・と思いつつも、やはりアドバイス
>をいただきたいなと思い投稿いたしました。

『悩み』を『悩みとして認める』って、実はもの凄く勇気のいる事なんですよ。
思い切って投稿してくれて本当にありがとうございます。
にぃにぃさんの押し潰されそうになっているハートが自然な状態に戻れるように
私からもお手伝いさせて頂きますね。

>少し前まで一人暮らしをしていて、私自身『自立できている』と思っていました。
>しかし実家に戻ると、ささいな事にイライラしたり、一人っ子である私は両親の
>目がとても気になり、今まであまり感じたことのない【ストレス】がたまるよう
>になってきて、感情表す事もなくなるようになってきてしまいました。

一度親元から離れて生活していた事から”あたり前”と思っていたものが、そうでは
ないと分かる事ってありますよね。 ささいな事でイライラしてしまったのは、にぃ
にぃさんが”あたり前という認識を変えた”一人暮らしの生活があったからです。
そうした事で、ずっと抑圧してきた『過去の感情』が上がってきたのかと思います。

そこで一番影響を与えているのは”両親の目”のようですね。 一人暮らしをする以
前では当然そこにあり続けてきたものなので、ストレスとは思わなかった(又は思え
なかった)のでしょう。

にぃにぃさんが知らず知らずに抑圧してきた過去の感情を、今手放す事も出来るし
もう一度抑圧する事も出来る状態になっていると考えてみて下さいね。
すると、今のにぃにぃさんは後者を選んでいる事になります。 もしも上がってきた
感情をダイレクトに感じてしまったら、自分はどうなってしまうと思いますか?

ひょっとしたら、依存的な感情を持つ事で、更に不安定な自分に陥るかも・・・
そんな恐れを意識の上で感じて今の状態を選んでいるのかもしれませんね。
とっても大きな恐れの中に包まれている感じがします。
それだけ沢山の思いを飲み込んでいるのでしょう。

それでは、その恐れの場所からちょっと視点を変えていきますよ。

にぃにぃさんは「せっかく一人暮らしをして自立出来たと思ったのに、結局何も変わっ
ていなかった・・・」とショックを受けています。

これを『依存的な自分に戻ってしまった』ではなくて『依存的な自分ともう一度向き合
う事にした』って方向で見たならどうでしょうか。 あの頃よりも成長していなければ
出来ない事です。 あの頃のままだったら出来ない事をやろうとしているのです。

一人暮らしの経験を経て、自分の人生に責任を持つ事が解ったからこそ、今まで
見ないフリをしてきた欲求とも向き合う気になってきたって、言えるとは思いませんか。

ではにぃにぃさんに、どんな感情が上がってきているのかを見ていきましょうね。

『一人っ子の私に注がれた両親の目』とはどんなものでしたか?

その目はにぃにぃさんに対して、色々な期待を持っていたのかもしれません。
その思いを一身に受けて、応えようと努力してきた子供だったのではないでしょうか。

今にぃにぃさんが感じているストレスを当時のストレスとして結び付けてみて下さい。
ストレス(イライラ)の下にある感情を具体的に言葉にして、依存(子供)時代の自分
がずっと心の中で叫んでいた、として受け止めていきます。

「もうイヤ!」「干渉しないで」「つまらない」「本当はこうしたかった」・・・など
思い付く限り出してみましょう。 (紙に書き出していくと整理し易いです)

>こんな考えてばかりの自分が窮屈で仕方ありません。

凄く窮屈だったのは、あの頃の自分もそうだったんだなぁ~と解ってきますね。

>少しでも早く自立した人間になりたいと思うのですが、どうしたらいいのかわかり
>ません。

こういった思いと向き合えるようになったにぃにぃさんは、既に自立していますよ。

自立の中にまだ依存の部分が残っているとすれば、それは溜め込んだストレスがあっ
た分、ご両親に対して怒っているにぃにぃさんも居るって部分ではないでしょうか。
「これは私の人生なんだ」って言ってしまったら、もぅご両親を責められなくなって
しまいます。

>逃げるのもイヤだし、だからといってこのままの生活では押し潰されそうです。

にぃにぃさんが「逃げたい」と思っているのは、それはご両親に対して怒っている自分
からだと思いますよ。

>『一人暮らしの生活に戻りたい』と考えていたのですが、この事に対しても「それは
>逃げる事と一緒。そして自立と一人暮らしは関係ない」とも言われ、またまたショッ
>クでした。

一人暮らしは、今はまだ無理かもしれないけど目標にはなりますよね。

これを実行に移すとしたら、まず職場を見つけて収入を安定させてからの方がお薦め
です。 自活した生活であれば「逃げてる」って考えにも捕われなくなりますから。

>何をしたらいいか、何をしたいのかがわからず、行動せず考えてばかりです。

今は恐れが大きくて自分のやりたい事が見えてこない、一番シンドイところです。

けれど、依存的だった自分を思い出して肯定していき、親の期待に添うように頑張っ
てきた自分もそのまんま受け止めていくこうと意欲を持てば恐れも徐々に小さくなって
いきます。

親のレールを意識して過ごしたのも、怒りをぶつけずに飲み込んできたのも、全て
自分がそうしようと決めてしてきたことです。 にぃにぃさんはずっとベストを尽くし
てきたし、ご両親もまたベストを尽くしてきたって思えてきた時には、きっと
『なにをしたらいいのか、何をしたいのか』も見えてきますよ。

にぃにぃさんのプロセスが穏やかに進むことを心から願っています。
ご相談ありがとうございました。

高野 康子

この記事を書いたカウンセラー

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