相談者名 | りょうこ |
こんにちは。 私は23歳のりょうこです。 今回メールを差し上げたのは、私が7年間ずっと抜け出せずにいる出来事から なんとか抜け出したいと思ったからです。私は高校1年生のときに4つ年上の先輩のことが好きになりました。 その人は同じ部活のOBさんでしたが、とても優しくて、 私が他の先輩に言い寄られて困っているときも親身になって 相談に乗ってくれたし、そのことで嫌がらせを受けたときも いつも味方になってくれていました。 ずっといじめられっこだった私にとって初めて優しくしてくれる男性でした。 当時彼には彼女もいたし 年も離れているので「自分は恋愛対象にならない」と、逆に安心して、あこがれていました。 けれど、彼は私のほうに心変わりをし、その彼女とモメにモメて 結局私はその彼と付き合うことになりました。 付き合って初めのうちは確かに「恋愛」をしていたと思います。 1週間も2週間も連絡がなくて寂しくて痺れを切らした私が彼に連絡すると、彼は会ってくれるのですが 私は彼のことがとても好きでした。 体だけを求めようとする彼に対して 避妊もせずに、幸せな気持ちもまったくなく終わってしまった初体験も私は今も忘れていません。 それからの私はかなり自暴自棄で自分に価値を見出せなくなってしまいました。 今の私は当時の友人だった同級生と4年付き合っています。 けれど、私は前の恋がどうしても忘れられないのです。 それでも、私の中で何かがまだ消えていなくて、消化できずにいます。 どうしたら過去から抜け出せるのか、 こんなとりとめもない文章ですが、どうぞ宜しくお願いします。 | |
カウンセラー | 高野康子 |
こんにちは、りょうこさん。 カウンセラーの高野と申します。 どうぞよろしくお願いします。>私が7年間ずっと抜け出せずにいる出来事からなんとか抜け出したいと >思ったからです。 りょうこさん、思い切って7年分の痛みを打ち明けてくれてどうもありがとう。 悩みと言うのは”絶対に直したい!”と誰かに相談する時、既に7、8割は あと一押しの『何か』を求めて此処へいらしたのですね。 >私の中で何かがまだ消えていなくて、消化できずにいます。 りょうこさんにとってこの7年間は屈辱的な痛みの時代でしたね。 >体だけ求められた寂しさなのか、好きなのに報われなかった寂しさなのか きっと、このどれもがそうなのだと思いますよ。 これらの下にあるものは何なのか一緒に過去を振り返ってみましょうね。 >その人は同じ部活のOBさんでしたが、とても優しくて、私が他の先輩に言い寄ら 出会った当初、彼はりょうこさんにとって太陽の位置に居ました。 >当時彼には彼女もいたし 年も離れているので「自分は恋愛対象にならない」と、 とても憧れていたことでしょう。 恋愛がらみで嫌がらせを受けていたのもあって「恋愛対象にならない」彼になら >みんなから「悪女」と呼ばれるようになり白い目で見られて、その部活をやめること その願いも虚しく散ってしまった時には再び真っ暗な世界に覆われてしまい けれどいつもと違う事が1つだけあったのです。 >結局私はその彼と付き合うことになりました。 再び閉ざしかけた世界に光を感じさせる彼が入ってきてくれました。 >彼が女の人に対して本当は不誠実であることにうすうす気づいてはいましたが初めて そんな時に彼の中にある影を認める事など誰も出来ないと思います。 当時のりょうこさんにとって、彼だけが望みの綱だった訳ですから 不誠実とうすうすは気付いていても、それでも彼の光の部分を見続けた >付き合って初めのうちは確かに「恋愛」をしていたと思います。 その3ヶ月は恋愛初期に見られる「憧れ」や「理想」をお互いに相手に重ねて この時りょうこさんの中では、まだ彼は幻想のベールに包まれたままだったようです。 次の恋愛ステージでは『等身大となった相手と向き合う』事がテーマとなってきます。 彼は「自分に憧れを抱いて慕ってくれる素直な女の子」というりょうこさんの初期の 一方りょうこさんは「優しくて正義感が強くて私を守ってくれる憧れの人」という初期 ここでお兄さん役を捨てて男になった彼と、お兄さんのように慕い続けるりょうこさん >私は「そうか、男の人はそういうものなのか・・」と思い、そういったことにも従っ それでもりょうこさんは彼の事が大好きでしたから、精一杯彼のニーズを受け入れよう >初めの頃に受けていた優しさをずっと求めていました。 だからそれを続けるにあたっては(与えるばかりで燃え尽きない為にも)自分の 『救世主の彼』に会えなくて寂しい思いが膨れ上がる程、りょうこさんは弱くなって >あるときはファーストフード店のトイレに私が入っているところにいきなり外から けれどこの事件によってりょうこさんが否定したかった部分を認めざる得なくなった 彼がもう『私を守ってくれるお兄さん』ではなくて『一人の男』であり、自分は りょうこさんが彼に従い続けてきたのは寂しかったからだけではなかったと思います。 心のどこかで自分を『女性』として扱いたくないと思っている事に対して、罪悪感を そして解っていながらも「でも、女性の私でなければ愛してくれないの?」という ところでファーストフード店での彼の行為にはひどいショックを受けられた事でしょう。 彼もまたりょうこさんと同じように追い詰められていたのです。 りょうこさんの想いに応えてあげたいけれど、彼にとって女性を愛する行為とは りょうこさんにとっては「ただ優しくしてくれれば、それだけで良かった」のですが、 どんな理由があったにせよ確かに彼のした行為はしてはいけない事です。 「彼も辛かったんだな」 ただそこには納得出来ない点もあるかと思います。 >私は「女」としてだけでいいから彼に求められていたいと想い、ある日彼の家へ行 りょうこさんの中にあった『女性として見られたくない』という思いを振り切って、 けれど彼が『愛=SEX』と思っていた事は真実ですよ。 りょうこさんが大人の女性を受け入れようとした背景には、先に大人の男性として りょうこさんが追いついたのは、大人にもなりきれない子供にも戻れない彼の場所でした。 >そんなずるずるとした関係を3年も続けた後、自分の「好き」という気持ちを逆手に 恋愛の次のステージが進行する時、恋愛初期のロマンス期に得た「幸福感」が落胆を抜 りょうこさんが3年間彼と付き合っていたのは、それ程彼に感謝していたからではない その後のりょうこさんの自暴自棄も、そんな自分を罰する行為だったのでしょう。 今の彼と本当の幸せを掴む為に過去の蓋を開ける決心をしたのですものね。 過去の彼を成仏させるには心から彼の幸せを願う事ですよ。 ご自分の幸せの為に彼が犯した過ちを理解して頂けませんか。 そして自分も精一杯 大人にもなりきれない子供にも戻れない自分を彼と一緒に前進させる一歩を踏み出す時 りょうこさんが元彼の過ちを理解し、許し、今自分の隣に居てくれる彼と成熟した関係 もうすぐ新しい生活がスタートしますね。 このメールをりょうこさんの新生活に是非役立てて下さい。 それでは最後に 高野 康子 |