相談者名 | あい |
仕事に対する考え方がわからなくなり混乱気味で、今後の自分の生き方までわからなくなってしまっています。 時系列でお話させてください。 私は大学在学中、特にやりたいこともなく、就活の時は「女性でも安心して働ける環境がいいな」程度の考えでしたが、運良く第一志望だった某大手企業に内定をもらい、新卒で入社しました。 入社後は非常に恵まれた環境で働かせてもらいましたが、当初は初めての社会経験で仕事そのものが難しく、悩むことが多かったです。 数年経つと今度は責任ある仕事を任されるようになり、そのプレッシャーに苦しみました。常に仕事のことで悩んでいて、この会社で一生働くのか?本当にやりたいことなのか?といつも考えていました。 そんな中、入社5年目で結婚。夫の理解もあって、この結婚を機に退職しました。 一度家庭に入り、落ち着いて自分のこれからやりたいことを見つめようと思いました。 ここから数ヶ月は専業主婦として家事をしていましたが、この期間に「働きたい」という気持ちが強くなり、就職することにしました。 就職先は、前に勤めていた企業とは異業種ですが、大学時代に関連資格を取っていたのですぐに採用してもらえました。大学の専攻や資格も活かせる専門的な仕事です。 今、ここに入社して1年になります。仕事にはやりがいがあります。 ただ会社の規模がとても小さく、少人数の職場特有の難しさを感じています(特に人間関係)。 そしてそのストレスがだんだん大きくなり、辞めたいと思うようになりました。 でも、そんな自分が嫌になり、人生そのものが嫌になってきてしまったんです。 大手企業に勤めても仕事のプレッシャーに悩み結婚退職、専業主婦になったら働きたいと思い、専門的な仕事に就いたら人間関係に悩み辞めたいと思う。 一体自分はどんな仕事なら楽しく働けるんだろう。自分次第であり環境のせいにするつもりはありません。だからこそ自分が嫌になります。どんなに恵まれていてもストレスに負けてしまう。 働くことは生きる中でとても大切なこと。でもいくら自分の希望を叶えても、働くことに喜びを見出せない自分、苦痛ばかり感じてしまう自分は、働くことどころか生きることに向いてないのではないかと思うのです。もう働きたくもないし、けれど家庭に入ればまた働きたくなる。どう生きていけばいいのかわかりません | |
カウンセラー | 池尾昌紀 |
あいさん、はじめまして。 池尾昌紀と申します。 ご相談ありがとうございます。 働くことができない、喜びを感じることができないというご相談。 この苦しみをやわらげていくためには、仕事に関する問題だけに焦点を当てないことが大切なポイントになります。 あいさんは「大手企業に勤めても仕事のプレッシャーに悩み結婚退職、専業主婦になったら働きたいと思い、専門的な仕事に就いたら人間関係に悩み辞めたいと思う」と書かれた後、「一体自分はどんな仕事なら楽しく働けるんだろう」とご自身の仕事への取り組みが後ろ向きであることを書かれています。 しかし、これは、仕事のプレッシャー、働いてない時は働きたくなる、職場の人間関係がうまくいかない、ということが問題の根本にあるのではありません。 元になっているのは「自分に厳しさを強く求め、きちんとやらなければ自分に価値はない」という心理。 あいさんは、文面から、仕事に前向きになれないことを強く責めておられます。 あいさんの苦しみを減らすためには、あなたの本当の価値を知ることがとても大切な視点になります。 働くことは、誰でも何かしら、苦しさや大変さを感じるのが自然なこと。 まずは、誰でもそう感じることなのだ、と思ってみましょう。 普通なら、少しぐらいいい加減でいいや、と妥協するところが、そう思えないのです。 決してそうではありません。 まずは、こうした自分の価値に気づいてあげること。 こんな風に、いつも自分の心の中の厳しさを探してあげて、その上で このやり方をやる時の大切なポイントは、 自分を褒めたり、自分を責めなくていいと思える時は、それを自らに言ってあげて、 この二つのどちらか使いやすい方を使って、自分にオッケーを出してあげることをやり続けてみてください。 このやり方を取り入れながら仕事をすると、今よりははるかに仕事への苦しみが減るはずです。 要は、必要以上に自分を責めすぎているのです。 だから、仕事の問題に止まらず、生きることが辛い、という苦しみにつながっていくのですね。 そんなに厳しかったら、生きるのが辛いのが当たり前。 あいさん。 こうした心の持ち主こそ、生きる価値がある人だと私は思います。 少しでもこの回答がお役に立てたら幸いです。 |