お荷物・・・?

 

相談者名
A4
新しい職場で働くようになって2ヶ月と少々経ちます。その新しい職場でのミスや仕事の遅さで先輩方から怒られることが多く、毎回「自分は役に立っているんだろうか」「この職場に来てお荷物になっているんじゃないか、来なければ良かったと思われてるんじゃないか」と考え、毎朝起きてから緊張してきます。「今日も何か失敗したり、至らないところが出て迷惑をかけるんじゃないか」という気持ちになり憂鬱になります。
新しい職場は、生もの(食品)を扱うところで、袋詰めなどの加工や品出しなども行うのですが、商品が生もののため、古いものを上に、新しいものを下に積むことと、品出しの際に必ず古いほうも新しいほうも状態をみて、傷みや変色など、商品として不都合がないかを確認しなければいけないのですが、確認が不十分で痛みのある商品を見過ごしたり、忙しいときにオロオロして古いものと新しいものの積み替えを忘れて、他の先輩スタッフの方々にフォローしていただき、その際に注意をうけて気がつくといったことがしばしばあり、「基本的なことができなかった」「迷惑をかけてしまった」と落ち込みました。
また、「仕事のスピードが遅い」「商品のチェックに時間をかけすぎてる。もっと速く」と注意を受け、自分なりにスピードを上げる努力や工夫をしても、同じ作業をする先輩と比べるとやはり遅く、努力をしても遅さを指摘される始末で、「果たしてやっていけるのだろうか」と不安を感じています。今僕がやっている作業はさほど難しいものではなく、まだ知らない作業が多くあります。自分にそれらをこなせるだろうかと心配です。
他にも挙げればきりがないのですが、1度注意され気をつけようとメモをとるなどして注意を心がけたことでも、慌しさの中で忘れてしまうということもあり「周りからあきれられてるだろうな」と、自分に対して嫌になります。職場の慌しい雰囲気や、怒られることに過剰に反応する性格などによって冷静さを保てずに軽くパニックを起こすことも多く、それがまたミスや行動の遅さにつながり自己嫌悪を起こします。仕事中は何があっても集中してやるのですが、終わった後に振り返ってみて、充足感を得られず、「今日もたいしたことはできなかった」と無力感を感じることが多く、悩んでいます。
カウンセラー
宮本恵
A4さん、こんにちは。
今回、担当をさせていただきます宮本恵と申します。
どうぞ、よろしくお願いします。毎日の仕事の中で、
役に立っているだろうか。
職場でお荷物になっているのではないか。
迷惑をかけているのではないか。
など、これらを感じながら仕事に携わるのは、とてもしんどいことだと思います。
常々、不安や焦りを感じながら、お仕事をされているのではないでしょうか。
また、生もの(食品)を扱うということで、更にデリケートになる面もあるのでしょ
うね。

A4さんが持っている数々の不安を見ていると、不安を持つ量だけA4さんは人の役
に立ちたい方なのかなと感じました。
そして、A4さんはとても真面目で仕事に真摯に向き合うことの出来る方なのだと思
います。

ミスが多いとのご相談を頂くとき、一般的なお話になりますが、心の中に教育ママや
小姑がいるようなもので、自分がミスをしないようにずっと監視している心理状況を
持たれている方が多いんです。
そうすると、本来の目的はミスをしない為のものなのですが、この状態があまりに続
くと心は緊張状態が続きますから、心の緊張が心を疲弊させていまい、注意力が低下
したり、作業効率が下がったりしてしまうんですね。
ミスをしないように監視しているのに、ミスがなくならないということで、

更に、監視体制を強める

更に、心の緊張状態が強まる

更に、心が疲れやすくなる

更に、注意力が低下する、作業効率が下がる

もっと、監視体制を強める。

もっと、心の緊張状態は強まる…。
といった、悪循環のループを作ってしまうんですね。

A4さんに起こっている状況は、入社して2ヶ月で慣れていきながら覚えていく時期
だと思いますが、働き始めて間もないという時期的な要因とこういった心理状況も関
係しているかもしれませんね。

そこで、私からの提案は、仕事のことを考えない時間、心が休まる時間を意識的に作
るということです。
ここでのポイントは、“意識的に作る”ということがポイントです。
真面目な方ほど、自分に休むことを許可出来ない方も多いんです。
問題意識がある方にとっては、この提案はなかなかチャレンジとなると思います。
この提案の目的は、仕事のことで緊張しっぱなしの心を緩めて、心のスペースをあけ
ようということです。

プロのスポーツ選手が試合本番に備えて、試合前に意識的にリラックスする時間を作
り、本番に専念するというお話をご存じでしょうか?
これは、緊張と緩和を上手に使われている分かりやすい例かと思いますが、緊張して
ばかりでは、私たちは本来の力を発揮することが出来ないんです。

ですから、心の緩和はとても大切なものなんですね。

どんなことで、心の緩和を作っているか挙げてみますね。

例えば…、
運動する。
カラオケに行く。
ゆっくりお風呂につかる。
気兼ねしない友人とお酒を呑みに行く。
友人やカウンセラーなどに話を聞いてもらう。
お笑い番組を見て、たくさん笑う…など。

運動をすることや遊ぶことで疲れそうな感じもしますが、緊張状態をほぐすには効果
があります。
仕事の以外のことで、A4さんのやりやすく、心に負担のない、取り組みやすいもの
や思いついたものから取り組まれるといいと思います。

よかったら、お試しくださいね。
また、A4さんがお困りの際には、私たちカウンセラーにお手伝いさせてください
ね。

A4さんが求められているお仕事との関係が築けますように。
お力になれば、幸いです。
ご相談、ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

人間関係の築き方・コミュニケーションのスキルアップ・個性を生かすことを得意とする。 お客さまのテーマを多角的な視点でとらえて分析することにより、新たな視点や心の気楽さを持つことが出来ると定評がある。ゆるぎない安心感の基盤を基に行うカウンセリングは、心のうちを語りやすいと評価が高い。