自己嫌悪

 

相談者名
ぽんた
仕事が遅く会社に迷惑をかけています。どうして遅いのか、自分でもわからないんです。要領が悪い上に、人に頼まれると断れないのが原因なのでしょうか。
会社の人に迷惑をかけ、お給料をもらって働かせてもらっていることがとても申し訳なく辛いです。早々に辞めた方が会社の為でしょうか。人間関係は悪くないですし、優しいのが逆に辛い位です。できれば辞めずに頑張っていきたいですが、頑張ろうと気が焦るのかミスが多くなり、自信と気力がなくなるばかり。同期や後輩も頑張っているし、私なんかよりも大変な上司もいるのに。私は覚悟がたりない、考えが甘いんだとわかってはいるのですが。これは私の仕事なのかと疑問を感じて無性にイライラしたり、辞めたい、行きたくないと逃げることばかり考えしまう自分が情けないです。
こうして仕事のことを考えると、生きている価値を見失って、生きていることが申し訳なく思うこともあり、家族や友達には相談したくない、できないで一人泣いて日々過ごしています。
自分が頑張れば解決することなのですが投稿させて頂きました。長文失礼致しました。
カウンセラー
近藤あきとし
ぽんたさん はじめまして。
近藤あきとしと申します。
今回はご相談をお寄せくださいましてありがとうございます。
どうぞよろしくお願いいたします。ずいぶんとお一人で悩んでこられたようですね。
思うように仕事が出来ずに、申し訳ないという気持ちを感じながら職場にいるのは、
まるで針のむしろにずっと座らされているようなものかもしれませんよね。
どうしたら良いんだろうかと毎日悩んで考えて、すっかり疲れきってしまったのでは
ないでしょうか。さぞかし辛い日々を送ってこられたのだろうと思います。
その繰り返しを終わりにする為の一助になれるように一生懸命お返事を
書かせて頂きますね。

内容を読ませて頂いて私が感じたことは、ぽんたさんはまわり方たちへの思いやりが
とても深い方なんだろうなということです。

周りに迷惑をかけたくない。
尊敬する人や優しくしてくれる人や友達にしんどい思いをさせたくない。
負担を感じさせたくないという思いがぽんたさんの心の中にいっぱいあるように
感じました。

そして、きっとぽんたさんはそんな人たちを苦しませたくなくて
そばにいない方が良いんじゃないかと思って、周りの方たちから
距離をとろうとしているのではないでしょうか?

そして、そうしてしまいそうになるぽんたさんの心の根っこの部分に、
私は他の人たちにとって迷惑な存在なんだ、という感情が横たわっている
ように私には感じられました。

これは自己嫌悪や罪悪感といわれるモノなのですが、これらを強く感じていると
私は他人にとって良い存在ではない、いや迷惑をかける存在なんだと感じてしまう
ことがあるんですね。

誰かに迷惑をかけるというのは良い気分ではないですから、そういった感情は
出来れば感じたくないわけです。そうなると周りの人から距離をとったり
その場の人間関係ごと切って全然別の場所へ行きたくなってしまったり
することもあるんです。

誰でも自分が大切に思っている人には特に迷惑をかけたくないものですから、
大切な人であればあるほど近くにいるのが申し訳なくなって、その人のことを
思えば思うほど遠ざかっていかないといけないという非常に苦しい状態に
陥ってしまうわけです。

そしてこの感じ方というのはパターン化して、人生の中で同じような状況に
何度も出会うことがあるのですが、ぽんたさんは今のような状況そして今のような
気持ちになったことは以前にもあったりはしませんでしたか?
良かったら少しだけこれまでを振り返ってどうだったか思い出してみて下さいね。

もし同じことがあったのであれば、今の感情のルーツがぽんたさんのこれまでの人生の
どこかにあるのかもしれません。何らかの心の痛みが癒されずにそのままになっていて
その痛みが本当は癒されたがっていて気付いてほしくて、何度も問題をぽんたさんに
もたらしているのかもしれません。

そういった心の奥底にある、過去にしまいこんでしまった感情を探して拾い上げて
癒してあげるにはカウンセリングはとても役に立てると思いますので、ぜひ私たちと
お話してみることも考えてみて下さいね。

> 会社の人に迷惑をかけ、お給料をもらって働かせてもらっていることがとても申し訳なく辛いです
。早々に辞めた方が会社の為でしょうか。人間関係は悪くないですし、優しいのが逆に辛い位です。

自分が十分役に立てていないと感じて申し訳なく思っているのに、
優しくされるというのは申し訳なさを強化してしまいますよね。
逆に辛いというのもその通りだろうなと思います。

でも、会社の人たちはどうしてぽんたさんに優しくしてくれると思いますか?
おそらく、みなさんはぽんたさんの価値を見てくれているからだと思うんですよね。
ぽんたさんがみなさんを大切に思っているのと同じくらい周りのみなさんも
ぽんたさんを大切に思っているからこそ優しくしてくれているんですよ。
そのみなさんの気持ちは受け取ってみようとしてみて良いと思います。

ただ、自分が迷惑な存在であることを心のどこかで信頼していると
すぐに「ごめんなさい・申し訳ない」という気持ちが出てきて、
なかなか受け取ることが出来ないということがまた一つの悩みにも
なるかもしれません。

しかし、だからこそ周りの人たちの思いに目を向けてみて欲しいのです。
人間自分の内側にばかり意識が向いている時というのは、なかなか
相手が送ってくれている思いには気付きにくいものです。そして
送った思いを受け取ってくれないというのは送った側にしてみれば
とても悲しいものなんですよね。

逆にぽんたさんが「ありがとう」という感謝とともに周りの思いを受け取れたら
周りの方はとても嬉しいんですよね。思いが届いたから。
役に立てた、報われたって感じてくれるんですよ。
ぽんたさんが受け取ることで周りの方を活かしてあげられるんですよ。

意識を自分から外へ向けてみること。
相手の想いに気付くこと。
気付けたらそれを受け取ってみようと思うこと。
そして「ごめんなさい」を「ありがとう」に変えていくこと。
これにチャレンジしてみませんか?

いきなりは難しいとか、どうしても抵抗があると思ったら
どうぞカウンセリングを使ってみて下さい。
受け取るって何なの?というところから、受け取る練習をしたり、
受け取ることを邪魔している自己嫌悪や罪悪感を取り除いていくことも
していきますので、遠慮なさらずにお話して下さいね。

ぽんたさんが毎日を笑顔で過ごせる日がくること祈っていますね。

今回はご相談ありがとうございました。

近藤あきとし

この記事を書いたカウンセラー

About Author

超自立男性との恋愛・コミュニケーションに関わるお悩み・慢性的な生きづらさの解消などを得意とする。 理論的な“心理分析”と、感覚を使った“心理セラピー”を活用する多面的なサポートが好評。 問題の裏に隠れた「真実の物語」を読み解き「自分の本質を生きる」ことを目指すカウンセリングを提供している。