職場でのモラルハラスメント

 

相談者名
いやしいとののしられた私
私の勤務している会社は韓国系で男性社員は韓国人のかたです。 女性社員はすべてといっても3人ですが日本人です。私は10年以上こちらに勤務していますが、 5年ほど前に入社した後輩のモラルハラスメントにずっと苦しめられています。 矛先は前にこちらに赴任していた支社長や営業のひとと変わってはきているのですが、 ここ何年間かは私ともうひとりの同僚です。つまり女性社員にはモラルハラスメントを行い、 男性社員には媚、へつらい、あることないことでっち上げてはつげ口をしています。 そのほか自分が一番だと思い込んでいるので自分のやり方を強要し、人のあらをさがすように毎日見張られている状態です。 また周りの人がこれらの行動に辟易して関わりをもたないようにすると書類をばんばんたたきつけるようにしたり、 ホチキス、ボールペンを投げつけたりします。こういったわざと出す音にも苦しめられています。おそらく病気なのであろうこと、 病名のことも分かってはいるのですが、私たちには自覚症状のない同僚に病院に行ってもらい、治療をさせることはできません。上司には保証人に病院に連れて行ってもらうよう話しをしてくれと頼みましたが、 私的なことなのでできないと断られてしまいました。
私の同僚はこの彼女の行動によって蕁麻疹がでたり、 発熱したりしています。でも会社や上司はなにもしてくれません。 こういった状況を打破する為にはどうしたらよいのでしょうか。
カウンセラー
土肥幸司
こんにちは!
そしてご相談ありがとうございます。
今回、担当させていただく土肥(どひ)です。よろしくお願いします。韓国系の企業で、それもこの5年間はモラルハラスメントにも苦しめられ、とてもストレスの多い職場でのお仕事、大変だと思います。
でもその中でも「いやしいとののしられた私」さんは上記文章の中に一度も辞めようとか逃げたいという文言は書いていませんね。
そのお気持ちと言うのが「いやしいとののしられた私」さんの良い所であり問題を何とか解決しよう!良くしたい!という積極的な姿勢だと思います。

女性が3人の職場で、増してやその中のおひとりの方が人のあらをさがしをするような方だとしたら毎日、本当にお辛いと思います。

私が思ったのは、その女性3人というのがポイントではないかな?と思ったのです。
「3人」というのは難しいですよね(><)
4人いれば「2対2」になったりもするのですが3人だと3人全員で良い関係が築けたらいいのですが、どうしても「2対1」もしくは「1対2」というような関係になりやすいですよね。
大人なので仲間はずれとまでは行かないかもしれませんが、誰かがそう感じやすい人数構成だと思います。

ここで「いやしいとののしられた私」さんに考えていただきたいのですが、その5年ほど前に入社した後輩の方は入社当時からその様に、まわりに当り散らしていたのでしょうか?
それとも数ヶ月経ってから、数年経ってから

>また周りの人がこれらの行動に辟易して関わりをもたないようにすると書類をばんばんたたきつけるようにしたり、
>ホチキス、ボールペンを投げつけたりします。
>こういったわざと出す音にも苦しめられています。

このような行動が増えてきたのでしょうか?
もしも数ヶ月経ってからの行動だとしたら、その後輩の方は「自分が孤立している、みんなと繋がっていない」 そう感じていたのかもしれません。
そして分かってもらいたいけれど、分かってもらえなくて段々と攻撃的になっていきます。

私事になりますが、私が一番、しんどくて、どん底にいた頃、こんな風に思ったことがありました。
街の中で大きな声で
「誰か助けてくれ~」
「誰か苦しんでいる自分に気付いてくれ~」
「どうして分かってくれないんだ~」...って
そう言えたら、どんなにラクだろう?...って
私は言えなかったのですが、その後輩の方はその限界を超えてしまったのかもしれませんね。
裏を返せば、それだけしんどいということにもなります。

例えば赤ちゃんがグズって泣いているのを泣きやますとしたらどうしたらいいでしょうか?
泣きやまないからと叩いたり無視しても、なかなか赤ちゃんは泣きやみませんよね。

そういう時は優しく接すること、
優しく抱いてあげるとか、ゆりかごをしてあげるとか、頭を撫でてあげる、手を握ってあげる
すると赤ちゃんは落ちついて泣きやみます。

会社の後輩の方は、もう大人ですから赤ちゃんと同じようにやっては気持ち悪がられますが精神的なアプローチとしては上に書いたように寄り添い優しくする、どうしてそんなに(心の中で)泣き叫んでいるの?...と関心を持ってあげることが大切だと思います。

怒っている人は怖いですよね。
でもカウンセリングなどでも、よくお伝えしますが
「怒っている人=助けを求めている」...だとしたら
10年以上、いつも会社を良くしようと考えて頑張ってこられた「いやしいとののしられた私」さんなら、どうなされますか?

怒っている人と言うのは「ひとり孤独」なものです。
その人に「病院に行きなさい」と言っても行かないでしょう。

でも「ひとり孤独」な人に仲間ができたなら...
その仲間の言うことは素直に聞くと思います。
「いつも親身になって接してくれる「いやしいとののしられた私」さんに言われるのなら、私も病院に行ってみようかな」...と

怒っている人に近づくのは怖いと思います。でも少しずつでいいので、その方に近づいてみてあげてくださいね。関心を持ってあげてください。
「あなたを見ている人がいますよ」というメッセージを与えてあげてください。

するとそうしている「いやしいとののしられた私」さん自身にも自信が付いてくると思いますし、そうしている自分に誇りを持てます。

韓国系の企業にお勤めと言うことです。私は以前、海外を旅していたので、韓国人の友達がいます。友達と言うか親友ですね。
親友になって気付いたのですが、彼らは最初は距離を置くのですが、一度親密になると家族のように接してくれました。
今でもそうやって接してくれています。

だから「いやしいとののしられた私」さんもひとりでやろうと思わないで下さいね。

会社の韓国人の社員の方々と交流を深めてチームでその後輩の方に携わっていってあげたら、おひとりおひとりの負担も軽くなります。
社員の方々は親身になって「いやしいとののしられた私」さんの悩みも聴いてくれると思います。
会社の雰囲気が良くなれば韓国人の方々も嬉しいですよね。

最初は嫌だな~と思うかもしれませんが、周りの方との「つながり」を大切にして、その後輩の方に「人とのつながりの大切さ」を教えていってあげてくださいね。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自信喪失のケアから夢やビジョンの実現サポート、幸せになれるコミュニケーションを得意とし、”お客様を笑顔に”をモットーに、お客様の気持ちに寄り添った心理分析と、今できることを分かりやすく提案している。 優しい口調からか、癒し系のイメージを与えることが多く、いつも笑顔が絶えない。 ※2020/3/1より休会中