夫と喧嘩をしたときの面倒くさい自分について

相談者名
ラブラビット
夫と喧嘩をしました。

私の自分勝手な善意で、相手に不本意な思いをさせてしまったみたいです。
私は悪くない。と思いました。
でも、そのあとの喧嘩では悪いところがあったかもしれない。自分の中でだけ少し反省していました。
でも謝れなくて、そのうち夫は「不機嫌に過ごすのは嫌だから」と態度を軟化させました。

ここからが相談なのですが、
私は謝れないくせに、相手が平気な顔をして許してくれることが悔しくてたまらないのです。
相手にも怒ってほしい。また自分から喧嘩をふっかけてしまい、相手を怒らせてしまいます。

後で後悔するのですが、謝れもしないので、結局夫に負担をかけてしまいます。
申し訳ないのに、謝ると負けたような、立場が弱いような気持ちになってしまい、嫌で嫌で仕方ないのです。
勝ちたい、というよりは、負けたくない、見下ろされたくない、そんな気持ちです。

これをしてしまうのは夫にだけなので、ますます申し訳なくなります。
会社なら謝れますし、謝ってスムーズにいくならそれでいい、と思えるのに、
相手が大切だからこそ、適当にできなくて、面倒くさいことになってしまっています・・・。

罪悪感、無価値感が昔から強く、それも関係しているとは思うのですが・・・
夫に嫌われてしまう前に、なんとか改善したいです。

これは心理的にどういうメカニズムなのか、
また、改善するにはどうしたらいいのでしょうか?

カウンセラー
工藤絢子
こんにちは。工藤絢子と申します。
ご相談拝見いたしました。
ラブラビットさんのどうにかしたいという気持ちから、ご主人のことが大好きで、とても大切に思われていることが伝わってきました。
まず、謝ることができないということですが、ラブラビットさんが自覚なさっている罪悪感・無価値感が強いというのは関係しています。
自分が悪いと強く思えば思うほど、悪いなぁと思うことが増えれば増えるほど、謝りにくくなってしまうものなんです。そこに自分で自分の価値を感じていなければ、さらに謝りにくさを感じてしまうものなんです。

まず、このご相談をされたとき覚えていらっしゃいますか?
喧嘩があり、謝ったほうがいいのはわかっているのに、色んな気持ちがありできない。それでも心の中でご主人に悪いなぁと思われていたと思います。メールを書いた時点ではその喧嘩もすでに終わっていることです。喧嘩が終わり、ご主人も謝れないラブラビットさんを許したにも関わらず、ずっと気になっているという事は、ご自分を許せずずっと責めていることになります。まさしくこれが罪悪感が強いというところですよね。

ラブラビットさんは日ごろこういった事を感じたり、思われたりするたびに、ずっとご自分を責めているという事に気づいてくださいね。
それは、私は罰せられるべきだ!とばかりに、ご主人に悪いなぁとご自分を責めていらっしゃるからこそ、ご主人が平気な顔をして許してくれることが悔しい、怒ってほしいと思う理由の一つかもしれません。

また、平気な顔をして許される事を、相手にされていない感じがしたり、本気ではないように感じていらっしゃるのではないかと思います。
会社ではラブラビットさんは素直に謝れたり、謝ってスムーズにいくならそれでいいとありました。スムーズにいくならと謝る場合は、相手に合わせていることになります。そういった相手に合わすということが、多ければ彼のその平気な顔をして許してくれると言う事も、ただ彼がその場を収める為にした行動と感じてしまうかもしれません。

なぜ、ご主人は許すのか?ご主人もラブラビットさんが好きだから、一緒にいる時間を大切に過ごしたいから許してくれるのだと思います。そこはラブラビットさんも感じていらっしゃるのではないでしょうか?

ラブラビットさんの心の中に彼への不満や我慢している事はありませんか?、してもらいたいのにしてくれない、もう少し一緒にいる時間が欲しいけど彼は忙しい等とかです。ほんのちょっとした事かもしれません。事の大きさは関係ないんです。

ご相談の最初に、自分勝手な善意で彼に不本意な思いをさせてしまった。とありました。
ラブラビットさんが彼にした事は彼にとって良かれと思った事です。善意から出ています。彼にとって不本意であっても、ラブラビットさんは全く悪くありません。
しかし、ラブラビットさんは、彼が不本意な思いを感じている事がわかった時、とてもショックを受けなかったでしょうか。
そこには、その善意(彼が喜ぶだろうという事)をすることで、先ほど書いたような事等、何か彼からもらいたかったもの、して欲しい事があったのではないかと思います。
それをもらえる事がラブラビットさんにとって、彼に愛されているって感覚になれる事なのではと思います。

“自分を大切にしてくれるから許してくれる”という事は理解できていても、ラブラビットさんにとって“大切にされていると感じること”はもらっていないから、許してくれる彼に悔しい等の感情が出て、謝る事ができないのかもしれません。

ただ、彼への罪悪感や無価値感を感じているために、ご自分の気持ちや何を感じているか、どう思っているか、何を望んでいるのかという事に気づいていないかもしれません。もしくは、我慢しなかったら、見せてしまったら嫌われてしまうと思っていらっしゃるのかもしれません。だから、彼への罪悪感を感じることで、ご自分の気持ちを隠しているのかもしれません。

ご主人が大好きでとても大切に思っていらっしゃるのが伝わってきて、可愛らしい人なんだろうと思った時、“ラブラビット”というお名前がぴったりな感じがしました。本当かどうかはさておき、ウサギは寂しかったら死ぬなんて言われたりするのご存知ですか?可愛いだけでなく、繊細なイメージの動物だと思います。“寂しさ”かどうかはわかりませんが、そんなどうしようもない寂しさとか不安とか、何か押し込めていないでしょうか?
まずは心の中にそういった押し込めている気持ちがないかどうか、彼に対して、どんな思いがあるのかを見てはいかがでしょう。気持ちや感じたことに良い悪いはありません。彼が大好きだからこそ そう思ってしまう事なのだと思います。それを見つけて、感じて、そして自分はこういう気持ち、こういう事を感じていると伝えていく事だと思います。

少しでもお役に立てれば幸いです。ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

誠実にクライアントと向き合い、感じていることを代弁できる為、「話を聞いてもらうだけで『大丈夫』と思わせてくれる」「元気になれる」と好評である。自身の経験をもとに、仕事やパートナーシップ等で戦いがちな人間関係を、もっと自由に自分らしく楽になる為に、「今」できることを提案している。