過去から立ち直れない

 

相談者名
私は3人兄弟の長女です。自分1人だけ保育園に入るまで祖母に育てられました。母と祖母は嫁・姑なんで仲が悪いです。だから「母は3人の子供の中では私は嫌い」と言う愚痴をこぼしていたのを聞いた事があります。他にも「あんたは川で拾ってきた」と言われた事もあります。実際自分は信じやすい性格なんで母子手帳を見つけた時まで信じていました。
でもその事についてそこまで気にしていませんでした。他の場所でストレス発散していました。でも中1の終わりには母から私の友達について「あの子のお母さんは不倫しているから近寄ったらアカン」と言われたり、携帯のメールをチェックされて勝手に友達に「もうメール送ってこやんといて」と送られたり・・・父親には彼氏と一緒に歩いてただけで蹴られ、ピアノの練習で間違えれば殴られ、遊びに行くのも月に1回まで。それでも自分なりに頑張って家の手伝いもしたし成績だって学年10位には必ず入っていました。いい子にしていれば・・・と思い嫌な事があっても我慢してきました。
でも今は無理です。今まで何気なく我慢してきた事がもう我慢できません。どうしてあの時何も言えなかったのやろうって。過去には戻れないとわかっていても悔しくて仕方ないんです。大切な友達や彼氏も失って今の私にはもう何も残ってなくて・・・今はうつで自宅で休んでいます。でももちろん家族とは最低限しか話しません。今は話をすると喧嘩になります。過去をきれいさっぱり流すにはどうすればいいのでしょう・・・
カウンセラー
伊藤昌代
Mさん、はじめまして。伊藤と申します。
この度は、ご相談ありがとうございます。
よろしくお願いしますね。メールを拝見して、Mさんは、とっても我慢してこられたんだ、って感じました。

子供の頃、私たちは本当に好きな人とお友達になります。
だから、“私が”好きな友達に「アカン」とペケを付けられるのは、私の好きという
「気持ち」にペケを付けられたように感じられたかもしれませんね。
勝手にお友達へ送られてしまったメールは、Mさんの感情に反したものでしたね。
お父様に彼と歩いているのを見つかって蹴られた時、Mさんは、何で殴られたのだと
思われましたか?
ピアノの練習で間違え、殴られるということは、殴られなくてもすでに、
「上手く弾けない葛藤」があるのに、さらに痛い目に合う訳ですから、
Mさんにとって、踏んだり蹴ったりなことだったかもしれませんね。
遊びに行くのが月に1回だと、待ちに待ったその一日がお楽しみっ♪ というよりも、
「お友達からのお誘いを断らなくてもいい日 → 嫌なことをしなくてよい日」だと
感じられたかもしれませんね。

> いい子にしていれば・・・と思い嫌な事があっても我慢してきました。

と書いてくださったMさんは、「本当はこうしたい」「私はこんな人だ」というのを自
覚しながら、“・・・”の為に、本心とは異なることを大分、頑張ってしてこられたの
かもしれませんね。

この頑張りは、“・・・”が叶わない時、重たく、辛いだけの我慢になってしまいま
すね。

> でも今は無理です。

は、Mさんの悲鳴のようですね。。
Mさんは、本当に、自分なりに、家の手伝いや勉強をしてこられたのでしょう。
成績が、必ず学年10位以内だなんて、すごいですよね!!

…けれどもう、「我慢して、頑張ってばかり」は、嫌なんですよね。
これまで、沢山の、未解決の葛藤を抱えているのは大変でしたね。
そして、疲れ果ててしまいましたね。

今のMさんの心の中には、
大切なものを失った喪失感、
そうしてしまったことに対する後悔、
そして、この後悔がお友達や彼氏に向かえば、彼らを大切にしなかったという罪悪感、
ご家族に向かえば、辛いことをさせられた私…という無価値感等が、
沢山あるかと思います。

私たちは誰でも、ネガティブな感情があまりにも多すぎて、自分なりに葛藤が解決
出来なくなると、自信が持てなくなります。
有りのままの自分を出してはいけない→有りのままの自分ではダメだ、と自分自身を責
める気持ちは辛すぎると、他人が私のことを責めているように感じることもあります。
(自分で自分を責めるのはもっと辛いので。)そうなると、社会全体が「敵」のように
感じることもあります。…これは怖いですよね。

この、強い怖れがあり過ぎると、「先ず『恐れ』在りき。」となり意欲が出にくく
なりますので、誰かと親しみや実りのある対人関係を築いていくことが困難となった
りするんですね。

ただし、確かに、Mさんが書いてくださったとおり、私たちは過去へは戻れませんが、
“今”このような強く辛い感情があるとすれば、それを癒していくことは可能です。

うつの治療は受けられていらっしゃいますか? また、ご家族とは、どんなことで喧
嘩になるのでしょうか?

> 過去をきれいさっぱり流すにはどうすればいいのでしょう・・・

ご相談内容を拝見していると、Mさんが、
自分の意見は言うべきだったと、後悔していることや、
失ったお友達や彼氏のことが大切だったと、身に染みていることや、
ご家族に対して怒っていること、
そして、今の、こんな状態がお辛いことがどんどん伝わって来ますね。

けれどもこれらは、今のMさんが、
自分の意見を尊重してもいいと、ご自身を認められるようになったということ、
お友達や彼氏の大切さ・有り難さを知ったということをも意味していると思うのです。
で、この点は、希望なんですよ~。(^^)

これまでの経験があったからこそ、今、Mさんはこういうことを人よりよく分かると
思います。…これは、Mさんの「才能」です!
この才能を使えば、Mさんは、あなたが気になる色んなタイプの人と深くお付き合いす
ることが出来ます。
うつで休むようになるまでに、してきたこと、やらなかったこと、そして、そんな
自分自身を責め続けてしまうと、変えられない過去に縛られて、折角の才能が使えず、
お辛いでしょう。。
自責のお辛さから解放される為に、是非、「過去の自分を許していこう」って思っ
てみてくださいね。

また、ご家族に対する怒りの裏には、
誉めて欲しかったし、
「アカン」ではなくて、分かって欲しかった、喜んで欲しかった、
指摘するのではなくて、応援して欲しかった、
心配するのではなくて、信頼して欲しかった、
などなど、沢山の欲しかったもの、恨みつらみ、悲しみ、寂しさが隠れていますよね。
家にいて、顔を合せるたびに葛藤や嫌な気持ちがして、喧嘩にもなってしまうので
しょうね。

このイヤな状態から解放される為には、このイヤ~な気持ちだけではなくて、その
裏にある本当に欲しかったもの、して欲しかったこと、分かって欲しかった事柄や感
情も両方を“言葉で”伝えていくことが効果的です。

誰かを嫌う努力・怒りって、とてもパワーが要ります。同様に、“本当に欲しいも
の”を手に入れるには、「それを心から望む」力が要ります。
過去をさっぱり流すには、Mさんのなかに溜まっている嫌いとか怒りの感情やパワー
をゆるめてあげること、現状を変えていくには、怒りの陰になって小さく、見えなく
なっているかもしれない「望み」の力を伸ばしてあげることが役立ちます。
言葉で誰かに伝えていくことは、ネガティブな感情を解放して、希望を具体的に感
じられるようになる効果があります。
言葉でしたら、直接の会話でもお手紙でも構いませんので、もう一度、「伝えるこ
と」に興味をもってみてくださいね。

ご本人に伝えるのが困難であれば、私たちカウンセラーが、“本当に欲しいもの”に
ついてのMさんの言葉を受け取る役をさせていただきますので、是非、初回無料の電話
カウンセリングをご利用くださいね。
どんなお話からでも構いません。
Mさんのお話を伺いたいと思います。

何かご参考にしていただけると幸いです。
お電話、お待ちしていますね!

伊藤昌代

この記事を書いたカウンセラー

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