相談者名 | S.S |
すぐ調子に乗ってしまう性格に悩んでいます。 普段はそんなことはないのですが、お酒が入っていたり、興奮しているとついついやらかしてしまいます。 余計な一言を言ったり、余計な首を突っ込んでみたり、冷静に振り返れば無難にまとめられるのに、その時その時は完全に周りが見えなくなっていて、あとから自分でやりすぎたと気づいたり、人から言われたりしています。(自分の感情とか、自分がそのときしたいことを優先してしまっているように思います。) やらかしたあとは数日ヘコむくらい落ち込むので、次は気を付けようと思うのですが、次は完全に忘れていてまたやらかしています。 どうしたらこの性格は直るのでしょうか。アドバイスお願いします。 | |
カウンセラー | 三枝みき |
S.Sさん、こんにちは。初めまして。 今回、S.Sさんのご相談を担当させていただきます、三枝みきと申します。 どうぞよろしくお願い致します。 S.Sさんは「すぐ調子に乗ってしまう性格」について、悩んでいらっしゃるのですね。 でも、そうは言っても、やはりしんどいものはしんどいし、やらかしてしまったあとってすごく嫌な気持ちになりますよね。 なので、あくまで私なりに、ですけれど、S.Sさんのお気持ちはよくわかる気がしています。 でもね、結論から言わせていただくと、大丈夫です。 それはどういうことかと言いますと、S.Sさんは「性格」を変えたい、と思っていらっしゃるようですが、私はそれはお勧めしません。 S.Sさんに必要なのは、「性格」を変えることではなくて、それにプラスして「周りを見る余裕を持てるようになること」「必要な時にだけ自分を抑えたり、自分を表現したりすること」と、あとは「ご自身を責めないようになること」の3つだと、私は思います。 では、どうしたらそれらが出来るようになるのでしょうか? それは、先ほど挙げた3つの中でいちばん重要なポイント、「自分を責めないようになる」ということを日常の中で意識していくことです。 S.Sさんもご存知かもと思いますが、自分を嫌ってしまう気持ちを「自己嫌悪」、そんな大嫌いな自分を否定する気持ちを「自己否定」と言います。 私もさんざん経験があるのですが、この「自己攻撃」が、過剰な一人反省会をさせてしまうのですね。 実は私たちは、失敗をする自分を嫌うから「自己嫌悪」や「自己否定」の気持ちを抱くのではなく、全く逆で、「自己嫌悪」や「自己否定」の気持ちがあるからこそ、失敗をしでかすものなんです。 そうなんです、驚かれたかもしれませんが、S.Sさんも昔の私も、ここにハマってしまっていたんですね。 ちょっと分かり難いかもしれませんので、ここはもう少し詳しく説明させていただきますね。 私たち人間はまったく自覚がなかったとしても、大なり小なり心の奥底に、「自分は悪い存在だから罰せられなければいけない」という「罪悪感」の気持ちを抱いています。 ですから、逆に言うならご自身の持つ「罪悪感」や「自己嫌悪」「自己否定」の気持ちを減らしていければ、同じ様な失敗を繰り返し、自己攻撃をし続ける無限ループのようなところから抜け出すことが出来るんですね。 具体的には、やらかしてしまった時こそ「なんであんなことやってしまったんだろう、私なんか死ねばいいのに」みたいに思うのをやめようと思ってみることです。 もちろん、そう簡単に出来ないかもしれません。 もしも、そんな風に自分に言ってあげることがどうしてもできないとお思いの場合は、「ああ、また自分のことを責めちゃってる自分がいるんだな」と思うだけでもいいんです。 私もそうでしたけど、そういうことを地道に続けていくと、だんだんやらかすこと自体が少しずつ減って、楽になってきます。 S.Sさんは調子に乗ってる、と言われるかもしれませんが、自分を責める気持ちが無くなると、調子に乗っていてもそれを周りが喜んでくれたり、うまくイジってくれて一緒に楽しんでくれたりなどということにもなったりします。 ただ、最初は難しいかもしれませんので、そういう時こそ私たちカウンセラーをうまく使っていただければと思います。 以上、長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきましてありがとうございました。 本日はご相談、ありがとうございました。 三枝 みき |