くれはさん、初めまして、ご相談ありがとうございます。 担当させて頂きます、五十嵐かおると申します。 どうぞよろしくお願いします。完璧主義。 周りから見れば、仕事や勉強ができて、物事に対してもちゃんと立ち回れる。 しっかりした人だと思われがちですが、本人はその逆でとても苦しんでいるんですよね。 ご相談から、一人で頑張っているくれはさんのしんどい思いが伝わってきました。 >完璧な人間なんかいないんだよとなんとか自分に言い聞かせているのですが、完璧主義な自分が勝って、結局情けないと思ってしまいます。 自分でそこまでは無理だとわかっていても、それを許さない自分もいる。 まるでくれはさんの中に二人の人物が存在しているようだと思いませんか。 「完璧主義を求める」責める自分 「そんなことないんだよ」となだめる自分 この前者は、本当のくれはさんではないように思うんです。 くれはさんが幼い頃に周りにいて、くれはさんを叱っていた「完璧主義」の誰かの声のように感じられるんです。 ご家族や近しい人に、何事にも厳しくて怖い人はいませんでしたか。 もしくは、周りのすることに必要以上に不満や文句を言う方はいませんでしたか。 「ちゃんとやりなさい」「調子に乗ってはいけません」「できて当たり前」「なんでそんなことするの」 そんなふうに幼いくれはさんを責める人はいなかったでしょうか。 いつ叱られるかわからずビクビクして、指摘されないように萎縮して物事をすすめる。 「怒られないように、機嫌を損ねないように」 とてもとても警戒しているうちに、叱られる声が自分の中に住み着いてしまったような感じです。 いまは厳しかった人が近くにいなくても、当時のその声だけが自分の思考に染み付いてしまって、今度は自分がその人の代わりになって自分を責めているような感じです。 いきすぎた「完璧主義」の人に責められやすいのは、相手の話を聞ける優しい人です。 相手に指摘されたら反抗するのではなくて「自分が悪い」と素直に受け入れ反省できる人なんです。 きっと、くれはさんの本質はとても優しい心でできているのだと思います。 >そんな自分が嫌で、逃げたくてリストカットをしてしまいます。 くれはさんは「逃げたくて」と感じているかもしれませんが、これも「自分が悪い」という考え方から来ているかもしれません。 悪いことを受け入れるだけでは飽き足らず、自分の身体を傷つけ痛みを感じることで、責める声に従おうとしている。 「私は自分でこんなに自分を罰しています。だから、これ以上私を傷つけないでください」という無言の叫びなんです。 自分を責める気持ちが行き過ぎてリストカットや摂食障害のように、身体まで痛めつける自傷行為に走る人は少なくないんですよ。 それはくれはさんの本当の気持ちではないということ、少しずつ気づいてあげてくださいね。 >仕事でミスをするたび、お前は情けないなとか、何年同じ仕事をしているんだ、皆情けないと思ってるぞ。と言い聞かせてしまいます。 そう感じるだけでもしんどいですよね。なんだかいつも「ごめんなさい」って言いたくなってしまいませんか。 ただ、本当にくれはさんの周りでそのように言ってきたり、思っている人っているでしょうか。 周りの人たちにインタビューしてみたら「よくやっている」「頑張り屋さん」「むしろ手を抜いていいよ」そんな声が返ってきそうですよ。 「責められるに違いない」そう思いそうになった時、 「今までの「現実」はどうだっただろう。」 客観的に過去の出来事を思い出すことをしてみてもらえませんか。 そうすれば、責められると思い込んでいるだけということに少しずつ気づくことができるかもしれません。 >まるで、いい気になるな、うぬぼれるな。と言っているいるようで苦しいです。 そんな声に支配されている自分を救うには、逆のことを習慣づけることをお勧めします。 今のままでも十分できていることを自覚するために「自分をほめる」ことにチャレンジしてもらえませんか。 まずは1日3回、なんでもいいので声に出して自分をほめるというワークです。 ほめようとした時に、なかなか見つけられない自分にも気づくかもしれません。 バカらしい、恥ずかしいと思うかもしれませんが、効果は絶大なんですよ。 最後になりますが、くれはさんが完璧でないと自分をせめていらっしゃいますが、私はそうは思わないんです。 文章からは、物事に真摯に向き合い、いつも一生懸命に努力している、がんばっているくれはさんのひたむきな姿を感じます。これは私の想像でしかないのかもしれませんが、私はくれはさんをできていない、だめな人間とは思えないんですよ。 くれはさん、あなたはすごくがんばっていらっしゃいます。 世の中にそう思っている人が一人でもいる事を、忘れないでくださいね。 今回はメールでのご相談でしたのでご自身で対処できる方法をあげましたが、今はくれはさんの身体の傷が心配です。 できれば私達カウンセラーに、もう少し詳しいお話を伺わせて頂けませんか? 自分との葛藤や、ご家族との関係もサポートさせて頂けると思います。 カウンセリングサービスでは、お電話でのご相談も承っております。 初回は無料ですので、どうぞ遠慮なくご相談くださいね。 この回答が少しでもお役に立てれば嬉しいです。 ご相談ありがとうございました。 |