無邪気に遊び、奔放に話をしたい

相談者名
僕は今まで中学校まではサッカーに打ち込み、高校のときには大学受験に打ち込み、あまり人との付き合いをしないできました。
軽い人付き合いに魅力を感じず、本を読み自分自身を高める方が有意義だと思ってきました
僕の今までの完璧主義的な考え方のおかげか第一志望には合格し、建築家になるという抱き続けてきた思いを実現する可能性を得ることはできました
しかし今、人との付き合いがよく分からなくて悩んでいます
心から、人と一緒に笑っていたいと思うようになったのです
人に対し恐怖感は抱いていませんし、初対面の人にも話し,かける,ことはできます
初対面の、もう会うことのないような人とは笑いながら気負わずに話すことできます
でも、一緒にリラックスして時間を過ごし、ただ楽しみを共有するということができないのです
建設的な目的のある話や将来の目標の話なんかはできるのですが、そういった話をし続けるのは難しいし、堅いし、そればかりでは僕も嫌だ
いじったりいじられたりもよく分からないし

とにかく、僕は堅苦しく、論理的に考える傾向が強いのです
子どもや、女の子のように、無邪気に遊び、奔放に話をしてみたいのです
でも、奔放になるにはどうしたらいいかが分かりません

おすすめの本でもエクササイズでも普段からの行動についてでも、なにか具体的な改善するための方法を教えていただきたいです

お前バカだなぁ~、なんていう軽く相手をつっつくような話し方をしている人たちをみると、お互い気心が知れてるんだろうなと思います
僕は相手に気を遣いすぎて、相手にもいつまでも気を遣わせているように感じます

カウンセラー
小倉健太郎
Nさん、はじめまして。
担当をさせて頂きます、小倉健太郎と申します。

スポーツにも励み、本を読み、第一志望の大学に合格し、今、建築家になるという夢も実現させようとされているなんで、本当にすごいですね!
そんな風に一生懸命何かに取り組み、しかも良い結果を出していけるなんて、なかなか出来ることじゃないと思います。
本当に素晴らしい事だと思います。

そして、そんなにも良く頑張り、成功とも言える経験をしてきたNさんが、次に欲しいと思ったものが、”気心の知れた関係”だなんて、それは、一見意外な事のようにも見え、けれどもすごく自然な事のようにも思えます。

決して、人を避けたり、人を嫌っていた訳では無いのだと思います。
きっと、まじめな性格のNさんは、自分が大切だと思うもの、いいと思うことに、懸命に取り組んで来られたのでは無いでしょうか。

良いと思ったものは素直に認められるところも、Nさんの素晴らしいところの一つですね。

では、ご自身の事を「堅苦しく、論理的」とおっしゃっているNさんが、無邪気に遊び、奔放に話せるようになる為にはどうしたらいいのかを、考えていきたいと思います。
それでは、どうぞ、よろしくお願いいたします。

文章に有りますのは、今回のご相談内容として、本やエクササイズなど、何かしら方法を教えて欲しいという事ですが、ではまず、その”学ぼうという姿勢”というものを変えるところから、やっていきましょうか。

この、何かに取り組み、学ぼうと言う姿勢は、とても素晴らしい心の姿勢だと思います。

けれども、気心がしれて、相手を軽くつっつくような関係と言うのは、何かを学んで習得するのではなく、むしろ逆で、何かをしようとしない時に、自然に出てきた結果だと思うんです。

もしもこれを疑うのであれば、周囲の気心が知れた関係を持っている人達に向かって、こんな質問をして欲しいなと思うのです。

「あなた達がそんな風に気心を知れた関係を手に入れられたのは、どんな本で学び、どんなエクササイズをしているからなのですか?」と。

きっと、Nさんの言う、無邪気で奔放な人達は、大いに笑ってくれるのではないかと思います。

では、どうしたらいいのか?

それは、今回Nさんが相談してくれたことを、包み隠さず、出来るだけ多くの人に伝えると言う事を、やってみてもらえませんか?

今まで、一生懸命頑張ってきたこと。

けれども、今は、無邪気で奔放に話せる関係が欲しいこと。

でも、自分は堅苦しく、論理的に考える傾向が強いので、それが手に入れられないこと。

人に気を使いすぎて、相手にも気を使わせてしまうこと。

もしかしたら、そんな事を話したら、周囲の人を暗くさせて、余計に人を遠ざけてしまうなんて考えてしまうかもしれません。

だからこそ、この無料相談に相談をお寄せ頂いたのかもしれません。

けれども、気心の知れた関係と言うのは、良い自分を見せる事ではなく、その名の通り、自分の気持ちを素直に知ってもらう事だと思うのです。良いことも、悪いことも。

最初はうまくいかないかもしれません。いや、うまくいかないでしょう。

けれども、きっとわかってくれる人もいると思います。

「そうなんだね。実は俺もそう思ってたんだ。」「実は、俺も昔はそんな悩みを持っていたよ。」なんて、共感してくれる人が現れるかもしれません。

「お前バカだなぁ~。」なんて、笑ってくる人もいるかもしれません。

最初からなんでもうまくいかないと思います。けれども、自由で奔放な関係の入り口は、今のうまく出来ない自分をそのまま認めて、自分を変えようとせず、そのままの自分で話をしてみる事だと思いますよ。

今まで何事も頑張り、成果を収めてきたNさんが、自信無く、自分の悩みを悩みを打ち明けたとしたら、それは、その人に対して、心を開いた、まさに気心の知れた関係の第一歩になると思います。

そこからどうなっていくかは、あまり「こうなればいい」なんて考えずに、どんどんと関係性が深くなっていくに任せて、その都度、思った事、感じた事を伝えるということを繰り返していってみましょう。

いつかNさんが、本当に欲しい関係を手に入れて、こんな事を言っている姿が目に浮かぶようですよ。

「俺さぁ、昔、気心の知れた関係を手に入れるのに、本で学び、エクササイズしようと思ってたんだぜ。」

そして、それを聞いた周囲の人が「お前バカだなぁ~」とNさんをつっつき、笑いが巻き起こっているような姿です。

それから最後に一つ、Nさんには、是非とも自由で奔放な関係を手に入れて欲しいと思いますが、今の「堅苦しく、論理的」な自分と言うものも、どうか否定したりせず、そんな私も素晴らしいと言うことは忘れないで下さいね。

今回は、ご相談ありがとうございました。
何かしら、参考になりましたら幸いです。

小倉健太郎

 

この記事を書いたカウンセラー