子供のままの自分

相談者名
ウォーター
私は30歳の女性です。

でも、
心の中は、まだ小学生の様な感覚です。

大人になりたくなくて、今になって大人になりたくて、
矛盾していますが、成長したいのです。

こう考え始めたのは、
初めての彼と、大人の関係を持とうとした時に、怖くなり、断念したからです。

子供の私が怖がっている、そう感じました。

でも、大人になりたいんです。
みんなの仲間入りをしたいんです。

でも、どうやって成長したらいいかわかりません。

みんなが普通に出来ることができないのもわかりません。

私はおかしいのでしょうか。

小さなころから、「駄目ね」といわれ続け育ちました。
それは関係しているのでしょうか。

ものごとも、「楽しい」という感覚が少ないと思います。
趣味も、ありません。

彼に会うまでは、毎日「消えてしまいたい」と考えていました。

成長には、何が必要でしょうか・・・。

成長したいです。
変わりたいです。

彼を愛してあげたいです。
どうしたらいいかわかりません。苦しいです。

カウンセラー
三島桃子
ウォーターさん、はじめまして。今回担当させていただく三島桃子と申します。どう
ぞよろしくお願いいたします。

ウォーターさんが「彼を愛してあげたい」と思っている気持ち、とても素敵なことだ
と思います。ウォーターさんのハートの輝きを感じます。ウォーターさんが書いてく
ださっているように、「子どものままの自分」がキーポイントになっていると思いま
すので、その辺りから見ていきたいと思います。

ウォーターさんは「心の中はまだ小学生のような感じ」と書いてくださっています
ね。ウォーターさんの中に、小学生の女の子がいるような感じかなと思います。この
ような、心の中にいる子どものことを、心理学用語で「インナーチャイルド」といい
ます。ウォーターさんも耳にしたことがある言葉かもしれません。

このインナーチャイルドは、何のために心の中にいるのでしょうか?

それは、子どもの頃の心の傷がそのままになっていて今も痛んでいるよ、ということ
を知らせてくれるためなのです。

そして、傷が癒された時、一人ぼっちだったインナーチャイルドは自分の心に統合さ
れ、経験としてその後の人生を豊かにしてくれるものになります。

ウォーターさんの中の小学生の女の子が教えてくれている「心の傷」ってどんなもの
なのでしょうか?小さな頃から「駄目ね」と言われて育ったというエピソードはヒン
トになりそうです。

>ものごとも、「楽しい」という感覚が少ないと思います。
>趣味も、ありません。

>彼に会うまでは、毎日「消えてしまいたい」と考えて
>いました。

ということも合わせて考えてみると、親御さんから「駄目ね」と言われて育つ中で、
ウォーターさんは自分でも自分のことを「私はダメなんだ、何の価値のない人間なん
だ、私なんかいない方がいいのかもしれない」、そんなふうに思うようになってし
まったのかもしれませんね。

また、「駄目ね」と言い続け、つらい気持ちを抱えていたウォーターさんを助けてく
れなかった親御さんに代表される「大人」というものを信頼できなくなり、あんな大
人なんかになりたくない、という気持ちも持つようになったのではないかと思いま
す。

彼と大人の関係になるということは、「小学生の女の子」にとっては当然ながら無理
な話で、抵抗感が出てくるのは当たり前ですし、「大人になんかなりたくない」と感
じていれば、「大人としての行動」は避けようとしてしまいます。「大人の関係」に
なることに対して、嫌悪感なども出てくるかもしれません。

ですから、ウォーターさんの心の状態を考えれば、

>みんなが普通に出来ることができない

のは自然なことで、

>私はおかしいのでしょうか

と書いてらっしゃいますが、ウォーターさんは何もおかしいのではありませんよ。心
の自然な動きがそこにはあるだけのことです。

さて、ウォーターさんの心の中にいる小学生の女の子はどんな顔をしていますか?お
そらく、明るい顔はしていないのではないでしょうか。この子を笑顔にすることがで
きた時、大人になるための準備が整うと思いますよ。

では、この子を笑顔にしてあげるには、どうしたらいいのでしょうか?

実は、ウォーターさん自身が、自分の心の中の女の子に向かって、「あなたはダメ
じゃないよ」と心から言ってあげて、この女の子の持っているかわいらしさやキラキ
ラしたものをしっかりと見てあげることができたとき、この子は安心し、笑顔になれ
るのです。

どうでしょうか?これってできそうでしょうか?

できそうになくても当たり前のことですので、心配しないでくださいね。こういった
ことは、カウンセリングの中でセラピーとしてやったりします。一人で取り組むのは
案外難しいので、よかったらカウンセリングのご利用も考えてみてくださいね。

「心の中に子どもの自分がいる」ということに気付けているのは、すごく大切なこと
です。ウォーターさんの感受性の強さを感じます。ウォーターさんの魅力のひとつだ
と思います。

また、ウォーターさんの彼は、おそらくウォーターさんの本質的な部分に魅力を感じ
て愛してくれているのだと思いますよ。男性って、意外に女性の本質的な部分を見
て、そこに愛情を感じてくれるものなのです。

ですから、彼の愛を信頼してあげて、ウォーターさんがご自分ではなかなかわからな
い自分の魅力を彼が見てくれているということも感じていただけたらと思います。

彼の愛を信頼してあげるということは、彼を受け入れ、愛してあげるということでも
ありますよ。

大丈夫、ウォーターさんはちゃんと成長していけますよ!

ご相談ありがとうございました。

三島桃子

 

この記事を書いたカウンセラー

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