恋愛で傷ついてきた彼を救いたい

相談者名
もーもー
こんにちは。
悩みの内容は私がどうしたら彼を救えるかということです。人を救うなんて奢った考えかもしれませんが彼の苦しみを少しでも回復させたいと思ってます。
彼とはつきあって半年くらいですが、それ以前にはかなり恋愛について問題があったようです。彼がもてた分わがままで人を傷つけたことを自覚し、反省し、自分を改革中だった時に知り合いました。私はつきあう前にそのだいたいの内容や彼の悪いと言うところも聞いて、頑張ってなりたい自分を目指している彼に「悪い自分も本当の自分かもしれないけど、今間違いに気づいて頑張っている自分も本来の自分ではないかな」と言いました。そう言うと彼は少し救われるような顔をしました。
以来つきあっていますが、彼は「つきあうと楽しいことももちろんあるが、傷つけることの方が多いと思う。自分は君を好きだという気持ちはあるのだが、心の傷が癒えるかもわからない自分とつきあってて君は時間を損しないか、自分には結婚する資格があるのかわからないし、今、将来について考えられない自分とつきあってて不安ではないか」と言います。それについては答えていません。
もちろん将来は不安だけど、今それを決めて答えを出すという時期ではなく、つきあっていろいろあって時期がきたら考えればいいと思っていますが、はじめから結婚する意思がないという意味で彼は言っているのだとしたら怖い質問です。
ということで、彼は深く人と接するのを嫌っており、それでも私とは一緒にいると落ち着くと言います。私はもっと彼の信頼を得たいと思うし、女としても愛されたい、必要とされたいと思います。それには、彼の心の傷が癒されるような時間と愛情が必要でないかと思います。私は彼が苦しんでいるときの姿を見るとどうにかして気持ちをわかりたいし、何か建設的なアドバイスができればと思いますが、こう思いなさいという気持ちのおしつけは出来ないので話を聞いたり「自分で決めるしかないんじゃない?」と言ってしまいます。私はどう彼に接すればいいのでしょう。
カウンセラー
根本裕幸(退会)
もーもーさん、こんばんわ。根本です。
お待たせしました。
ご相談ありがとうございます。

彼自身、今は道が見えないところにいらっしゃるような感じですね。
そして、そんな彼の傍にいると距離が近い分、もーもーさんも道が見えなくなってしまうのかもしれませんね。
少し質問が多くなってしまうかもしれませんが、自分や彼、二人を振り返る意味でもお付き合いくださいね。

> 悩みの内容は私がどうしたら彼を救えるかということです。人を救うなんて奢った考えかもしれませんが彼の苦しみを少しでも回復させたいと思ってます。

それは愛情ですよね。
とっても素晴らしいものだと思いますよ。
その気持ち、彼にもっと伝わるといいですね。

> 彼とはつきあって半年くらいですが、それ以前にはかなり恋愛について問題があったようです。彼がもてた分わがままで人を傷つけたことを自覚し、反省し、自分を改革中だった時に知り合いました。私はつきあう前にそのだいたいの内容や彼の悪いと言うところも聞いて、頑張ってなりたい自分を目指している彼に「悪い自分も本当の自分かもしれないけど、今間違いに気づいて頑張っている自分も本来の自分ではないかな」と言いました。そう言うと彼は少し救われるような顔をしました。

これは彼にとってとてもいいメッセ―ジだったように思いますよ。
僕が彼をカウンセリングしたら、きっと似たようなことをお伝えするだろうって思いました。

彼が過去を反省し、未来に向けて、今の自分を改革しているところだとしたら、一番必要なのは応援してくれる人の存在だろうと思います。
そして、恋愛に問題があるとすれば、その問題を解決していけるのも最後は恋愛の場だと思うんです。
だから、もーもーさん自身、今は彼にとっても大切な位置にいらっしゃると思いますよ。

> 以来つきあっていますが、彼は「つきあうと楽しいことももちろんあるが、傷つけることの方が多いと思う。自分は君を好きだという気持ちはあるのだが、心の傷が癒えるかもわからない自分とつきあってて君は時間を損しないか、自分には結婚する資格があるのかわからないし、今、将来について考えられない自分とつきあってて不安ではないか」と言います。それについては答えていません。

彼は哲学的な領域に入っているようですね。
彼はおいくつなのかな?
僕は20代の頃に、何度かそんなことを自問自答したことがあります。

僕も悪戯な恋をして、傷つけてしまった経験もあり、そんな自分をどう変えていくのか?というのは大きなテーマでした。
僕がセラピーを受け始めたのは、カウンセラーになる目的よりも、そんな自分をどう癒すのか?というのがテーマでもあったんです。

彼がここで言っている本音って何でっしょうね・・・。
僕にはこんな風に感じられます。
「付き合うということは傷つけることの方が多い。だから、僕は君を傷つけてしまうだろうと思ってしまう。それが怖い」
「こんな自分と付き合っていて、君の時間を奪ってしまうのではないか?という思いがとても強くなるときがある」(←これは自己嫌悪の裏返しですね)
「自分は結婚しちゃいけないような男のように感じる時がある。だから、君の将来まで責任を持つことに自信が持てない」

恐れ、自己嫌悪、自信の無さ。

多くの人は自分を変えようとするときに、今の自分を全否定します。
そして、嫌悪感からよりよい自分を目指そうとするのですが、そこで向き合う自己嫌悪や罪悪感に足を取られてしまう事も多いんです。

そんなとき、もーもーさんが彼にしてあげられることは、彼の長所をみてあげることではないでしょうか?
自分を変える方法の一つに、その長所に更なる磨きをかける、というところがあります。
また、短所に見えるところの裏にある価値を見つけ出してあげる、というものもあります。
これはカウンセリングで僕が意識しているポイントでもあるんですが、そばにいるもーもーさんなら、きっとそんな彼のいいところが色んな面で見えてくると思うんです。
だから、気づいたことをそのまま彼に伝えてあげて見てください。
今もやってらっしゃるかもしれないけどね。
そして、彼がそれを受け取ろうが、受けとらまいが、もーもーさんが彼に与えつづけることがとても大切。
それはもーもーさん自身の魅力を高めることでもあるし、彼にとっての心の拠り所になることができるようになるでしょう。

> ということで、彼は深く人と接するのを嫌っており、それでも私とは一緒にいると落ち着くと言います。私はもっと彼の信頼を得たいと思うし、女としても愛されたい、必要とされたいと思います。それには、彼の心の傷が癒されるような時間と愛情が必要でないかと思います。私は彼が苦しんでいるときの姿を見るとどうにかして気持ちをわかりたいし、何か建設的なアドバイスができればと思いますが、こう思いなさいという気持ちのおしつけは出来ないので話を聞いたり「自分で決めるしかないんじゃない?」と言ってしまいます。私はどう彼に接すればいいのでしょう。

どうしていいのか分からなくなってしまうんですよね。
無理ないことだろうと思います。
でも、彼の気持ちを何とか分かりたい、ってのはもーもーさんの愛情だし、素晴らしいところだと思いますね。
して欲しいことももちろんあるけど、してあげたいことがたくさんある方が実はずっと幸せを感じることができるんです。

さて、もーもーさんはあとどれくらい彼を待てそうでしょうか?
彼の心に、もーもーさんを失う恐れ、傷つけてしまう恐れを持っているのは感じられますでしょうか?

彼にとってみれば「大丈夫よ。待っててあげる」という気持ちが欲しいのかな?という気がします。
彼がどんどん良くなって、魅力的になっていくプロセスを一緒に歩いていくとしたら、もーもーさんにもそれなりの覚悟が要るんじゃないかと思うんです。
もちろん、彼がどのくらいのペースでそれを進めていくのかは分からないけれど、それでも彼を信じて、彼の才能を信じて一緒に歩いていく気持ちがあるかどうか、というところです。

そこではもーもーさん自身も向き合わなきゃいけない恐れがあろうかと思います。
彼と同じようにね。

そして、別の角度からみれば、もーもーさんが自分自身をもっと魅力的にしていくことも大切なことですね。
彼を自分の虜にする、これが目標です。
そのためにどんな女になりたいか?どんな風に彼に接することができる女性に成長したいか?というのを自分自身で目指していくのも素晴らしいことではないでしょうか?
そこではきっともーもーさんが彼をリードしてあげられるところも出てくると思うんです。
女性的な感性を生かしてね。
例えば、カウンセリングやこうした相談コーナーに投稿して相談してみることも一つのチャレンジで、リーダーシップですね。
彼は自分なりに一人で頑張ってしまっているのかもしれませんから、誰かの意見を聞いてみる、というのは一歩進んだ考え・行動だと思います。
そんな風に彼をリードしてあげることができたら、より早く二人はなるべき姿になっていくでしょう。

もーもーさんの愛情がいつか彼のハートにすとんと収まりますように、僕も応援しています。
その気持ち、本当にすばらしいものがありますから、大切になさってくださいね。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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