浮気を繰り返す

相談者名
はる
三年半付き合っている彼氏がいるのですが、しょっちゅう浮気をしています。
今まで彼以外に体の関係を持った人が7人いて、キスだけの人が4人います。今の彼と付き合うようになってから男性から食事や遊びにさそわれることが増えました。そこから7割くらいは男女の関係になっています。
男女の関係になるよう私が誘いかけたのが半分くらいで、あとの半分は誘われるがままに応じてしまいました。本気で好きなわけでないので大半が一回か数回で終わります。
始めは色んな人とキスやセックスの経験をしてみたいと思っていて、彼以外の人とそういったことがあるととてもドキドキして刺激的でした。罪悪感が多少ありながらも楽しんでいました。しかし段々と刺激と思わなくなり、楽しいとも思わなくなってきています。なので、最近は私から男女の関係に持っていこうとすることはありません。でも、迫られると断れません。
男性に誘われるのは私に魅力があるからで、嬉しいことだと思っていました。しかし、最近は私がただ単に軽い女なだけな気がしてきて、そう思うと自分が気持ち悪いし、寄ってくる男性も気持ち悪く思えてきます。
また誰かに誘われると遊びに行くし、体の関係を求められれば応じてしまう気がします。このままでは良くないんだろうなあとは思いますが、あまり意欲的に状況やクセを変える気にもなりません。
でもこのままだと怖いです。
とうしたらいいのでしょうか。
カウンセラー
松尾たか
はるさん、ご相談ありがとうございます。

今回担当させていただく松尾たかです。 どうぞよろしくお願いします。

彼がいるのに浮気をしてしまう。ご自身でもそれをちょっと困ったなあと思っていらっしゃるようですね。

浮気をする心理のひとつに、何かが足りないという不足原則があります。

彼のことは好きなのだけど、どこか物足りなさを感じていて、それを補おうとするために浮気でその不足しているものを満たそうとします。

たとえば、優しい彼だけれどちょっと優柔不断だったりすると、力強く引っ張ってくれる他の人に心をひかれてしまうかもしれません。

はるさんが三年半付き合っている彼はどんな方なのでしょうか。

彼とつきあってから、男性から誘われることが増えたということは、彼はいつもはるさんのことを一番に考えてくれるような方で、はるさんは彼から女性として大切に扱われているのではないかと思います。

私たちはパートナーが出来て愛されることで心に余裕ができたり、安心感を感じたり、自信がついたりし、それが自然と魅力アップに繋がります。 安心感を得られたことで自由に振舞えたり、愛される喜びを感じて笑顔が増えたりするわけですね。それは他の男性から見ても、魅力的な女性に写るわけです。

はるさんは、彼から愛されることをどのように感じていますか?

嬉しい、幸せという気持ちとともに、もしかすると どこか落ち着かないような、不安のようなものを感じていないでしょうか?

もし今まで十分に愛されたという経験や感覚が少なかったりすると、この今の愛がなくなるのではないか、見捨てられたらどうしようという怖れや不安を持つことがあります。

見捨てられ孤独になることを怖れているので、その防衛策として浮気をして相手を作り、万が一に備えようということになるのです。

そして、その深層心理の中には、「自分は愛される価値がない、愛される魅力がない」、という思いが潜んでいたりします。 小さい頃に経験した出来事などから、いつのまにか自分は愛されないと思い込んでしまったのかもしれませんが、そうすると、今がどれだけ愛されていても、心の奥ではそんなはずはないとい思いが強くあり、不安になってしまうんですね。

だから、はるさんが自分から男女の関係になるよう誘いかけるのは、愛される価値(魅力)を持つ自分であることを確かめて安心したいからかもしれません。そうすることで、彼からも愛される価値がある魅力的な女性と思え、まだ彼つきあっていられる、彼からの愛がもらえると思えるのかもしれません。

ここまでお読みになって、はるさんは今どのように感じていらっしゃるでしょうか。

もしピンとくることがなかったとしても、今回、ご相談をしてくださったということは、ご自身の中で何か漠然と今の自分(の行動)に違和感を感じ始めたからではないかな、と私は思っています。

はるさんが誰かに自分を認めてもらうことではなく、自分でご自身の自己価値や魅力を認めて受け取る時期なのかもしれませんね。

はるさんがご自分を大切にし、はるさん自身の心や彼との関係を見つめるきっかけになればと思います。

はるさんが、お互い愛し愛される素敵なパートナーシップを築いて、より幸せな毎日を過ごされることを願っています。

ご相談ありがとうございました。

松尾 たか

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己否定、自己嫌悪、疎外感、自己肯定を得意とする。「その方の心に寄り添い、一番の味方でいること(安心感)」をモットーに、わかりやすい言葉で恋愛問題や対人・自己との関係を紐解き、改善・生き易さへと導いている。  東南アジア2カ国での生活経験もあり、国や文化の違いについても造詣が深い。