いつも自分からばかり…

相談者名
葉月
こんにちは。
私には付き合って2ヵ月ちょっとの彼氏がいます。
彼はもともと女性とあまり話をしないし人付き合いが不器用な方なので、知人に背中を押された形ではありましたが、告白してくれてとても嬉しかったです。

しかし付き合った途端にまったく会ってくれなくなり……。
メールの返信もなかったり、仮にあっても明らかにそっけなかったりで不安にさせられてばかりです。

ホワイトデーは何も触れなかったし、私が体調悪かった時も周囲の目を気にしてか(彼はとてもシャイでもあります)冷たくほったらかしにしたのに、「大事に思っていると言っていた」と彼の友達は言うし、本当の気持ちがわかりません。

彼が趣味に勉強にと忙しいのはわかっています。でもほんの少しの時間も割いてもらえないほどの優先順位かと思うと悲しいし、それを伝えて重荷に思われるのも怖くて本人には何も言えずにいます。彼に振り回される自分も嫌です。

付き合った当初に二人で会った時はとても優しくて、不慣れながらも気遣ってくれているのが伝わりました。
とはいえ本当に数えるほどしかゆっくり話をしたことがないので、単純に距離を縮めたくて相手のことを知りたくて、「会いたい」と言っているのですが「忙しい」と突っぱねられてばかりです。

最初は戸惑っているのかと思って「こうしてくれたら嬉しい」と伝えていましたが、それでも自分から動かない、かといって応えてもくれないとなるとさすがに辛いです。

「尽くし過ぎ」「もっといい人がいる」と友人は言ってくれますが、冷たくされても彼のことは好きだし、傷つくとわかっていても期待してしまって、差し入れしたり気晴らしにご飯に誘ったり、押したら引くかもと思っても我慢できないのです。

自分で解決しなければいけない問題だとは思うのですが、彼を振り向かせるにはどうしたらいいのかわからなくなってしまいました。お力を貸していただけるとありがたいです。

カウンセラー
池尾昌紀
葉月さん、こんにちは。
池尾昌紀と申します。
ご相談ありがとうございます。

葉月さんは、とてもまっすぐなハートを持っておられる方だと思いました。
そして、我慢強くて、がんばり屋さんで、一人で何でもやり遂げなければならないと思って、今までの人生を生きてこられた方なのではないでしょうか。

私がこんな風に、葉月さんのことを思ったのは、ご相談の文章の最後の言葉を読んだ時でした。
葉月さんは、最後にこう書いておられます。

「自分で解決しなければいけない問題だとは思うのですが」

こんなにも苦しんでおられるのに、自分一人の力で解決しようと思っている。
その姿勢に、心を打たれたのです。
なんと、まっすぐなハートを持っておられるのだろう、と。

そして、今まで、この恋愛以外にも、すべて自分で解決しなければ、とがんばってこられた方なのではないかと思ったのです。

でも、ここで考えていただきたいことがあります。
それは、今回、相談をお寄せくださったことで、「すべて自分で解決しなければ」という生き方が大きく変わるきっかけになったのではないか、ということなのです。

友達には相談されておられるとのことでしたが、それは、本当の苦しみを全部伝えていないのではないでしょうか。
もしかすると、こんな風に、本当に苦しんでいる思いを誰かに発信することは初めてのことだったのかもしれません。

ご相談をお寄せいただいた時点で、それは、「自分で解決できないから、誰かに助けてもらおう」とシフトチェンジされたのではないでしょうか。

けれど、そのためには本当に勇気が必要だったのだと思うのです。

どうか、その勇気を持てたご自身をほめてあげてください。

そして、具体的な彼との関係を解決するヒントが、この「誰かに助けてもらう」という言葉にあると私は思います。

彼は、葉月さんが書いておられるように、とてもシャイで不器用で、女性をどんな風に扱っていいのか、わからない方なのだと思います。

わからない、ということは、自分の本当の気持ちを伝えられない、と置き換えられるのではないでしょうか。

もしそうだとしたら、彼からの発信される言動は、「本当の気持ち」がわかりにくいもの、になるでしょう。

ですから、それを推測したり、変換することが、彼の本当の気持ちを理解する方法になります。
言い換えれば、「翻訳」するような感じです。

ところが、これが極めて困難なことは、葉月さんが一番よくおわかりのことと思います。

それくらい、彼は本当の気持ちを発信するのが苦手なんだと思うのです。

でも、友達なら冷静に、本当の気持ちは何だろう?みたいに翻訳もできるでしょうが、彼のことを好きである度合いが大きいほど、そんな余裕は生まれません。

それは、嫌われたらどうしよう、という不安が余裕を消してしまうからなんですね。

では、彼とうまくつきあっていくためには、どうしたらいいのでしょう。
それは、先に書かせていただいたように、「友達に翻訳」してもらえばいいのです。

今、彼が葉月さんのことをどう思っているのか。
また、今までのおつきあいを彼がどう思っているのか。
そして、これから葉月さんとどうしたいと思っているのか。

それを、彼も葉月さんも、両方を知っていて、なおかつ、葉月さんが信頼できると思える友達に相談してみてはいかがでしょうか。

何もかも、話してしまう必要はありません。
相手を見て、内容は変えていくことも大切であると思います。

二人のことを心配していてくれるし、本当に幸せになってくれたら、きっと喜んでくれる友達に心当たりはありませんか?

その中で、彼の気持ちをわかって代弁してくれる人を頼りにしてみてください。

そして、平行して、葉月さん自身の心にもアプローチしてみられてはいかがでしょうか。

彼のことだけでなく、先に書かせていただいたように、我慢しなくていいよ、と自分に言ってあげられるようになったら、今よりもっと楽になっていけると思いませんか?

信頼できる友人や、家族に、助けを求めてみる。
何かを手伝って欲しい、からはじめてみてもいいかもしれません。

よかったら、今回のように、カウンセラーも使ってみてください。

我慢をするということは、魅力や才能まで隠してしまうことにつながることがあります。

葉月さんのまっすぐな、愛にあふれるハートがもし隠れているのなら、それはもったいないと私は思います。

そんな方が幸せになれないはずはありません。
そんな葉月さんが幸せになっていけることを、応援しています。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。