恋はときとして、強い拒絶の感情からスタートすることもある
こんにちは、平です。
子ども向けのアニメの中でいちばん救いようのない悲しい物語は『フランダースの犬』だとよくいわれます。
主人公のネロには絵の才能があるようなのですが、どうも、自分自身が評価されることや、自分自身をわかっている人がいるということを信じられなかったようです。
そして、最終回、まさに彼の作品が評価されようとしているとき、愛犬のパトラッシュとともにだれもいない教会で死んでしまいます。
彼がもう少し生きていることができれば、彼の人生は逆転したでしょう。作品が評価され、世界中の人から承認されるチャンスを目の前に、彼は死んでしまったのです。なんと、残念な‥‥。
恋愛においても、このようなパターンはよく見られます。
恋愛が何回かうまくいかなかったからと、みずからパートナーシップの扉を閉めてしまう人の多いこと、多いこと。
愛を求めてもまた傷つくのだろうと恐れ、「もう、恋なんかいい!」とか「どうせ、だれも私のことを愛してくれない」とあきらめてしまうのです。
パートナーシップの扉をあなたが閉めてしまっているのだとしたら、それは、自分自身のことが大嫌いになり、「おまえのことなど、好きになってくれる人はいない!」と自分を責めつづけている状況といえます。
しかし、あなたのことを愛するかどうかを決めるのは、あなた自身でなくて、あなたが出会っただれかですよね。
「だれも私のことを愛してくれない」とどんなにあなたが思い込んでいたとしても、あなたを見つめる目がないともかぎらないわけです。
とある女性のクライアントさんは、初恋の彼にふられ、そして、いちばんの親友だと思っていた女性とその彼がつきあいはじめたことで、だれのことも信じられなくなってしまいました。
そして、まだまだ若いときにパートナーシップの扉を閉め、「自分は一人で生きていく」と決めたわけです。
といっても、適齢期になってくると、両親はもちろん親戚や職場の上司などから、恋愛や結婚の話をしきりに聞かれます。
彼女はそれがいやでいやで仕方なく、「ほうっておいてくれ! 私は一人で生きるんだ! おまえたちには関係ない!」という態度をずっととっていたわけです。
当然のことながら、そのような態度をとっていると、周囲の人々との心の距離ができていきます。
結果、家族の中でも会社の中でも、彼女は孤立するようになっていきました。
対人関係はこれまで以上にギクシャクとし、彼女がイラつく場面も増えていき、彼女はいよいよまわりの人々との関係を閉ざすようになったわけです。
しかしながら、彼女がいつも一人で行っていた飲み屋さんにいたとある男性が彼女のことを気に入ったわけです。
彼は彼女と同じような経験をしてきた人のようで、彼女の強がりの裏側にある、ひとりぼっちで絶望した気持ちを代弁しはじめたのです。
もちろん、そんなもの、彼女はまったく認めたくありません。で、大ゲンカになってしまったわけですが、その後も彼のことを考えると腹が立って腹が立って仕方がなく、四六時中、彼への怒りを感じていたのです。
そして、とある場所でこの彼に対する怒りについて相談したのですが、「それは、あなたが彼のことが大好きだからじゃないの?」と言われ、彼女は大混乱。
顔を真っ赤にした彼女に相談相手はこう言いました。「それほどまでして嫌おうとしないと気持ちを隠せないほど、あなたは彼のことが好きみたいよ」。
そう言われ、彼女は怒りを感じながらも、心の中にずっと彼がいたことを認めざるをえなかったのです。
その後、成熟した大人であった彼がそんな彼女をしっかりと受けとめてくれたことから、二人はかろうじておつきあいを始めることができました。
そう、恋はときとして、強い拒絶の感情からスタートすることもあるようですよ。
では、来週の『恋愛心理学』もお楽しみに!!
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