しんどい気持ちを減らす生き方

相談者名
あお
20代、女です。
私は小学生の頃いじめにあってから人と関わるのが苦手になってしまいました。
中学生でリストカット、高校は友達とうまくいかなくて辞めてしまいました。
親は仕事が忙しかったこともあり、高校を辞める時以外相談したことはほとんどありません。

それから数年、新たに学校にも行ったりしていろんな出会いや経験を経てなんとか人と明るく会話することはできるようになりました。リストカットももうしてません。
しかし、未だに異常に人の顔色を気にしてしまうところがあります。
顔色を気にする割に、短気でわがままだから困ったものです。

今年4月から社会人になりました。
会社は少人数でやっていて、とても多忙です。新人でもお構いなしに重要な仕事を任されます。全員が忙しいのでなかなかやり方も教えてもらえず手探り状態です。

そんな中で、上司の顔色、思い通りにいかないこと、仕事に対する不安、理不尽なこと、いろいろなものが重なってまた精神的にしんどくなってきてしまいました。
緊張や不安感をこれまで以上に感じています。
これが社会人なんだと頭ではわかっています。心が順応できていない感じです。それでまた自己嫌悪します。

楽しいこともあるし、睡眠食事は問題なく取れます。
それでもしんどくて辛いなぁって思ってしまうのです。甘ったれかもしれません。

なんとか、しんどい気持ちを少しでもなくすヒントを教えてもらえませんか。
よろしくお願いします。

カウンセラー
高井さゆ
あおさん、はじめまして。
今回、回答を担当させて頂きます、高井さゆと申します。
どうぞ宜しくお願いいたします。

あおさんは既に、
さまざまな問題や困難を乗り越えてきてらっしゃるのですね。
小学校のときのいじめ、中学生のときのリストカット、
高校のときには友人関係がうまくいかず、
そしてご両親に相談しなかった(相談できなかった)こと。
どれを取っても、傷ついたり、悩んだり、苦しくなったり
しんどい気持ちでいっぱいになったり、だったと思います。

それが今では、人と明るく会話できるようになり、
リストカットをやめ、社会人になり、楽しいこともありつつ
食事睡眠も問題なく取れてらっしゃるとのこと。
あおさんが問題や困難に向かい合い、ひとつひとつ
乗り越えられてきたんだな、と私は感じました。
本当にすごいことだと、心から思います。
よく、がんばられてきましたね。

そして現在は、しんどい気持ちをなくしていきたいとのこと。
しんどくて辛いなぁと思うこと、全然甘ったれじゃないと思います。

あおさんは、社会人になりたてで重要な仕事を任され、
と同時に、なかなかやり方も教えてもらえず、手探り状態。
さらに、上司の顔色、思い通りにいかないこと、仕事に対する不安、
理不尽なこと、いろいろなものが重なって、緊張や不安感を
これまで以上に感じていらっしゃいます。

これが社会人なんだと言ったのは、誰でしょうか。
少なくとも私は、あおさんはなかなか過酷な職場にいらっしゃるな、
緊張や不安を感じて当たり前の状況だろうな、と感じました。

どうか、しんどさや辛さを感じることを、
自分自身にゆるしてあげてみてくださいね。
「あぁ、私は今、しんどいって感じてるな。」
「今すごい、辛いんだな。」という風に。
しんどく感じること、辛く感じることにバツ印をつけずに、
しんどいなぁ、辛いなぁ。私は今、そう感じてるんだな。と、
しっかりまるごと、受けとめてあげてみてください。
これだけでも、少しほっとできたり、気が休まってくると思います。

心が順応できていない、と書いてくださいました。
むしろ、順応しなくていいのです。
これくらいでしんどいなんて言っちゃいけないのかも。
これくらいで辛いなんて言っちゃいけない気がする。
そう思うほどに、しんどさや辛さは大きくなってしまいます。
これからは、しんどさや辛さを感じたらまず、
そう感じていることをそのまま、受けとめてみてください。
しんどさや辛さを感じる自分(=順応できていない自分)に
自己嫌悪するということは、自分がしんどさや辛さを感じている、
ということ自体を否定していることになります。
否定してしまうと、その気持ちは外にも出れず行き場をなくし、
どんどん、自分の心の中に溜まっていく一方です。
そこでこれからは、しんどさや辛さを感じていること(自分)に
嫌悪し否定するのではなく、
ただただ自分はそう感じてるんだと、受けとめてみてくださいね。
それだけでも、しんどさや辛さが昇華され、流れ出ていきます。

続いて、ひとつ、質問させてください。

しんどい気持ちを無くすことはできるでしょうか?
私は心理学を学び始めたころ、心理学をマスターすれば
しんどいことや苦しいことがきっと無くなる、と思っていました。

ですが今では、こう思っています。
生きてる限り、おそらくしんどいことが無くなることはありません。
でも、しんどいことが起こったときに、それを乗り越えられる力や
乗り越えるための解決策をたくさん持っておくことができる、と。

「しんどいことを減らしたい、なくしたい」と思うと、
不思議なのですが、脳は「しんどいこと」にフォーカスして
しまうんですね。
たとえば、「周りを見渡して、赤いものを見ないでください」と
言われたら、意に反して赤いものが目に入ってきませんか?
それと同じで、しんどいことをなくしたい、と考えていると
ますますしんどくなっていってしまうのです。
そういう性質を、脳は持っています。

そこでぜひ、こう考えてみませんか?
「このしんどい気持ちは、私に何を気づかせようとしているのだろう?」
「このしんどい気持ちから抜け出す方法があるとしたら?」
「誰に助けを求めたらいいのかな?」
「この状況から学ぶことがあるとすれば、何だろう?」

私は、自分があおさんになったつもりで考えてみました。
考えついたことを少し、書いてみますね。

もしかしたらあおさんは、ずっとしんどい気持ちや辛い気持ちを
出してはいけないと思っていて、ずっと自分の胸のうちに
溜めてこられたのかもしれません。
でも、自分の胸は、もういっぱいいっぱいになっていて、
外に出してはいけないと思っているのに溢れてしまいそう、
と無意識では感じているのかもしれません。
また、ご両親にもほとんど相談をしなかったあおさんです。
しんどさや辛さを吐き出す場所が、無かったのかもしせません。
それから、これまでさまざまなことを乗り越えてきたあおさん
ですが、いろいろなことを乗り越えてきた自分をほめたり、
よくやったぞ!と言ってあげたり、できてないのかもしれません。

全く見当違いなことばかりでしたら申し訳ありません。
これは違うな、と感じることもひとつの気づきになると思い、
何かしらに気づくヒントになれば、と書かせていただきました。

今回の回答では、ふたつのご提案をさせていただきました。

ひとつは、しんどさや辛さを感じていいんだよ~と、
自分自身に許可してあげること。そして、そのしんどさや辛さを
自分自身で受けとめてあげること。

もうひとつは、「しんどさを減らしたい、なくしたい」という想いを
上記に書かせていただいたような質問にしてみること、です。

よかったら、お試しくださいね。

そして、もしわからないことや疑問がありましたら、
また、しんどさや辛さを吐き出す場所がないときには
ぜひ、お話をお聴かせくださいね。
初回は無料でお電話いただけます。
しんどさや辛さを安全な場所で吐き出して楽になる、
という経験をしていただけたらと願っております。
頼りにしていただけましたら、とても嬉しいです。

この度はご相談いただき、ありがとうございました。
少しでも、あおさんのお役に立てましたら幸いです。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました。