相談者名 | sif |
こんにちは、sifといいます。 いつも心理学のコラムを読ませていただいています。 それで、早速ご相談なのですが、「自分の考えは誰にも理解されない」という思い込みをどうにかしたいのですが、どうすればいいですか? 最近、半引きこもりから、心変わりし、人と関わっていこうというチャレンジをしているのですが、「自分のことを誰にも分かってもらえなくて寂しい」気持ちをずっと感じていました。 もっと楽に人と接することができるようになりたいのです。 | |
カウンセラー | 中原謙一 |
sifさん、はじめまして 私は、中原謙一と申します。 どうぞ、よろしくお願いします。 sifさんが、人と関わっていこう!とチャレンジしている姿がメールから伝わってきて、胸が熱くなってきました。 そして、「もっと楽に人と接することができるようになりたいのです。人といるほうが寂しいなんて、とても悲しいから。」 それは、誰にでも出来ることではないんですよね。 でも、頑張りすぎではないでしょうか? では、そんなsifさんが、もっと楽に人と関わっていけるように、お手伝いが少しでもできたらと思います。 自分のことを分かってもらえてないと感じる時って、誰でも淋しさを強く感じてしまう事が多いですよね。 特に家庭という場では、小さい頃の子どもにとって親と言うのは絶対的な存在に感じられるものですから、その親から否定的な言葉を掛けられてしまうと、世界全体から否定をされているような、世界中に誰も味方がいないような孤立感や、ものすごい恐怖感を感じるかもしれません。 そして、その恐怖感と言うのは、どうしても心や頭の中に残ってしまい「二度とこんな思いはしたくない!」とストッパーを作って、壁を作って人との関係を絶ってしまったり、活き活きとした自分を抑えてしまう事が多くあります。 sifさん。よく、頑張ってこられましたね! このように家庭の中で感じてきた事や、自分の身を守るために学んだ事と言うのは 例えば、sifさんの場合でしたら 何故なら、不思議なもので、人ってどんなに嫌な経験であろうと、強く感じる感情をあらゆる所でもう一度感じてみる事で、家庭(内)と外とのバランスを取ろうとしてしまうことがあるからなのです。 そのため、sifさんは人の顔色を伺ってしまったり、つい相手の顔色を察知して自分の気持ちを引っ込めてしまったり、言わないようにしてしまったり、さまざまな我慢を自分に強いてしまう事が今も続いてしまっているのかもしれませんね。 では、ここで一つ、じっくりと思い出しながら考えてみて欲しい質問があります。 1)その通りだよ、私も同じく「B」だと思ってたよ! 1)は、答えに対して、肯定的な反応の例です さて、いかがでしょうか? でも、もし自分が本当に自分の気持ちを言ったのではなければ、相手がどの反応をしたとしても、決して「自分が理解された」とは感じられないのではないでしょうか? それは、例え1)の反応をされたとしても、です。 そして、このような経験がが続けば続くほど、「結果、人といればいるほど、自分のこと分かってくれない寂しさを感じてしまうわけですが。。」と、、どんな答えやどんな話を考えて答えたとしても、それについて反応をされたのでは、いつまでも自分自身の心には響いてこないような寂しさを感じてしまうかもしれませんね。 何故なら、sifさん自身の本当の意見に反応してもらえたわけではないですものね。 その上、否定をされ続ければ、心の中は淋しさでいっぱいになるかもしれません。 そして、この悪循環がsifさんの抱える「思い込み」の中身を作り出している原因の1つなのかもしれませんね。 > もっと楽に人と接することができるようになりたいのです。 sifさんの心の中には、小さい頃から身についた悪循環がずっと深く根ざしてしまっているのかもしれません。 その為には何よりもsifさんが、癖のようになってしまっている、自分で自分の事を否定したり、抑え込んでしまわないようになるトレーニングをいくつか試されてみるのも良いかもしれません。 トレーニングの例としては この他にもいくつかあると思いますが、キーポイントは 先ほどもお話したように、人は自分の心の中や家庭で経験した感情を、外でも同じ もちろん、いきなり一人でトレーニングを続けるのはしんどいかもしれません。 sifさんはこれまでずっと、自分の気持ちを抑えてまでも、相手の心や気持ちを汲み取れる暖かい気持ちや、相手を傷つけないように配慮する力を持った人なのだと思います。 その暖かな気持ちや、誰かを尊重して配慮できる力を、今度は自分自身に向けてみてもらえたらな、と思います。 最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。 中原謙一 |