なつさん、こんにちは。 初めまして。ご相談を担当させていただく大谷です。 よろしくお願いします。ご相談を拝見して、男性に対して重くならない、自由を与えるなどを心がけておられる事や、マイナス感情の手放しワークをされておることなど、なつさんはとっても努力されていると思いました。素晴らしいですね。 そんな素晴らしいなつさんに結婚できる彼氏ができないというのは、心苦しい限りです。 では、一体なつさんの心の中やそれを映し出している現実の世界では一体何が生じているのかお話をさせていただきたいと思います。先ず、なつさんの心の中には、どうやら「無価値な私」「悪い私」という気持ちが潜んでいるようです。 これは、おそらくは子供の頃からの事だと思いますが、「妹は怒られないで私ばっかり怒られる」という事を感じておられたような状況からそのような自己概念(自分とはこういうものだという思い込み)が生まれたのではないかと思われます。ご相談の中からのピックアップなので、他にも原因があるかもしれません。 実は、これは妹さんと(場合によってはお母さんとも)お父さんの取り合いをされていた、という事なのです。 そして、お父さんに本当は認めて欲しかった、お父さんの愛情を欲しかったけど、それが手に入らなかった、私は駄目なんだという思いが胸に刻まれるのです。 しかし、これは嫌な事柄ですから、胸の奥底に仕舞ってしまうという心の“防衛反応”が生じて、潜在意識下に埋没してしまいます。それと同時に、私の事を大切にしなかった、選んでくれなかったお父さんに対する怒りも潜在意識下に潜り込みますが、機会あるごとにそれを捉えて、お父さんに対する怒りとして湧き上がってくるのです。 お父さんの取り合いに敗れたという失敗経験がベースになって、なつさんの男性観や自分心(観念やルールなど)を作り上げていきます。 余談になるかもしれませんが、その後の人生で、多くの人達は、お父さんの取り合いに敗れた事について、違う誰かで再チャレンジしようとします。これは潜在意識下の欲求になる事が多く、そこに動機があると気が付かない事がとても多いです。 その動機から、誰かから奪うという不倫であったり、お父さんに似たような感情や行動、仕草、年齢、容姿の人とお付き合いして、お父さんの奪い合いに負けた事を打消し「ほら、私は愛されるでしょ」とか「私はこんなに愛情深いのよ」と証明しようとします。自信を取り戻そうとするのですね。 しかし、往々にしてそのような欲求(ニーズ)からの潜在意識的な行動から選択する相手は難しい相手が多く、幸せになれない状況を作り出してしまう事が多くなります。そして、お父さんの奪い合いに敗れた「再現」をしてしまうのです。そしてそれを繰り返してしまう事もよくあります。 さて、こうして、なつさんの心の中には自分の姿をゆがめて解した自分の姿-無価値な私,愛されない私、悪い私など-が形成されたのです。 そうすると、これをカバーするために、(誤解した)本当の自分とは違った自分を作り出す必要があります。こんな私では愛されないし、彼氏もできないと思うからです。 その為、男性に対して‘よい子“の私を作り出す事になりますね。 ジョングレイの本をお読みになったとの事ですが、“重くならない、自由を与えるなど、聞き分けがいい子、優しい女性”という“良い子”になろうとするわけです。 もう1点、なつさんは「不完全な私」を感じておられるとお見受けしましたので、完璧主義もあるのではないかと思います。この場合の完璧主義とは、男性との関係において、何でもそつなくこなす事を信条とするぐらいの意味に捉えてください。もちろん、本当の意味での完璧主義も存在すると思いますが。 こういうなつさん、最初はとてももてると思います。 周囲からは、「えっ、彼いないの?」と思われるのではないかと思います。 しかし、男性側の視線から実際におつきあいしてみると、どうも距離が縮まらない感じがするのです。 多くの男性は、女性に与える事によって、自己の存在価値をようやく認められる生物です。 頼ってもらいたい、何かをしてあげたいと思うものです。 しかし、なつさんは、何かをしてもらう事や、頼る事を迷惑と考えておられないでしょうか。 そうすると、男性は「僕では駄目なのかな」とか「本当に楽しいカップルになれるのかな」と感じてしまうものです。自信を無くしたり、楽しいという事が感じられなくなるのですね。 これらの感情は、ある意味、なつさんのネガティブな感情と共鳴してしまうという状態でもあります。 では、どのようにすればいいかというと、潜在意識面では先に述べました誤解をしている自分の自己概念-無価値な私,愛されない私、悪い私など-を誤解だったと認める必要があります。一番いいのは、お父様やお母様にご自身が今感じている事を攻撃的ではなく、正直にお話しされた上で、「どうして私ばかり怒られたのか」という話を聞いてみられる事かと思います。 子供の頃はとかく「両親は絶対」という思い込みがありますから、ご両親も一人の人間、完璧な人間ではなく、それぞれの事情があるという事も理解される必要があります。 お父様が女性問題を起されたにも、お父様なりの何らかの理由がきっとあるのだと思います。 同様に、なつさんも完璧ではなくていい事を受け容れられるといいと思います。 そして、真実の私-愛される存在、必要とされる存在、価値ある私、無罪の私-を受け容れるようにしましょう。“良い子”という作られた仮面を付けなくても、もともとそのような存在だった事を認識してください。 それには、先にされていた“マイナスの感情を紙に書き出し、破って捨てる”ワークに加えて、私の価値を受け容れるために、1日の最後に、今日の自分のいいところを褒める3行程度の日記を付けてみられてはいかがでしょうか。 どんな些細な事でも結構です。例えば「ずっとできていなかった○○に手を付けた」という程度でもOKです。そして最後に「私って偉いね」とか「私って頑張ったね」など必ず褒める言葉を加えてください。少し時間がかかるかもかもしれませんが、効果が現れると思います。 次に、行動面では、もっと男性に甘えたり、男性の好意を素直に受け取るようにしてください。その為には、心の面とリンクしますが、自分の正当な価値を認める事です。 自分は駄目だと思っていると、遠慮が入り、甘えたり、男性が差し出すものを素直には受け取れなくなります。 甘えてもらう事、受け取ってもらう事、頼りにしてもらう事により、男性は自分の存在価値を認め易くなります。 そうすると、居心地が良いなつさんと一緒にいたいと思いますよ。 回答がお役にたてれば幸甚です。 ありがとうございました。 |