なぜ、私は幸せになれない恋愛をしてしまうのか?

相談者名
ちい
友達に彼の相談をすると、ちいはいつもクセのある人と付き合うよねと苦笑いされます。

今までの恋愛を振り返ると、態度が冷たくなり自然消滅、プレイボーイ、私の目の前で友達に私の悪口を言う、お金を貸してほしいと言われる、不倫、マザコン等々、私を傷つける人や自分を大切にしてもらえる恋愛をしてきていないことが明らかです。

付け加えて、こちらの相談コーナーで、結婚後の不倫の多さを知り、今後結婚したいけど、浮気されたらどうしよう、それと過去のような辛い恋愛はしたくないと思うと怖くなってしまいます。

こうなってしまった原因と改善策を教えてください。

カウンセラー
松尾たか
ちいさん、ご相談ありがとうございます。
今回、ちいさんのご相談を担当させていただく松尾たかです。
どうぞよろしくお願いいたします。

ちいさんは、お友達からクセのある人と付き合うよねと苦笑いされるとのことですが、穏やかやで安心できる、という恋愛関係からは少し遠かったようですね。
ちいさんが心地よく安心できる彼を見つけて、心から幸せを感じられるパートナーシップを得られることを願って書かせていただきますね。

ちいさんは、今までの恋愛を振り返ると自分を大切にしてくれるような恋愛ではなかったことに気づかれたんですね。
好きになってしまうと、彼のために一生懸命に尽したり、彼をなんとかしてあげたい、助けたいと思うのは、ちいさんだけではないと思います。
だって、好きになってしまうと一途にその人のために何かをしたいと思うのは自然で、言い換えれば、情が厚いからでもあるんです。

ただ、その女性の対応に甘えてしまって、全然成長してくれない彼だと困ってしまいますよね。辛いですよね。
そんな人を自分では選んでるつもりはなにのに、どうしてなの???と思うかもしれません。
そう、私たちは自分を大切にしてくれない人や自分を傷つける人を自分では選んでないと思っています。

でも、心理学では、「もし、自分があえてそのような人を選んでるとしたら・・・」と考えてみます。
そう考え方の場合、信じがたいかもしれませんが、実は自分の願いどおりの人、願いを叶えてくれる人を選んでいるんです。
それは、なぜなのでしょう?

ちいさんは、ご自分のことをどのような女性だと思っていますか? どこが魅力ですか?
点数をつけるとしたら何点? ご自身のことを好きですか?
もし、100点で、こんなとこ、あんなとこ、私のいいとこならいっぱいあるわよ、自分大好き!! であれば何もいうことはありません。
自分の良さを知っていて、自分への褒め言葉もいっぱいかけて、キラキラの笑顔が溢れているでしょう。 そんなあなたは、きっと周りの人から大切にされ、愛されています。

だけど、もし、「私なんか・・・」「どうせ私は・・・」と自分のことを嫌っていたり、30点や10点なんてつけていたら、どうなると思いますか?
私はダメ子で、可愛くなくて、何も出来なくて、みんなに迷惑もかけてるし・・ なんて申し訳ないんだろう(罪悪感)と心の奥(無意識)で思っていたとしたら、どうなるでしょう。

私たちは、そんな自分に優しい言葉をかけるどころか、暴言を吐くんです。「あんたなんか、あっち行け」「何をやってもダメじゃん。無理だよ。」など、絶対に人に対しては言わないようなことを自分に声かけしてるんです。
とても大切に扱ってあげるなんてレベルじゃありませんよね。

そうすると、私たちはその自分にふさわしい出来事を引き起こしてしまいます。
彼から自分を傷つける言葉を引き出したり、彼に粗末に扱われるように仕向けたり・・ (無意識にです。)
そして、そう扱われて悲しいのだけれど、心のどこかで 「ほら、やっぱり。」と納得しているんです。「ダメな子の、悪い子の私にはこれがふさわしい」と考えていますし、幸せな恋愛には無縁と、どこかで諦めてしまっています。

ここまで読んで、ちいさんには思い当たることはあるでしょうか?
でも、心配しないでください。 これは自分のことを誤解し、こんな自分と思い込んでしまっただけなので、自分に対する評価やイメージは変えることができます。

なぜ自分の中に間違った自分のイメージができてしまったのか。 それはきっと昔にそう思い込むような出来事があったからなのですが、今、無理やりに思い出そうとする必要はありません。 (その最初の出来事の多くは、乳児から幼児へと躾やマナーが始った頃に由来していると考えられます。)

それよりも、「あ、今、自分を必要以上に責めてるな。自分に罵声を浴びせてるな。(浴びせてるかも・・・でもOK)」という心の声に気づければ大丈夫です。気づきたいと思ってみてくださいね。

そして、自分に対して優しい言葉をかける、自分で自分を大切にしてみる、大事にしてみる、
そんなことを心がけてみましょう。
自分のいいところ、できたことろを毎日5つ褒めてみる。 たとえば、朝きちんと起きて仕事に行った、コンビにで買い物をした時に店員さんにありがとうと伝えた、など小さなことでOKです。

あるいは、自分に対して心地いい環境や物を与えるという方法もあります。
たとえば、お風呂に好きな香りの入浴剤を入れてゆっくり浸かってみる。 休みの日も忙しくしているなら、あえて何もしない時間を作ってみる。いつもならこんなに高いものは気に入っても買わないようにしてるけど、すごく気に入ったのなら(無理が出来る程度で)買ってみるとか。 自分に出来そうなことから始めてくださいね。
それを続けていくと、きっと自分の気持ちが変わっていくと思います。

自分を優しく大切に扱っていれば、ちいさんの中に「優しく大切にされるのが相応しい」という思いが育ちますから、その願いに叶う人がやってくるわけです。

ちいさんには、相談にのってくれるお友達がいらっしゃるのですから、ちいさんはみんなから好かれている方だと思います。
本来のちいさんは、笑顔が素敵で、思いやりのある優しく芯の強い女性ではないでしょうか。
こんな(素敵な)彼が欲しい、こんな恋愛がしたいと意識するだけでも、変化がありそうですね。

ちいさんが、自分をもっと好きになり、自分の良さを受け取って、本当に望む恋愛や結婚に向かって、勇気を出して進んでいくことを応援しています。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己否定、自己嫌悪、疎外感、自己肯定を得意とする。「その方の心に寄り添い、一番の味方でいること(安心感)」をモットーに、わかりやすい言葉で恋愛問題や対人・自己との関係を紐解き、改善・生き易さへと導いている。  東南アジア2カ国での生活経験もあり、国や文化の違いについても造詣が深い。