ゆうこさんへ この度はご相談いただきましてありがとうございます。 担当させていただきます 下村ひろみ と申します。どうぞよろしくお願いいたします。短い文章にまとめられ、決して多くの事実が語られていた訳ではありませんが、幼いゆうこさんの心がどれだけ傷ついたのだろうかと想像に難くありません。 子供にとって父親や教師というのは絶対的な権威をもった存在です。 彼らから受けた影響は計り知れないものがあるでしょう。 ゆうこさん、本当に嫌な体験でしたよね。 ゆうこさんと同じような状況に置かれてしまったとしたら、女性であればだれでもゆうこさんと同じ怖さや嫌悪感を抱えてしまうと思うんです。 未だに許せないという怒りも感じることでしょう。 誰にも話せない痛みを持って生きていくというのは時として孤独に陥ってしまいます。 誰かに打ち明けても受け入れてもらえなかったらどうしよう 自分が間違っていると誰かに否定されてしまったらどうしよう そんな不安から打ち明けることさえ躊躇されたかも知れません。 これまでこの問題を一人で抱え、親しい間柄の人にも心を閉じたまま生きてこられたのではないかとさえ思うのです。 今回本当に勇気を出してご相談してくださいました。 幸せになるための大きな一歩を踏み出されたのだと私はうれしく感じていますよ。 心の痛みから解放され、本来のゆうこさんの人生を進んでいただきたいと心から願っております。 ゆうこさんを応援する気持ちを込めて回答をさせていただきますね。 教師の身でありながら小学生相手にセクハラするなんて。 その教師に何があったのかはわかりませんが、まるで女性に対する復讐でもしているかのような印象を受けました。 ゆうこさんが書かれている通り、その男性教師は個人的な恨み辛みの感情をただ発散していただけに過ぎないでしょう。 その振舞いが長い間ゆうこさんを苦しめたかと思うと本当に悲しい気持ちになってきます。 男性に対して恐さや嫌悪感が強いとしたら日常生活さえ支障をきたしてしまいますよね。 一方で周りの女性たちのように恋愛したいという気持ちもゆうこさんの中に当たり前に存在していませんか。 しかしながらその自然な気持ちも昔の感覚がブロックとなり、心の中で葛藤が起きてしまうと思うんです。 幸せな未来のためにも今、改めて当時の出来事と向き合う時期なんだと捉えてみてくださいね。 まず過去の出来事からゆうこさんが受けた大きな誤解を解く必要がありますね。 ◇男性への誤解について 男性に対する悪いイメージがゆうこさんの中に出来上がってしまったと思うんですね。 怖さ、嫌悪感、不信感、怒り、等を感じる位に。 この感情があると男性に対して苦手意識がどうしても強くなってしまいます。 男性教師や父親に対して当時感じた感情が全ての男性に対する怖さ、嫌悪感、不信感、怒りを作ってしまったようですね。 まずはゆうこさん、男性とはどんなものだと思いますか? 「男性とは○○○だ」この○○○の中に当てはまる言葉をいれて思いつくままにいくつか書き出してみてくださいね。 過去の影響を受けネガティブなイメージのものがたくさんあることでしょう。 まずはゆうこさんがどんなイメージを抱いているかを改めて見ていきましょう。 その上でそれらは真実なのかどうか? 真実は別にあるとしたら新しいイメージを作って書き換える事が出来ますからね。 ◇女性への誤解ついて、 「女なんて価値がない」 「男の人は絶対に女の人なんて好きにならない」 「セックス以外に女に意味はない」 教師の言葉を心のどこかで信じていらっしゃるのですね。 だとすれば、女性であるゆうこさん自身に対しても同じような扱いを受けてしまうのではないかとう怖れが出て来るはずです。 男性教師の表現からすると女性であることがまるで良くないもののようですが、決してそんなことはありません。 世の中の殆どの男性は 女性の価値を見ていますし、 女性を愛したい、 女性を喜ばせたい、 女性の役に立ちたい、 女性を守りたい、 セックス以外にも女性の素晴らしさはたくさんあることを知っています。 事実を知って受け入れて欲しいんです。 そして、ゆうこさん自身の価値も素晴らしさももっともっと受け入れて欲しいです。 ◇結婚に対する誤解について 父親の母親に対する振舞いについて目撃してしまったとしたら、 ゆうこさん自身も結婚したら母親と同じように男性から仕打ちを受けてしまうのではないかと怯えてしまうかも知れません。 大人の女性のイメージもお母様の影響を強く受けておられることが考えられます。 女性とはどんなものだと思いますか? 「女性とは○○○だ」この○○○の中に言葉を入れて思いつくままに書き出してみてくださいね。 お母様や男性教師の語るイメージから悪いイメージの女性像が出来たとしたらこれも先ほどと同じように書き変えていきましょうね。 これらの誤解を解くためにまず最初にする事、 それは当時の感情にありのままに向き合っていただきたいのです。 教師、お父さんに対してどんな感情が湧いてきますか? 当時の事を思い出すのはちょっとツライかもしれませんが、感じたままを言葉にしてみてくださいね。 気持ち悪いとか、怖いとかがまず出てきますよね。 逃げ出したいのに逃げられなかったかも知れない。 怖すぎて誰にも言えなかったのかも知れない。 誰かに言っても信じてもらえなかったかも知れない。 当時を思い出すと色々な感情が出てくるかも知れませんがまず実際に言葉に出してみていただきたいのです。 当時、小学生だったゆうこさんは正直に気持ちを伝えることなどできなかったか、まだ残ったままだと思うんです。 当時の癒えていない感情に今、目を向けてあげる必要があります。 嫌な感情も感じてあげることで必ず消えていきます。 誰かに聞いてもらう事で自分の内側にあるものが外に出て行って解放されます。 心の底に溜まっている感情を出してあげてくださいね。 とてもデリケートな部分に触れる事になりますのでゆうこさんが安心して身を委ねられる環境が必要かと思います。 しっかりと受け入れられるように、カウンセリングを通じて傷を癒していただく方法をお薦めしたいと思います。 まずは信頼できるカウンセラーをゆうこさんご自身の感覚で見つけてくださいね。 カウンセラーと一緒にこの問題を乗り越えようという意欲をもっていただけたらと思います。 悲しみを感じたり、怒りを感じたり、ツライ気持ちを感じて行く作業なので最初は上手く出来ないかもしれません。 でもやっていくうちに自分の中に温かさのようなものを感じられると思います。 そして自分のことを愛おしく思え、慈しみの気持ちが芽生えてくると思います。 自分を大切に出来る分だけ、真の強さも感じられるはずです。 自分を信じられるようになったら誰かを信頼できるようになります。 これから素敵な未来を築く為に今乗り越えてみませんか? ゆうこさんはもうひとりで苦しまなくていいんですよ。 もう楽になっていいんですよ。 幸せに生きることを自分に許してあげてくださいね。 ゆうこさんが信頼できると感じてくださるのであれば、私も心からお手伝いさせていただきたいと思っています。 ご縁を感じられましたら直接お話を聞かせてくださいね。 下村ひろみ |