眠りりすさんこんにちは。初めまして。 いつも楽しくお読みいただきありがとうございます。 ご相談を担当させていただく大谷です。 よろしくお願いします。さて、ご相談を拝見して、眠りりすさんはとても頑張っておられるなぁ、凄いな ぁと思いました。 “自分なりにいつも努力をして人と同じようにできるように朝早く仕事場に行き、 1日のスケジュールを確認して段取りを立て、上司に内容を確認、仕事の下準備 をする” なんて、なかなかできないことですね。 また、”両親を安心させたい”というとても優しい気持ちもお持ちですね。 ご相談を読ませていただいて、眠りりすさんは、失敗に対してとても怖れが強い のだなぁと感じました。 背景に書かれていますように”小学校、中学校ともに、不器用で何かに集中して 努力することが苦手でした。”との事ですので、もっと幼い頃に何か自分は失敗 してはいけないと思われた出来事があったのではないでしょうか? それが眠りりすさんの心のクセのようになっている感じがします。 さて、一般論になりますが、どうして失敗に対する怖れが強くなるのかを先ずは ご説明したいと思います。 例えば、コップでも花瓶でもいいのですが、何か壊れやすい物を運ぶと思ってく ださい。ほんの10mほどだとします。多くの人は、何気なく、いとも簡単に運 ぶことができますよね。 しかし、その品物が1個1000万円する物だったとしたら、どうでしょうか? 「落としたら1000万円。落としては駄目」という言葉が心の中に響いて、品 物を持っている手が震えてしまいます。 人間は、失敗してはいけないと思うほどに緊張します。 そして、落としてはいけないと思うほどに、手が震えだし、恐る恐る運んで・・ ・落としてしまう、などということになってしまいます。 そうなのですね、「失敗してはいけない」と思うほどに、人間は失敗してしまう ものなのです。換言すれば、自分自身を失敗する人間、あるいはうまくできない 人間、と思うほどに失敗したり、うまくいかなくなったりするものです。 ここで、眠りりすさんは、ご自身を「失敗する人間」と思っておられるのですね。 ご自分に自信が無いわけです。 では、どうして自信がないかと言いますと、ご自分を責める感情が心の中に沢山 あるからです。 では、どうして自分を責める感情が沢山あるかというと、その一つに眠りりすさ んは、失敗を怖れる余り、完璧主義の傾向になっておられるからです。 一般に、完璧主義というと、どんなことでも簡単にこなしてしまうスーパーマン のような存在を想像しがちですが、本当の完璧主義の人というのは、できること はとことんやるけれども、できないことは全く手をつけない人達を指します。で きることだけしかやらないので、完璧にできる人に見えてしまうのですね。 完璧主義の人は、どこかで自分が不完全だと感じています。不十分だと感じてい ます。だから、その不完全な自分を感じないために、言い換えると、失敗する自 分を感じたくないために、できることしかしないのですね。 そして、完璧主義の人の大きな特徴は、○か×かの判断をすることです。そうす ると、△という中間が無いものですから、何か行った結果のハードルが高くなっ てしまいますね。ハードルが高いから、また失敗感や不完全さを感じてしまう・ ・・。 この悪循環をどこかで断ち切ることが必要になります。 では、どこから断ち切ればいいかというと、先ずは完璧主義を手放すことです。 多くの人間は、もちろん眠りりすさんも含めて、自分を責めることなく何かをや れば、大体60点から70点の事はやれます。100点を目指すと、できていな い30点~40点の方に着目してしまって「まだこんなに出来ていない」と自分 を責めることになりますが、出来ている方に着目すると「わぁ~、60点も出来 た」と自分の価値を認めることが出来ます。そして、出来ていない部分に着目し てしまうと、人間は100点はなかなか取れませんから、「まだ、20点も残っ ている、まだ10点も残っている」といつまでたっても自分を責めるループから 抜け出せないことになります。 眠りりすさんは、冒頭でも書きましたように、この出来ていない方に着目する心 のクセをお持ちです。これは、単に心のクセで、良いとか、悪いとかではありま せん。 これからは、出来ている方に着目するようにされると、気分が楽になり、好循環 のループに入れるように思います。 具体的には、自分で60点でOKと思うことです。 「突発的に状況が変わり対応して仕事していくことが苦手」との事ですが、それ は全てをうまくこなさなければならないとの意識がどこかで働いているからなの ですね。 「まぁ、これぐらいでいいや」と思うと、スムーズにこなせるようになります。 誰しも、突発的な状況変化が起こると、最初はあたふたとするものです。眠りり すさんだけの事ではありません。でも、「まぁ、これぐらいでいいかぁ」と思っ てそんな状況に対処していくうちに、慣れてきます。 次に、”要領がよく、皆からすぐに助けてもらえてかわいがれる人に対して、嫉 妬心をもってします。”との事ですが、これは、コミュニケーションの問題が含 まれています。 眠りりすさんは、人と接するときに、責められる感覚をお持ちになって、少し怖 がりながら接しておられないでしょうか? 感情は相手にも伝搬しますので、一方が怖がりながら近づくと、もう一方の人も 怖くなったり、良い気持ちがしなくなったりします。例えば、怒っている人のそ ばに行くと、何となく気分が悪くなって怒りたくなるようなことが無いでしょう か? 眠りりすさんが責められる感覚を持たずに人に近づくことが出来ると、きっと眠 りりすさんもみんなに可愛がられる人になれると思います。 では、人から責められる怖れを持たないようにするにはどうすればいいかと言い ますと、実は、人から責められる感覚というのは、自分で自分を責めている感覚 ですので、先に書いたとおり、自分を責めないことなのですね。 例えば、何か悪いことをしたと思っているとき、これは自分で自分を責めていま すから、怒られるのではないかとハラハラドキドキしますね。でも全く相手はそ の事を知らずに、笑顔でいたりします。 以上、まとめますと、眠りりすさんがご自分を責めることなく、ご自分の本質的 な価値を受け入れられることによって、全ての問題は解決します。 しかし、長年にわたってご自分の価値を受け入れない心のクセがついていますの で、一人で頑張らずに私どものカウンセラーとお電話でお話しされてみるといか がかと思います。 回答が、お役に立てれば幸甚です。 ありがとうございました。 |