自分が嫌になる

相談者名
ひろこ
はじめまして。40代の主婦です。なにかもういい大人がこんなことを相談するのも幼稚なような気がするのですが、思い切ってメールさせていただきました。
幼い頃から自分に本当に自信がなく、何をするにも周りの目ばかりを気にして、なにかおどおどした雰囲気もあり、いつも不安を抱えて生きてきました。なぜ不安になるのかは自分でもよくわかりません。
そして、周りにいる人達は「自分のことを馬鹿にしている」という思い込みのようなものもあります。実際に悪口を言われたり、笑いものにされたりしたことも多くありました。
そういう感じなので人付き合いをするのが苦痛でたまりません。どうせ人は自分のことは馬鹿にしかしないし、嫌われる人間だと思うからです。
こういう人間が結婚してしまいました。ただ、その結婚も特殊な形で結婚してしまったので、後悔することも時々ありますが・・・(どういう経緯で結婚に至ったのかは長くなるのでここでは言えません)
旦那も私のことは本当はあまり好きではないのです。ただ、子供がいるので一緒に生活しているようなもので・・・
せっかく生きているのですから、なんとか楽しく生きがいのある人生を送りたいのですが、今ではただ疲れる毎日を過ごすばかりです・・・
カウンセラー
吉原直人
ひろこさん、こんにちは。
吉原と申します。よろしくお願いします。

ひろこさん、僕も同じ世代ですが、
ひろこさんの悩みはとっても良く解りますし、
決して幼かったりしませんよ。
勇気を持ってご相談いただきありがとうございます。

自分に自信を感じられず、人の目が強く気になってしまうと、
人の中にいても落ち着けないし、いつも不安になってしまいますね。

そして、どう見られているかということに、
常にエネルギーを使ってしまいますから、
人の中に居るのがとても疲れてしまいます。

頭では、色んな考え方を試みたり、
もっと自信を持たなくちゃと思っても、
中々、心や感覚ではそう感じられないものです。

心の中では、どんなことが起こっているかと言うと、
ひろこさんが人に嫌われているとか馬鹿にされていると感じるのは、
実際には、ひろこさん自身が自分に対してそう感じています。

僕たちの心の中には色んな自分がいます。
強い自分がいれば、弱い自分もいます。
自立心があれば依存心もあります。
賢い自分が居れば、おバカな自分も居ます。
出来の良いところもあれば、そうでない面もあります。

本当は、その両方があって自然だし、
両方の自分が愛される存在なのですが、
そう感じられないことがあります。

そうすると、
自分自身をあるがまま受け入れられず、
自分のことを嫌ってしまったり、馬鹿にしてしまってりします。
”自信が無い”という気持は色んな風に言う事ができますが、
ひろこさんの場合、あるがままの自分を愛せないという心境だと思います。

では、そうしてあるがままの自分を愛せないと感じるようになったのでしょう。
それはきっと、ひろこさんが少し厳しい育てられ方をしたか、
両親の強い期待をもろに感じて育ってこられたのだと思います。

僕たちは小さい頃、父や母が大好きでした。
そしていつも両親を喜ばしたい。もっと愛されたい。
そんな気持だけを毎日感じ、願い続けて居た頃があります。

そんな時代に、両親の期待や躾、また両親の気分に、
いつも左右され敏感に反応してしまいます。
そして、もっと両親に愛されたいと願うあまり、
自分自身を変えなきゃとか、もっともっと強くならなきゃとか、
頑張ってしまいます。

このときに、自分の中にある一面(弱い面だとか甘えた面だとか)を、
強く抑圧したり、自分でもいけない面として嫌いはじめます。

これは、誰しも経験する人間の成長過程なのですが、
あまりにも厳しかったり、どうしても認めてもらえないと感じた時、
自分自身を本当にダメな存在だと感じてしまったり、
愛されるに値しない存在だと感じるようになってしまいます。

ひろこさんの心の中に、その時の痛み(感覚)が、
まだ強く残ってしまっているのだと思います。
ひろこさんの心の中に、
「私はあるがままで、愛されたことが無い」と言う感覚は無いですか?
そしてこの感覚が、自信が持てなかったり不安の根っこに存在します。

だから今も、周りに居る人間に、
両親に感じてきたものと同じ様に不安を感じてしまうのです。

まずひろこさん、今、心でそう感じられなくても良いですから、
頭では理解してください。

その時、感じてきた数々の痛みは僕たちの誤解です。
ひろこさんも、子供さんに対して様々な期待や思いがあるでしょう。
優秀な人間になって欲しいとか、人に尊敬される様になって欲しいとか・・・
だけど、心の中に正直に向かい合えば、
どんな状態であれ、愛していますよね。

それと同じ様に、ひろこさんが何を感じていても、
どんな面があっても、何をしていても、あるがままで愛される存在なのです。
だから、何もしなくても、変わらなくても、心の中にどんな面があっても、
充分、愛される存在なのです。

ただ、心の中や感覚ではそう感じられないかも知れません。
それは、僕たちがあまりにも両親を愛していたから、
その環境で、随分と色んな感情を強く感じてしまったからです。

そして、その感情(痛み)を心の見えないところに仕舞い込んでいます。
その痛みや思い込みを癒していくためには、カウンセリングをおすすめします。
少し時間がかかるかも知れませんが、実際にこの感情や痛みを癒していけば、
心の中も感覚でもこの誤解が解けていきます。

そうすれば、ひろこさんが長年向き合って来た、
思い込みや感覚からも解放されていきます。
私は、あるがままで愛される存在だと感じた時、
私のことをあるがままで愛せる様になった時、

楽しさ、幸せ、生きがいを見出せる人生になると思います。

ぜひ、お電話ください。
ありがとうございました。

吉 原 直 人

この記事を書いたカウンセラー

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