自分で自分の邪魔をしている?

相談者名
ウインド
はじめまして。ウインドといいます。
自分は今医療系の専門に通っている3年生です。大分前から相談しようか迷っていたんですが、試験の方でどうしても直したいと思い相談しました。
その相談というのが、以前(高校の頃)から症状?みたいなものがあって、簡単な記憶がしにくくなったり、人と話をしていても反応が遅かったり、聞いているようで聞いていなかったり、以前なら間違えないようなミスが異常に増えてきたんです。
最近学校の試験があって、2週間ぐらい前から勉強を始めたんですが、以前に比べて異常に進むスピードが遅くなったり、明日が試験だというのが分っているのに寝てしまって次の日の試験が悲惨な事になったり、以前の自分なら考えられない事が増えていて、考えられる原因(パソコンやテレビを見るなど…。)を出来る限りなくして集中できる状態にも関らず、出来ると思うことに時間が以上にかかってしまい、自分ではどうしてもその原因がはっきりしないので、どうしたらいいのかと思い相談しました。
それで、友達に相談したら「もしかしたらトラウマみたいなのものが無意識に自分の行動を抑制しているんじゃない」っといわれて、思い当たる節(高校入学で5月病になった事、高校の友達と凄く嫌な絶交の仕方をしたこと、浪人したけれど希望の大学に入れなかったことなどなど)は有るんですが、本当に友達の言うとおりなのか、もしそうならどうしたらこの状況を改善して、自分の気持ちと行動をうまくバランスをとって、思うようにスムーズに行動ができるためにはどうしたらいいでしょうか?かなり長くなってしまったのですが、どうか原因や改善方法など教えて下さい。お願いします。
カウンセラー
大谷常緑
ウインドさん、こんにちは。
ご相談を担当させていただく大谷です。
よろしくお願いします。

先ず、「簡単な記憶がしにくくなったり、人と話をしていても反応が遅かったり、
聞いているようで聞いていなかったり、以前なら間違えないようなミスが異常に
増えてきた」という状態は、ウインドさんの集中力が低下している状態が考えら
れます。集中力が低下している状態というのは、他に何か気になる事がある時で
すね。さて、ウインドさんは何を気にされているのか、何を心配されているのか、
という事になります。
ウインドさんが書いておられるように、どうやら無意識が働いている感じがしま
す。
いただいた御相談の中で、僕の心にとまったのは、「高校入学で五月病にかかっ
た」という事でした。この時の感覚を覚えていらっしゃるでしょうか?
一般的に五月病は、目的を達成してしまって、次にやる事がわからない、目的を
見失った状態からかかる事が多いようです。
もし仮に、ウインドさんの無意識が試験勉強に集中出来ない状況を作り出してい
るとしたら、一体その目的は何でしょうか?試験勉強に集中しない、翌日試験が
あるのに寝てしまう・・・いずれも試験でいい点を取らない事が目的ですよね。
いい点数を取らないと、どうなるのでしょうか?今通っておられる専門学校に留
年制度があるのかどうかわかりませんが、あるいは資格取得に影響するのかどう
かわかりませんが、ウインドさんは今の状態から次の状態(例えば、卒業すると
か、資格を取ってその資格を使って働くとか、社会人になるとか)へ進む事を無
意識で怖れられている感じがします。
この怖れというのは、先のお話の五月病と関連がありますよね。目的を達成して
しまった後の空虚な感覚を感じたくない、という怖れです。
だから、現在の位置から前に進みたくないという行動をとられている感じがしま
す。
ウインドさんは、情熱を感じたいタイプのようにお見受けしました。
しかし、どこかで、それと反対の絶望感や無意味感もお持ちのように感じます。
もしそうだとしたら、原因の根本はこの絶望感や無意味感を癒す事が必要かも知
れませんね。この部分は、深い部分になりますので、電話カウンセリングをお受
けになりカウンセラーと一緒に問題を見ていかれることをお薦めします。
さて、では具体的に今の状態をどう改善していけばいいのか、という事ですが、
自分のヴジョン(将来像)をお持ちになる事をお薦めします。
10年後、こんな自分になっていたいというできるだけ具体的なイメージを描い
てみてください。今は無理と思われる事でも構いません。自分のヴィジョンです
から、何らご自身で制限をかけることなく、考えてみてください。
例えば、どこかの病院に就職して多くの患者さんから慕われており、家にはパー
トナーと小さな男の子がいて、休日には家族3人で郊外のショッピングセンター
で買い物をしている姿とか、具体的であれば具体的であるほどいいです。
そして、10年後そうなるためには7年後はどうなっていて、3年後はどうなっ
ている自分、というのをまた出来るだけ具体的に描いてみてください。そんな自
分の将来像、自分のヴィジョンを持たれる事が、今の状態から次の状態に進む怖
れを小さくしてくれます。

以上、回答がお役に立てれば幸甚です。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。