乗り物やトンネルに不安と恐れを感じてしまう

相談者名
こう
こんばんわ。
早速なんですが、悩みを打ち明けます。一種のトラウマと心配しているのですが、半月前高速を走行中事故があったらしく案の定渋滞を引き起こしました。その時間は夜だったのですが、冬で大雪が降ったあとです。ちょうど長いトンネルに入ったところで(一人で運転中)渋滞がはじまりました。「ついてないなー」と思って止まりましたが少し時間がたつにつれなにか不安に襲われてきました。「いつになったらでれるのだろう?」からはじまりました。息苦しくなり窓をあけるとトラック、バスの排気ガスがじゅうまんしもっと息苦しくなりこの時間がいつまでつずくのかと思っていた所、むしょうに外にだしてくれという気持ちに襲われました。しかし同乗者がいないこともあり車を捨てていくわけにもいかず、景色を見ても車、トラック、トンネルの壁・・・閉じ込められてしまうという意識が強くなりどうしようもないパニック状態になりました。鼓動がすごく激しくなり、手足から血の気が引けしびれてきて、恐怖に襲われ・・・。結局臭いのに何回も外に出たりを繰り返しなんとか渋滞がトンネルを抜けましたが、それいらい夜の高速や、トンネルを通るたびあのときのような気持ちになり、恐くてバスも乗れません。仕事柄県外の出張が多く今後飛行機など乗り物恐怖症になりそうですごく不安です。電車もしかり。まさかこんなことになるなんて思っていませんでした。昨日も知っている同乗者がいるのにもかかわらず高速バスに乗ったところ同じ状態になってしまいました。飛行機にも乗る旅行だったのですが、空港まで行きながら飛行機で、もしなったら、降りれるわけもないしと思い不安が襲い急遽キャンセルし電車で帰ってきてしまいました。まだ時間がたっていないので一時的なものでしょうか?不安です。26歳男
カウンセラー
根本裕幸(退会)
こうさん、こんばんわ。根本です。
ご相談ありがとうございました。

苦しい経験をされましたね。
長いトンネルに入って立ち往生すると、実は誰でも多かれ少なかれ恐怖を感じるものです。
特に事故処理などがいつまで続くのか分からない状況では、閉じ込められたような感じになって非常に不安になったり、恐れを感じるものです。
これは例えばエレベータに閉じ込められたりする場合にも起こり得るケースかと思っています。

これには色んな見方があるかと思いますが、僕たち皆が持つ原体験のひとつに「誕生」というプロセスがありますね。
お母さんの子宮から、産道を通って生まれてくるプロセスです。
実はこのプロセス、当然今の僕たちには記憶の外にあるものなんですが、相当な恐怖心を感じるものらしいのです。
この先どうなるのか分からないという不安、どこに行くのか?死んでしまうのではないか?という恐怖心をその時感じる、といわれています。
その感覚が、暗い場所、狭い場所、トンネルなどに閉じ込められ際に呼び戻されると考えられます。

え?うそ?そんなはずはないだろう・・・と思われるかと思うんですが、僕たちは皆、感情と共に出来事を記憶しているもので、ある時感じた感情をきっかけにすっかり忘れていた過去の出来事を思い出したりするものです。

ですから、こうさんのケースもそんな深い感情が表面上に出てきた、として見ることができるのではないでしょうか。

では、そんなものどうしようもないのか?というとそんなこともなくて、セラピーとして向き合っていく方法がいくつかあります。
特に今回の恐怖心は、閉じ込められてしまったことによって、自分自身がどうしようもできない状況に置かれるときに反射的に出てきてしまうものだと思うんです。
乗り物やトンネル(場合によってはエレベータなど)に乗ることが怖くなってしまうことが多いのですが、一つの方法はそんな恐怖心に向き合っていく、というものです。

具体的には、そのトンネルに閉じ込められたときの感覚をまずはイメージなどを使って再体験して、そのとき行き場を失った恐怖心と向き合っていきます。
そのとき感じていた恐怖心が解放されずに残っているから、トラウマとなってしまったわけですから、再度その感情と向き合い、徐々に解放していくことで状況を緩和していくことができます。

また、さらに深い無意識的なプロセスとして、誕生に関するもの、あるいは、こうさんが過去に感じた怖い出来事(幼少の頃の出来事など)を少しずつ手放していく方法もあります。

でも、まずはトラウマになってしまうくらい、強い恐怖心を感じていたことをもう一度受け入れて見られるのが良いのではないでしょうか。
セルフカウンセリングにもつかえるかと思うのですが、頭で考えたり、感じている以上に心は恐怖心を感じてしまったことが考えられますから、子どもをあやすようにその恐れている自分を抱きしめてあげることも一つの方法です。
もちろん、その経験を誰かに話してみて、ただ聞いてもらうのも賛成ですね。
誰か適当な人がいなければ、カウンセリングなども検討してみてください。

この経験が少しでも癒されますように、僕も祈ってます。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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