娘に合わすのが苦痛

相談者名
あき
4歳の娘がいます。

最低限のことはやってますが、娘の趣向に合わすのが苦痛で仕方ありません。

人形遊びが好きで、ひたすら裏声まで駆使して喋り続け、相手をすると、私の使う人形もセリフも行動も全て指示してきて、とにかくキツいです。

せっかく晩ご飯を作っても、他のものを食べたかったとスネたり、朝からカレー食べたいなんて、手間がかかること言い出したり、夜遅くに公園に行きたいと言い出したり、明日にしようね、と優しく言っても、要望が通らないとすぐにスネるので、イライラします。

理由も何もわからないことも多々あります。

もともと、賑やかな場所が苦手で、音楽もテレビもなし、無音の空間が1番落ち着き、音楽ライブも映画も苦手、美術館や図書館や本屋は静かで大好き、人と付き合うのもお喋りも苦手で、独身の頃は、彼氏がいようがいなかろうが、1人旅行に行くようなタイプで、友達も静かなタイプが多く、夫も静かなタイプで、仕事も嫌になればすぐ転職して、転職できるなら正社員にもこだわらない、というスタンスでした。

それで、子育てそのものからは逃げれない代わりに、スマホのネットサーフィン
(音が出るのは好きでないので動画系は一切見ません)
に現実逃避してる日々です。

娘は何も悪くないし、4歳に1人遊びをずっとしてろなんて無理なことは頭では分かるし、遊んで欲しい年頃なのも分かるし、人形遊びやごっこ遊びが成長過程に大事なこともいろいろ育児記事を読んで知り、私自身、小さな頃は人形遊びにハマっていました。

でも、今は何が楽しくて人形遊びにハマっていたかも忘れてしまい、遊んでくれとスマホを邪魔されると遊び相手が苦痛なだけにイライラします。

子供が機嫌良ければ、と興味もないアニメを付けっ放し状態で、音がある環境もストレスです。

でも、音なしにしたら、娘の遊び相手にならざるを得ない感じになるのがもっとしんどいのです。

お腹すいたからご飯作ってとか、トイレの電気つけて(背が届かない)とか、そういうことならイライラしません。

どうやって接すれば良いか分かりません。どうしたら娘のやることに興味を持てるかも分かりません。

スマホに現実逃避したくないけど、現実逃避してしまう自分も嫌です。

カウンセラー
三枝みき
あきさん、こんにちは。初めまして。
今回、あきさんのご相談を担当させていただきます、三枝みきと申します。

あきさんには4歳のお嬢さんがいらっしゃるのですね。
かわいい盛りでもあると思いますが、ちいさいお子さんは大人と違って理屈が通らないので、相手をするのが大変ですよね。
私にも娘が二人いますが、娘たちが小さいときは本当に相手をするのも辛かったことも多々ありますので、お気持ち、よくわかる気がしています。

子どもの相手は根気も体力もたくさん必要ですし、よほど子供が好きな人でもなければ、苦痛になっても仕方ないものと私は思います。
そんな中、あきさんは毎日、よく頑張っていらっしゃいますよね。
あきさんのように親である自分と子供が全くタイプが別だったりすると、どう扱っていいか悩んでしまったり、また逆に、私がそうだったのですが、自分にそっくりだったりしても却って嫌になったりもします。
本当に子育てって悩みが尽きませんね。

とは言え、悩んでばかりはとても辛いことと思います。
ですので今日は、あきさんが少しでも楽に毎日を暮らしていけるようになるか、一緒に考えていきましょうね。
どうぞよろしくお願いいたしますね。

さて、あきさんも書いていらっしゃるように、お嬢さんが悪いわけではないですし、遊んで欲しい年ごろでもありますから、無理やりお嬢さんに人形遊びや「我がまま」をやめさせるわけにもいきませんよね。
あきさんは一言も書いていらっしゃいませんが、娘さんの言動は普通のお母さんからしたら、「子どもの我がまま」と称される部類だと思います。
まあ、子どものワガママは当たり前、と受け入れてあげられる場合もありますが、少なくとも私なら、「〇〇ちゃん、そんなわがまま言わないの!」と叱りつけてしまうかもしれません。

私が一番気になったところなのですが、「優しく言っても、要望が通らないとすぐにスネるので、イライラします」とありますが、どうしてあきさんは、イライラしてしまうのか、おわかりでしょうか?
状況としては、あきさんご自身が静かな環境が好きだから、とか人形遊びが苦痛だから、などなどありますが、それらは表面的なものではないかと私は思います。

私の友人の話で恐縮なのですが、彼女は子どもが苦手だったんですね。
ある程度大きくなれば可愛い、と思えるのだそうですが、理屈が通じない、言うことを聴いてくれない、思うように動いてくれない幼児、さらに言葉が通じない赤ちゃんは大嫌いだったそうです。
なので彼女は、自分の子供が小さいときも可愛いと思えなかったそうですが、あきさんのご相談を読ませていただいて、私はすぐ、彼女のことを思い出したんですね。
(もちろん、こちらは本人に許可をもらって書かせてもらっています)

友人は若いころから苦労が絶えず、ずっと一人で頑張ってきた人です。
一人でなんでも頑張る、誰かに「頼る」とか「甘える」ということが出来ない、こういう状態を「自立」というのですが、この「自立」が強いと他人の「甘え」や「依存」が許せなくなってしまうという側面があります。
もちろん、自分にも誰かに「甘え」ることをしてはいけないことと「禁止」しているのですが、この自分が「禁止」していることを他人が目の前で平気でしていると腹が立つ、ということは、自立している人には多々あることのようです。

例えばですが、電車を並んで待っていたのに、脇からいきなり横入りされたら腹が立つ、とかね、そういうことって経験がありませんか?
それはいけないことだと思っていると、平気でそういうことをする人に対しては無性に腹が立つって、よくあることなんですね。

赤ん坊や子どもは「依存」のかたまりです。
子どもは親に「依存」しないと生きていけませんよね。
ですので、自立の強い人にとっては、苦手だなと感じさせることがあるようなんですね。

あきさんのなかにも、もしかしたらそういうような禁止事項があるのではないか、と私は思ったんですね。
例えばですが、それに照らし合わせてみると、
「おなかが空いたから、ご飯作って」というのは言ってもOK。
「トイレの電気が届かないから、点けてもらう」はOK。

でも
「晩御飯に作ってもらったものと違うものが食べたかった」というのはダメ。
「朝からカレーが食べたい」はダメ。
「夜遅くに公園行きたい」はダメ。

そして
「要望が通らなかったからと言って拗ねる」のはダメ。

もちろん、そう思っちゃいけない、ということではないんです。
ただもしかしたら、娘さんがしていることはあきさんのルールを破ることでもあるのでは、だから腹が立ったり、イライラしたりするのではないかな、と思ったのです。
もし、間違っていたらごめんなさいね。

でももしそうだとしても、あきさんは娘さんに優しく接したい、娘さんの望むように遊んであげたいし、愛してあげたい、という強い愛情をお持ちの素敵なお母さんだと私は思いますよ。
あきさんご自身はそう思えないかもしれませんが、娘さんが思うように愛してあげたいと思っているからこそ、そう出来ずにスマホに向かってしまう自分が嫌だと感じていらっしゃるのですよね。
子どもなんかどうでもいい、と思っているなら、そんな自分を嫌だなんて絶対に思いませんからね。

ですからどうか、ご自身を責めないであげて下さいね。
すごくすごく、頑張っていらっしゃるのですから。

子どもに合わせるのが苦痛なのは、もしかしたらそこに、ご自分の子ども時代の「痛み」が眠っているからかもしれません。
その痛みさえなければ、あきさんは心からの喜びをもってそれほどの苦痛もなく、娘さんに接してあげられているはずだと私は思います。
大ケガをしている人が隣のベッドの重病人の面倒を見ることが出来ないように、どんな人であっても、自分が傷ついているときは人に優しくすることはとても難しいものですものね。

ですからもしよかったら、あきさんご自身のお話を私たちカウンセラーに聴かせていただけたらと、私は思うんですね。
もしかしたらもっと、あきさんのお役に立てることがあるかもしれません。
カウンセリングサービスには初回無料の電話カウンセリングもございますので、ぜひご利用いただければ嬉しいです。

以上、長くなりましたが、この回答が少しでもあきさんのお役に立てれば幸いです。
本日はご相談、ありがとうございました。

三枝 みき

この記事を書いたカウンセラー

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