出産のことを悩んでいます

相談者名
neppu-
5ヶ月前、第1子を帝王切開で出産しました。

入院してから36時間、殆ど何も口に出来ず2晩徹夜で陣痛に耐えましたが出産に至らず、私自身体力と気力の限界に達してしまい、先生に自ら帝王切開をお願いしての出産でした。

帝王切開をお願いした時点で先生は、「今から促進剤を使って最後の力を振り絞って頑張りましょう」と提案されました。付き添ってくれていた母や主人も「先生がそうおっしゃっているなら、頑張れるならまだ頑張ったほうが・・」という雰囲気ではあり、その時多少の迷いは感じたものの、でもどうしてもそれ以上頑張るとは言えませんでした。
そして、結局先生も「本人の希望なら」ということで手術を引き受けてくださり、無事に元気な赤ちゃんが産まれました。

その時の自分の精一杯を尽くしたつもりでいたのですが、出産して痛みが去った後に残ったのは「最後まで自分の力で頑張りきれず、母親として半人前なのではないか」という気持ちでした。
皆が頑張っていることが自分には頑張りきれなかった。赤ちゃんはお腹の中でまだ頑張っていたのに、これ以上は頑張れないと自分から諦めてしまったことが母親として情けなかったと思えて仕方がないのです。
そして、自分よりも長い時間かかって産んだ人の話を聞くたび、周りの知人が普通に出産するたび、「私もやっぱり最後まで頑張らないといけなかったんじゃないだろうか」「本当にこれで良かったんだろうか」という迷いが消えないのです。

本当は無事に産まれてくれたことに感謝して、前向きに育児に取り組んでいかなければとは思っているのですが、今更悩んでも仕方の無いこのような悩みが頭から離れず苦しいです。

少しでもお力をいただければと思い投稿させていただきました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
よろしくお願いいたします。

カウンセラー
赤松わこ
neppu-さん初めまして、ご相談ありがとうございます。
担当させて頂きます、赤松わこと申します。
どうぞよろしくお願いしますね。

>「最後まで自分の力で頑張りきれず、母親として半人前なのではないか」

↑この思いが、出産後5ヶ月たっても、消えないどころかどんどん重圧に
なって、neppu-さんは苦しんでこられたんですね。
初めての子育てをするだけでも大変な時期に、こんな風にご自分を責めながら
子育てをしておられたら、心にも体にもよくないなぁと思いました。

>皆が頑張っていることが自分には頑張りきれなかった。

そうでしょうか・・・私はそうは思いませんでしたよ。
初めての妊娠で、36時間も陣痛に耐えた上、帝王切開での出産を
経験されたなんて、「なんて大変だったんだろう」って思いました。
私(出産経験は2度、後娘の出産に立ち会いました^^)からしたら、
「2回出産されたようなものだなぁ、しんどかっただろうなぁ」って
思いました。むしろとても頑張られたと思います!!!

ただ・・・出産に、普通とかスタンダードなんてないと思うんですね。
100人が出産されれば、100通りのお産になるはず^^
出産に、「こんな出産はよくて、こんな出産はよくない」なんて、優劣は
ないと思うんですね。「この位なら頑張った!でもこれ位じゃダメ!!!」
なんて言うのもないと思いますよ。それぞれのお母さんが、赤ちゃんの為に
頑張った結果、「無事に産まれた」それだけで十分だと思います^^
現に、誰もneppu-さんを、責めたり批判したりなんてされてないでしょう?

にもかかわらずneppu-さんご本人だけが、出産後5ヶ月たった今でもずっと、
どうして『自然分娩』を諦め、『帝王切開』した自分を責めておられるのか?
もちろんneppu-さんご自身、気づいておられなかったと思います。でなければ
こうしてご相談頂いてはいないですよね。

妊娠が分かってから、出産されるまでの間、のことを思い出してみて下さいね。
「母親になって、本当にやっていけるんだろうか?」と言った、大きな不安や、
「しっかりした母親にならなきゃ!」「チャンと子育てしなきゃいけないんだ」
と言った気負いが、お腹と一緒に(苦笑)どんどん膨らんでいませんでしたか?
恐らくneppu-さんは毎日のように、そんな風に考えておられたんじゃないかな?
と、私は思ったんですね。

私も(うん十年前の記憶なんですけど^^;)、そんな不安や気負いを感じていた
のは、未だに覚えています。産まれてきてくれるのは、ホントに嬉しいんですよね。
でも、一方で「私が母親になって、チャンと育てられるんだろうか・・・」って、
自信がなくて産まれてくることに、どこかで『怖れ』を感じていました。
感じ方の強い弱いと言った、程度の差はあるかも知れませんが、そんな『恐れ』を、
経験していない人の方が、稀なんじゃないかな?って私は思います^^
その『怖れ』が、不安や気負いを増幅させて行ったんだと思うんですね。

ご相談を読ませて頂きながら、「neppu-さんってどんな方なんだろうなぁ」って、
想像していたんですね。真面目でキチンとした性格の方のようですね^^
もしかしたら完ぺき主義?「母親とはこうあるべき!!!」、なんてイメージが
出来上がっていたんじゃなのかなぁ、って気がしたんですね。
「こうあるべき!!!」の『こう』=我慢強い・頑張る・諦めないが入ります。
一生懸命10月10日「こうあるべき!!!」を、お腹の赤ちゃんと一緒に、
育ててこられたんでしょうね。ところが「いざっ!出産」となってみたら、
あまりに大変で、その時は「もう無理!」と思って『帝王切開』を決断された。
出産の時は、さすがに疲労困憊して「こうあるべき!!!」は、出る幕はなく
neppu-さんも、考える余地も自分を責める余裕もなかったんだと思います。

ところが子育てを始めてみると、出産前に大きく育てた「こうあるべき!」が、
赤ちゃんと一緒に、いつもあなたの目の前に現れるようになったんでしょうね。
そうなると出産時の、「もう無理!」と言ってしまった自分が、どうしても許せない。
それが未だに、そのことが頭から離れない理由なんだろうなぁと思いました。

ただし今のneppu-さんなら、『帝王切開』をせず、問題なく『自然分娩』だったと
しても、日々赤ちゃんを世話する度に、「こうあるべき!!!」が現れるので、
何か別の理由を作って、ご自分を責めておられたんじゃないかな?と思いますよ。
問題なのは、『帝王切開』ではありません。neppu-さんが大きく育ててしまった、
「母親とはこうあるべき!!!」って言う、強いイメージ(思い込み)なんですね。
それが今のneppu-さんを、苦しめているんです。気づいて頂けたでしょうか?
真面目でキチンとした性格故に、「母親になる」と言う責任感から、とても厳しい
『母親像』を作り上げてしまって、想定外の出産(何が起こるか分かりませんよね)
が、その『母親像』に当てはまらなくて、ご自分を責めてしまっていたんですね。

子育てに、「こうするべき!!!」なんて、思わなくていいんですよ^^
『正しい子育て』なんて誰も知らないし、何が正しいのか?誰が決めるんでしょう?
それよりもむしろ、『らくで楽しい子育て』をして欲しいなって思います。
neppu-さんのためだけではなくて、お子さんのために!です^^
子育てに限らず、neppu-さんの心の中には、ご自分でもお気づきかも知れませんが、
沢山の「こうするべき!」や、「こうしなければ!」とか、「正しいやり方で」が、
あるように感じました。そしてそれがneppu-さんを、ここまで疲れさせたことに、
気づいて頂きたいんですね。
お子さんが小さい今の内に、ご自分を疲れさせてしまうその考え方は、変えておかれた
方がいいと思いませんか?
そうすれば他のお母さんと、比べることもしなくて済みます、「あれが出来ていない」
「これが足りていない」と、ご自分を責めることもなくなりますよ。

子育ては、確かに大変なことも多いですが、それを補って余りある『幸せ』を、
感じさせてくれる最高の時間だと思います^^neppu-さんにもその最高の時間を、
じっくり味わって頂きたいなぁと思います。
「『らくで楽しい子育て』はしたいけれど、どうしていいか分からない・・・」
と思われるようでしたら、いつでも私達カウンセラーにお手伝いさせて下さい。
これを読んで、少しでも楽になって頂けたら幸いです^^ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

家族関係・対人関係・パートナーシップ・自己肯定自己実現を得意分野とし、がん看護・認知症介護の経験から医療・福祉関係にも精通している。 深層心理への唯一のアプローチである【感覚・感情】を解放する、癒しのスペシャリスト。 「体感で楽になった」「腑に落ちる」「納得がいった」と好評をえている。