人のせいにする妹

下の妹は、いつもうまくいかなくなると、人のせいにするんです。特に、母のせいにしています。母も、妹を叱りますが、全く聞く耳をもちません。よく覚えているのは、妹はＭ高校に行きたかったらしいのですが、母がＫ高校に行くよう勧めたから、仕方なく行ったんだ。と言います。何か、嫌なことが起こると、そのことを、持ち出して、Ｋ高校に行ったから、私の人生は、めちゃくちゃになったんだと言います。いつも、周りに当り散らしながら、生きています。

そんな妹ですが、結婚して、子供も産まれて、少しは、丸くなりました。
私も、結婚して、子供がいるので、妹達と一緒に遊びに行ったりしています。
しかし、人のせいにすることは、まだなおっておらず、母は、妹一家が来ると、ノイローゼになりそうだと言っています。妹一家は、実家へ行くと、２、３日泊ってくるらしく、その間、家事は、一切せず、ずっと、遊んでばかりです。妹は、娘が、実家に泊まるのは、当然の権利だと言っているようです。母は、それが嫌で、家に来させないように、もう若くはないのに、パートをして家をあけるようにしています。私は、そんな母のことを考えると、娘として何もしてあげられないことが、とても辛いです。

妹は、母とけんかになると、いつも、私のところに電話をしてきます。そして、母の悪口を延々と聞かされます。私は、母のことは嫌いではないので、そこまで、悪く言われると、悲しくなります。涙が出ます。もう、母親になってまで、自分の母親をそこまで憎まなければならないのは、なぜなのか分かりません。たとえ、ひどいことが、過去にあったとしても、それを、許すというか、水に流すというか、それが、大人だと思います。ましてや、家族なのだから、最後は、受け入れていくしかないと思います。

私は姉として、妹がそこまで母のことを憎んでいるのが、かわいそうです。妹のことが、かわいそうです。もっと、前向きに生きて欲しいです。いつまでも過去のトラウマにとらわれていて、前に進めません。このままでは、妹は、ずっと、うまくいかなくなると、過去のことを持ち出してきて、母のせいにして、生きていきます。一生母のことを憎んで生きていきます。私が、何か言っても、お姉ちゃんになんか分からない、と言われます。
何かいいアドバイスがありましたら、よろしくお願いします。

ご相談を拝見し、はなこさんの優しさをたくさん感じました。

ですが、お母さんと妹さんのことで、板ばさみの状態かもしれないし、
今、無力感でいっぱいかもしれませんね。
お母さんと妹さんのこと、どうすればよくなるのか？と、たくさんたくさん、
心を砕いてこられたのだと思います。

本当にお疲れ様です。
はなこさんが苦しくて、なにも手につかなくなるなど、なければいいのだけれど
と思います。

>下の妹は、いつもうまくいかなくなると、人のせいにするんです。
>特に、母のせいにしています。母も、妹を叱りますが、全く聞く耳をもちません。
>よく覚えているのは、妹はＭ高校に行きたかったらしいのですが、母がＫ高校に行くよう
>勧めたから、仕方なく行ったんだ。と言います。
>何か、嫌なことが起こると、そのことを、持ち出して、Ｋ高校に行ったから、私の人生は、
>めちゃくちゃになったんだと言います。いつも、周りに当り散らしながら、生きています。

妹さんにとって、その進学先をお母さんの言われたとおりにしたあたりから、
人生の歯車が狂いだした、と感じている部分があるのかもしれませんね。
ですが、
>そんな妹ですが、結婚して、子供も産まれて、少しは、丸くなりました。
は、妹さんの人生にとって、一ついいことであったのかもしれませんね。

>たとえ、ひどいことが、過去にあったとしても、それを、許すというか、水に流す
>というか、それが、大人だと思います。
>ましてや、家族なのだから、最後は、受け入れていくしかないと思います。

おっしゃるとおりだと思います。

>このままでは、妹は、ずっと、うまくいかなくなると、過去のことを持ち出してきて、
>母のせいにして、生きていきます。一生母のことを憎んで生きていきます。

本当に、すこしでも早く、妹さんとお母さんが仲直りして、よい親子関係が
できれば、という願いでいっぱいでしょうね。

>私が、何か言っても、お姉ちゃんになんか分からない、と言われます。
>何かいいアドバイスがありましたら、よろしくお願いします。

はなこさんにとっては、私の方こそわからないよ、というところかもしれま
せんね。

お母さんのことも、妹さんのことも、同じようにご心配だと思います。
本当に板ばさみ状態でしょうね。

妹さんですが、僕たちが「怒り」を感じるとき、その「怒り」の下には
さまざまな感情が隠れています。
特にその怒りが激しい度合いだけ、隠れている感情は絶望しているような、
そんないた～い感情です。

そして、僕たちが怒っているとき、多分、あまりいい気分とはいえません。
「今日は天気がいいから、お姉ちゃんにお母さんのぐちでも電話で話すか～！」
と、すがすがしく怒る人に、僕はお目にかかったことがありません。

なにが原因かはわかりませんが、妹さん自身も、お母さんを責めているとき、
決していい気分ではないと思います。
妹さんが本当に感じてらっしゃる感情は、そのいた～い感情だと思います。

実は、「怒り」は感情でも、偽者の感情です。
怒っている妹さんは、本当の妹さんのではありません。
ですが、妹さんが怒っている姿に、その本当の妹さんを知る手がかりがあります。

本当の妹さんは、いったい何を感じて、なにをお姉さんであるはなこさんに、
そして、お母さんに訴えかけたいのでしょう？
そして、それをはなこさんが知ったとき、妹さんになにをしてあげれば良いと
感じられますか？

わからなかったり、わかったとしても、難しいなぁと感じても、それで問題ありま
せん。

ですが、「わからない」「難しい」と感じる部分に、はなこさん自身が感じてお
られる抵抗感や、無力感、失敗感が隠れているかもしれません。
それらを手放してあげることで、今の状態を抜けだすきっかけが生まれると思います。

妹さんと、お母さんと、そして、はなこさん自身に安息の日々が訪れますように。

ご相談ありがとうございました。

田村　厚志