子供の頃の、母への恐怖心がよみがえりました。

相談者名
匿名
今年3月、父が75歳で亡くなりました。
70歳の母と私45歳の二人暮らしです。
相続の手続きについて母と話し合うなかで、母の恐ろしさがよみがえってきました。
母は遺産を隠して申告したい考えです。
私が、正直に申告しないと後でいかに大変な事になるかをいくら説明しても全く信用せず、「税務署の調査なんて来やしない」「みんなやってること」などと根拠のないことを言い張り、「もし調査が入ったら、その時は罰金を払えばいい」と開き直ります。
こちらがあきれて黙っていると、「おまえは固すぎる」「正直者はバカを見る」などと言って、からかうようにたたみかけてきます。
この強烈な気の強さに直面し、母は私が子供の頃と変わっていないと思いました。
私が20代の頃、いろいろと本を読んで、自分が子供の頃、随分心を踏みにじられる事を両親から言われた事に気付きました。
その後、両親とは親しくなることはないものの、子供の頃のような理不尽な仕打ちを受けることは無くなり、母に対する恐怖心も克服したものと思っていたのですが、この度の事で母に対する怯えを思い出してしまいました。
今後、どう母と接していけば良いのか、相続税の申告についてどう説得すれば良いのか、アドバイスをよろしくお願いいたします。
私は9年くらい前から精神科医院に通院しています。
抑うつ神経症、不定形うつ病、統合失調症などと診断されています。
カウンセラー
吉村ひろえ
匿名さん、はじめまして。
担当させていただく、吉村ひろえと申します。
どうぞよろしくお願いします。

今年3月にお父さまを亡くされたのですね。
お悔やみ申し上げます。

その後、相続の対処についてのやり方が、匿名さんとお母さまとでは考えが全く違うのですね。
そいて、そのことをキッカケに
「強烈な気の強さに直面し、母は私が子供の頃と変わっていない」
と思われたのですね。

> 私が20代の頃、いろいろと本を読んで、自分が子供の頃、随分心を踏みにじられる事を両親から言われた事に気付きました。

私たちは子供の頃、本当に両親のことが大好きで、そして両親から愛されることを願っています。
匿名さんは、ご両親に心を踏みにじられることを言われておられたのですね。
がんばってもがんばても、認めてもらえなかったのでしょうか?
我慢しても我慢しても、報われなかったのでしょうか?

> その後、両親とは親しくなることはないものの、子供の頃のような理不尽な仕打ちを受けることは無くなり、母に対する恐怖心も克服したものと思っていたのですが

ご両親に心を踏みにじられていたと気づき、それからご両親と親しくなることはなく理不尽な仕打ちも無くなったとのことですが、これは匿名さんがおっしゃる恐怖心を克服したのではなく、ご両親と一定の距離を置いたのではないかと思われます。
ですので、一見お母さまに対する恐怖心を克服したように感られたのではないでしょうか?

あまりに悲しく辛い感情に直面し心が壊れそうになる時、自分を守るために悲しさや寂しいという感情を抑え込み、感じないようにすることはよくあります。
なかったことにしようとしたり、これくらいどうってことないと思い込もうとしたりしますが、抑え込まれた感情は無くなりはしません。
知らず知らず蓄積されてきた感情が何かの拍子に溢れ出てきたり、我慢に我慢を重ねてある日突然爆発することもあります。

> 今後、どう母と接していけば良いのか、相続税の申告についてどう説得すれば良いのか

匿名さんはお母様とどんな風に接してどんな関係を築きたいですか?
今一度、匿名さんのお母様に対する気持ちと向き合ってみませんか?

> こちらがあきれて黙っていると、「おまえは固すぎる」「正直者はバカを見る」などと言って、からかうようにたたみかけてきます。

なぜ、お母様はこの様な考え方をし、匿名さんをからかうようにたたみかけてくるのでしょうか?
お母さまのこの言葉から推測できるのは、お母さま自身まじめに正直に生きていて裏切られたり、バカにされたように感じた経験をされたのかもしれません。
「堅苦しく正直に生きていたって損をするだけだ」と思っておられるのかもしれませんね。

先ずは、今まで匿名さんが感じて来られた気持ちを吐き出してゆきましょう。
抑え込んだ感情を解き放ってあげるのです。
匿名さんが感じている怖れや怯えをひとりで乗り越えようとしないでくださいね。
信頼できる誰かや、よかったら私たちに話してください。

匿名さんが、恐怖心や怯えから解放されることを願っています。
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦、浮気、離婚などのパートナーシップから対人関係、子育て、また、死や自己受容のテーマなど幅広いジャンルを得意とする。 女性的で包容力があり、安心して頼れる姉貴的な存在。クライアントからは「話しをすると元気になる」「いつも安心させてくれる」などの絶大なる支持を得ている。