母のこれからについて

相談者名
YK
義母のこらからについて…
先日、義父の一周忌で帰省しました。その折、生活費の話になり、義母(今年75歳)は現在支給されている年金月14万円では生活していけないので、月づき6万円と固定資産税などの税金なども援助して欲しいといいます。
夫の弟は「俺は、見捨てないよ。でも、お金の収支をはっきりさせ、倹約につとめなければ、援助はしない。」と言いました。私達もその意見に賛成です。が、しかし、母のお金の無心は今に始まった事ではありません。夫が高校を卒業してから結婚する35歳(17年間)の間に、少なくても1,200万円位援助していますし、今もずっと続いています。
相談はせず全て事後承諾です。今回も自分にお金が無いにもかかわらずお寺での大掛かりな法要です。夫は、近所の人たちへの見栄の為にこんなにお金をかけているのだと言います。そして、そのお金が20万円かかったから出せと言います。夫が子供の頃から、とても見栄っ張りで、お隣が車を買えば、買い、知り合いがカラオケを買えば買い、欲しいといえばすぐになんでも買ってくれるくれるとっても良い親だと小さいころは思っていたそうです。
現在の家も夫が就職する年に、お義父さんの退職金と夫のお給料を当てにして二人の息子が独立して出ていく時期に、建てて10年しかたっていない平屋の家を壊し、二階建ての家を建て直しました。
夫の実家は決して裕福ではありませんが、父は国家公務員で母もパートながら60歳まで働き、親の面倒も一切見ず、自分達の生活だけをしてきました。
引き取って一緒に住む事も考えましたが、お互いに気性が荒く同居は無理ですし、母には父が生前中から家に出入りしている男の人がいて、今はその人に随分お世話になっているようです。母は暮れに腰痛で病院に1か月程入院しましたが、その時に今度はその人に40万円借りたといいます。
生活費に税金、病院代とどんどん要求額が上がっていき、話は決着がつかずに終わりました。どう対処したらよろしいでしょうか?
カウンセラー
赤松わこ
YKさん初めまして、ご相談ありがとうございます。
担当させて頂きます、赤松わこと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

ご主人のお父様が亡くなられて1年、法要のため帰省した所、
お姑さんの今後の生活(=金銭的援助)について、具体的な
申し出があった。それにどう対応したらいいのか?
と言うご相談だったのですが・・・

>夫の弟は「俺は、見捨てないよ。でも、お金の収支を
はっきりさせ、倹約につとめなければ、援助はしない。」
と言いました。私達もその意見に賛成です。

↑このように、現実的な解決策は、既にご相談の中でハッキリ
していて、ご兄弟にも異論がないと言うことですから、具体的な
解決策を模索しての、ご相談ではないと言うことになりますね。

問題なのは解決策ではなく息子さん達からの提案を、お姑さんが
「素直に実行してくれそうにない」と、皆さんが確信しておられ、
そのことに頭を痛めておられるのだろうと思いました。

ご相談の中でも、お姑さんが、周りに見栄を張ってお金をかけたがる、
何事も事後承諾で、当然のようにお金を無心してくるといったことが、
YKさんが結婚される以前から、ずっと続いていて、長男である
YKさんのご主人は、就職をしてから結婚するまでの間も、ご実家に
多額の援助をされており、YKさんとご結婚されてからも、ずっと
援助を続けてこられているそうですから、YKさんご夫婦の生活にも、
多大な影響を与えていただろうことは、私でも想像がつきます。

お義父さんや、YKさんのご主人・弟さんは、どう思っておられた
のでしょう。「言っても無駄」と諦めておられたのか、お姑さんの
意見が強くて、誰も止めることが出来なかったのか?
実際のところは、ご相談の中から読み取ることは出来ませんでしたが、
お姑さんのしたいよう出来ていた状態が、ずっと続いていたのは事実
なのだろうと思います。

亡くなられたお義父さんも、ご長男であるYKさんのご主人も弟さんも、
言いたいこと思うことはあったのではないでしょうか?嫁であるYKさん
も、このお姑さんとやっていかれるのは、大変だっただろうなと思います。
色々ご苦労されたのではありませんか?
その長年の積もり積もった、不満や我慢ならない思いが「収まらないまま」
なのが、「今1番どうにかしたい」ことなのではないでしょうか?

今表面化しているのは、現実的なお金の話に見えて、実は長い年月の間、
片付いていなかった『感情的なしこり』なのではないか?と私は思います。
YKさんは、ここまで読んで頂いてどう感じておられますか?

ここで考えて頂きたい事は、『複数の関係が絡み合っている』点です。
・ご長男であるYKさんのご主人と、お姑さんの親子関係
・嫁であるYKさんと、ご主人との夫婦関係
・ご長男であるYKさんのご主人と、次男さんとの兄弟関係
・嫁であるYKさんと、お姑さんとの嫁姑関係

この中で最も重要なのは、嫁であるYKさんと、ご主人との関係です。

ご主人とお姑さんの親子関係はどうだったのでしょう?
ご主人と弟さんとの兄弟関係はどうだったのでしょう?
ご主人はお母さんに対して、ハッキリ言いたいことが言えていましたか?
弟さんに対して、兄弟が腹を割った話が出来ていましたか?

親子関係・兄弟関係が上手くいかない時、夫婦の関係に影響が現れてきます。
YKさんは「どうしてもっとハッキリ言ってくれないんだろう・・・」と、
不満を持たれり、「なぜ私達にばかり負担がかかるの?」と思われたことも、
長い年月の間には、何度となくあったのではないでしょうか?
複数の関係が絡み合えば絡み合うほど、本来はご長男であるご主人と、
お姑さんとの間で解決するべき問題も、長男と次男兄弟の間で、解決するべき
問題も、全てが絡み合ってご夫婦である、お2人の問題になってしまうんです。

そうなってしまうと話し合おうにも、ご夫婦の間では、触れるとモメる問題に
なってしまっていて、お互いが素直になれなくなって、肝心のご夫婦の関係が、
ギクシャクしたものになってしまうことも多いんですね。カウンセリングに寄せ
られる、ご家族の問題としてもよく起きるケースです。
お姑さんへの援助の問題は、解決策はもうチャンとありますよね。
それをどうスムーズに、お姑さんに納得してもらうかにしても、それを可能に
するためには、まず!お互いの関係での問題を、もう1度見直してみることが、
重要ではないかなと思います。見直すことでどのような『感情的なしこり』が、
残っているのかが分かりますし、それぞれが抱えていたストレスも、軽くする
方法が見つけられます。

私達は誰もが、自分でも気づかない内に、沢山の感情を溜め込んでしまいます。
「頭では理解していも、感情が納得しない」状態だと、気持ちがモヤモヤして、
どうしてもスッキリ出来ないのが、私達の心の働きなんですね。
まず!YKさんがこれまでの年月、溜め込んでおられた沢山の感情を、解放して
あげることから始めてみられませんか?
私達カウンセラーに、お話を聞かせて頂けたら嬉しいです。
電話でのご相談(初回は無料です)も承っております。ご遠慮なくお電話下さい。
絡まり合った関係をほぐしていけば、『感情的なしこり』もほぐれていきます。
その上で本来の現実的な問題も、サポートさせて頂けると思います。
この回答を読んで頂いて、今抱えておられる心の中のモヤモヤが、少しでも
晴れれは幸いです。ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

家族関係・対人関係・パートナーシップ・自己肯定自己実現を得意分野とし、がん看護・認知症介護の経験から医療・福祉関係にも精通している。 深層心理への唯一のアプローチである【感覚・感情】を解放する、癒しのスペシャリスト。 「体感で楽になった」「腑に落ちる」「納得がいった」と好評をえている。