のりこさん、はじめまして。 今回担当させていただきます大門と申します。どうぞよろしくお願いします。お母さんは、本当に大切にのりこさんを育ててくださったのですね。 感性が似ているので、話はつきないし、一緒にいて楽しいと思うのはごく自然なことだと思いますよ。 どうして母親のことがこんなに好きなのかと、ご質問くださっていますが、のりこさんがお母さんのことを好きなのは、大切に守って育ててくださったからだと思います。 ただ、彼と一緒にいるよりも、お母さんと一緒にいたいと思うのであれば、もしかしたらお母さんとの距離が少し近すぎることが問題なのかもしれないなとも感じます。 お母さんのことが好きなのは問題ではないのです。 お母さんとの距離が問題なのです。 お母さんとのりこさんの距離が近すぎると、その間に彼や友達など、他の人が入る隙間がなくなってしまいます。 その結果、友達ができなかったり、彼との間でトラブルが発生したりしてしまいます。 お母さんと大人の女性同士として、適切な距離を持って接することができるようになると、彼や友達など、他の人がのりこさんの人生に入ってくる隙間ができるようになります。 そうすると、友達といても楽しい。彼と一緒でも楽しい。お母さんといても楽しい。という状態を手に入れられるようになります。 今の状態のままですと、お母さんと一緒のときだけが楽しくて、そのほかが楽しくなくなってしまうのです。 年頃になって、結婚を意識しはじめて、彼との生活をスタートさせたということは、のりこさんは、いずれは結婚して家庭を作っていきたいという思いがおありなのだと思います。 そうなのだとしたら、結婚相手として彼との距離を縮めていく方向性が必要になってきますよね。 ところが、今のままですと、のりこさんとお母さんの心の距離が近すぎるので、彼はのりこさんとの距離を近づけることができないのです。 距離を近づけることができないとなると、結婚ということも難しくなってきてしまいますよね。 お母さんのことを嫌いになる必要はないし、会わないようにするなどもしなくていいと思いますが、心の距離を少しとるようにしていきたいですね。 そうすると、彼との距離をもっと近づけることもできますし、新しい友達を作るなど、のりこさんの人生に楽しいことがたくさん増えてくることになります。 さて、どうしてのりこさんとお母さんの距離がここまで近くなってしまったのかについて少し考えてみましょう。 幼い頃は、お母さんと子供の距離はベッタリとくっついています。 子供は親の保護なしでは生きてはいけませんからね。 ですが、そのままの距離感で生きていこうとすると、一生母親と子供はベッタリとくっついたままになってしまい、子供は親離れして自立していくということができなくなります。 子供の自立のために、動物などは親側が子供を巣から追い出すことをしますが、人間はこれをしません。 ですから、子供から親を「うっとおしい」と思ったりして嫌うことで、自立していくのです。 親を嫌って距離をとっていく時期が、ちょうど思春期の反抗期と呼ばれる時期ですね。 もしかしたら、のりこさんには、反抗期はなかったのかもしれませんね。 そんなことをしたら、頑張ってくれているお母さんに申し訳ないという思いが出てきますし、お母さんを一人にしてしまうような感覚も持ってしまいますからね。 のりこさんは、意識されていないかもしれませんが、お母さんのことが大好きでそばにいるという理由だけでなく、お母さんに対して申し訳ないと感じている部分があるかもしれません。 お母さんに対する「申し訳ない」という思いをなくしていくことができたとしたら、お母さんと少し距離をとることができるようになります。 「申し訳ない」という思いをなくすと、「お母さん大好き」という思いだけになりますから、沖縄に帰ってもそこの生活を楽しむこともできるようになります。 「申し訳ない」という気持ちがあるままですと、自分一人が沖縄に帰って楽しい生活をするということに、罪悪感を感じてしまい、楽しまないように、無意識のうちに友達を作らなかったり、彼とトラブルを起こしたりしてしまうということがあるのです。 沖縄での彼との生活を楽しめるようになると、お母さんと離れるときにも、泣きながらということもなくなりますよね。 適切な距離をとれるようになると「じゃまた来るね」と、言えるようになるのです。 お母さんと適切な距離をとるために、お母さんに対して持っている「申し訳ない」という気持ちをなくしていきましょう。 お父さんが育児放棄で、親の介護もしながら一家の大黒柱となって子供を育てていくことは、とても大変なことだったと思います。 でも、どうしてお母さんはそんなに頑張れたのでしょうか? 子供であるのりこさんが、いらっしゃったからではないでしょうか。 そして、のりこさんの存在自体が、お母さんの力となり、生きる喜びを与えていたのだと思いませんか。 そんなお母さんに、最高の幸せを今度は、のりこさんがプレゼントしてみてはいかがでしょうか? お母さんが手に入れることができなかった幸せな家庭です。 今までのりこさんの意識は、お母さんにだけ向いていたかもしれませんね。 少し、彼のことや、沖縄の生活にも向けてみましょう。 彼との問題はなんでしょうか? 沖縄での生活の問題はなんでしょうか? もしかしたら、のりこさんを絶対的に守ってくれるのがお母さんで、その他の人に対する安心感がないのかもしれませんね。 もしそうならば、まずは彼との間に安心感を感じられるようにしていくことが、課題かもしれません。 どんな問題があるのか、何に取り組めばいいのかわからないようでしたら、お電話のカウンセリングもぜひ利用してみてくださいね。 ご相談ありがとうございました。 |