親に優しくなれない・・ - カウンセリングサービス心理学講座

相談者名	キホハル
私は３２才です。物心がついたときから私はあまり親と話すことができません。なにげない会話をするといういことがなく、何かを伝えようとする時にすごくぎこちなくて普通に話せなくて、すごく考えてしまうんです。父親とは特に無口な人で仲良く会話をしたことがありません。母親ともあまり会話がなく自分から話すことがありません。というか、話せないんです。何を話したらいいのか考えてしまうんです。これって普通じゃないですよね？今は、母親と二人で暮らしてるんですが（離婚したため）母親が話しかけない限り会話がなく、しかも話かけられてもすごくイライラしてしまいすごくそっけない態度をとってしまいます。自分でもわからないんですが、ここ最近すごくひどいんです。もっと優しく接したいとは思うのですが、なかなかできなくそんな自分がすごく嫌いで自己嫌悪に陥り、余計話すことができなくなっています。どうやって会話をしたらいいのかハッキリ言ってわからないんです。どんな会話をしたらいいのか、どうやって話したらいいのかわからないんです。この年になって恥ずかしいことだし、自分でも本当に情けなくてどうしようもないんですが、どうしたらいいんでしょうか？もっと自分を好きになりたいし、もっと親に優しくなりたいんです。
カウンセラー	清水三季央
キホハルさん、はじめまして、カウンセラーの清水三季央です。よろしくお願いします。メールを読ませていただきました。親に優しくなれない・・・。というご相談ですね。親に優しくしたいという思いをもっていらっしゃるんですね。だけれども、どう声をかけてよいかわからない・・・。それどころか話しかけられてもイライラしてしまい、そんな、自分に自己嫌悪してしまうんですね。にもかかわらず、それを乗り越えて、優しくしてあげたい、という気持ちをもっていることは、とてもすばらしいと、思いますよ。そんな尊い想いをもっている自分のことをまず認めてあげて、ほしいと思います。今、キホハルさんとお母さんがどんな状態なのかというと、お互いがネガティブな気持ちを抱えてしまっているのでは、ないかと思います。だから、コミュニケーションをして、お互いの気持ちを、分かち合おうとすると、その気持ちが湧き上がってしまい、上手に言葉を伝えることができないのだと思います。まず、お互いの気持ちに余裕をつくって、適度な心の距離を、つくることが大切だと思います。そのためには、まず、行いや気持ちをとおしての、コミュニケーションから、はじめてみるとよいと思います。コミュニケーションは言葉によるものだけでなく、行いや気持ちをとおしてのものもあるんです。お母さんのために、身の周りの世話をしてもよいでしょうし、もし、お母さんが直接的なお世話を嫌がったり、キホハルさんがそれを照れくさいなどと感じるようであれば、少し遠巻きにでもよいのでお母さんのために何かしてあげると、よいと思います。また、お母さんのために何かをするというのは、家事や手伝いなどもよいですし、お部屋のインテリアを、変えたり、食事に連れて行ってあげたりという、お母さんにより幸せな気持ちを感じさせて、あげるといったやりかたもできますね。また特別なことでなくても、いつもどおりの生活の中でも、お母さんのことをいつもよりも優しい気持ちで思ってあげる、というものよいと思います。キホハルがやりやすいことからはじめてみてください。お母さんに幸せな気持ちを感じさせてあげるだけでなく、キホハルさんご自身もお母さんと、一緒にその幸せな気持ちを、味わってくださいね。これも大切なことなんです。お互いが幸せな気持ちで、一緒にいられるようになると、お互いの気持ちに余裕ができて、言葉による、コミュニケーションがしやすくなるような、適度な心の、距離ができ、コミュニケーションの土台ができあがります。そんな中で、自然に交わせる言葉が出てくるはずですから、優しさを込めた簡単なやりとりはできるのではないかと、思います。少し、コミュニケーションをして行き詰ったら、また行いや想いでの、コミュニケーションをしてみるといった、感じで、根気よく、繰り返してみるとよいと思います。何を話すのかよりも、どんな気持ちで、どんな思いで、話すのかを大切にしてくださいね。ささやかな一言でも、その気持ちが大切なんです。そこをコミュニケーションの、きっかけにしてほしいと思います。優しくしてあげたいけれど、何もできないと、自分を責めてしまうよりは、キホハルさんの気持ちは、少しでも楽になるはずですし、根気よく継続すれば、お母さんにも気持ちは通じたり、２人の関係に変化が現れてくると思います。キホハルさんとお母さんの幸せを祈っていますね。清水三季央