親への依存心

相談者名
こころ
こんにちは。どうすればいいか相談したいと思い、投稿させていただきました。
私は21歳の大学生です。高校の頃から摂食障害を抱えています。それで、自分なりに本を読んだり、調べたり、インターネットの自助グループに参加したりして、今はずいぶん良くなってきました。また、親友に告知することによって心から何でも話せる、相談できる、自分を認めてくれる心の支えも持つことが出来ました。
しかし、まだ完全に摂食障害から抜け出せません。いくつかの心理分析をしたのですが、いくつかの結果に「親への依存心があり、自立できていない」とでました。自分自身そう思います。何をするにも最終的には親に了承を取っていたり、自分で決められないところがあると思います。たぶん昔から「いい子」でいないといけないと、感じてきたからだと思うのですが…。しかし、いざ自立しようと思っても、どうしたらいいのか分かりません。「自分で決めれるようになりなさい」とか「自分に自信を持ちなさい」という回答ばかりで、実際にどうすべきなのかが分からないのです。こんなこと大人なら分かっているべきことなんだろうと思い、自分の未熟さに、こんなあたりまえのことが分からなくて相談している自分が恥ずかしくなります。
よかったら教えていただきたいのです。実際にどのようなことをしていけばよいのでしょうか。
カウンセラー
根本裕幸(退会)
こころさん、こんばんわ。根本です。
お待たせしました。
ご相談ありがとうございます。

21歳で、まだ大学生だとしたら、ご両親への依存を断ち切るのはとても難しいことだろうと思いますよ。
僕もそうでしたが、都会に一人で暮らしているとすれば経済的な面で、親元で生活していれば生活面(食事、洗濯等)で頼らざるを得ない状況だったりしますね。
精神的に自立したいと思っても、この経済面、生活面での依存があると、すっきりしませんから、少し長い目標と思って取り組んでいきましょうね。
なので、その心理分析の結果は大切なものにせよ、無理に自立しようとすると精神的なバランスを崩してしまうこともありますから、無理は禁物ですよ。

でも、自立していきたい気持ちはとても大切なことですし、ご年齢からもちょうど大人の女性への階段を上り始めたのかもしれませんね。

> 私は21歳の大学生です。高校の頃から摂食障害を抱えています。それで、自分なりに本を読んだり、調べたり、インターネットの自助グループに参加したりして、今はずいぶん良くなってきました。また、親友に告知することによって心から何でも話せる、相談できる、自分を認めてくれる心の支えも持つことが出来ました。

それは良かったですねー。
特に親友の存在はとても大きいのではないでしょうか。
それに、自分で解決していこう、という気持ちでチャレンジされたことも、とても素晴らしいことだと思います。
それが一定の成果を出してくれたことも素敵なことですが、僕としてはグループに参加したり、親友に告知したり、としたチャレンジの方が凄いなあ・・・と思うんです。

これは自分を褒めてあげてもいいところですよね。

> しかし、まだ完全に摂食障害から抜け出せません。いくつかの心理分析をしたのですが、いくつかの結果に「親への依存心があり、自立できていない」とでました。自分自身そう思います。

摂食障害の方の心を一緒に見ていくと、おっしゃるとおり潜在的に親への依存心が出てくることがとても多いんですね。
特に愛情を受け取ったり、与えたり、というところでの問題が隠れている事が多いです。

こころさんのように「いい子」をしてきた方は特に、潜在的に「こんなに頑張ってるのに○○してくれない」という不満や怒りを持っていることが多いようですね。
こころさんの場合はいかがでしょうか。
また、一般的には過食は愛情を欲してる気持ち、拒食は愛情を受け取れない状態を教えてくれることが多いですね。

> するにも最終的には親に了承を取っていたり、自分で決められないところがあると思います。たぶん昔から「いい子」でいないといけないと、感じてきたからだと思うのですが…。

いい子でいたのはどうしてだったんだろう?って感じられますか?
きっとそこに摂食障害にまで至る一つのヒントが隠れていると思いますよ。
例えば、愛して欲しい、認めて欲しい、自由になりたい、気に入られたい、そんな願望があったのかもしれません。怒られるのが怖い、嫌われたくない、そんなネガティブな動機もあったかもしれません。
だから、それらの思いが強い分、頑張りすぎて自分の感情をどんどん抑圧してしまったのかもしれませんね。
例えば、嫌なことでも我慢してやってみたり、あるいは欲しいものやしたいことがあっても我慢してしまったり。
そこで、その我慢が報われたのならば、きっとそこで解消されますから、心の中に残ることはないんだけど、我慢したけど、それを当たり前のように受け取られてしまったとしたら、きっと不満や理不尽さを心に溜めてしまう事になるでしょう。

ですから、もしまだチャレンジされていないのであれば、そんな心の中に溜め込んでいる感情を解放し、もう一度ご両親の愛情を受け取り、与えて行くことをしてみてはどうでしょうか。
感情を解放するのは、不満があることを認めたり、その辛い思いをただ感じているだけでいいです。
気分はあんまり良いものではないから、そんな感情と向き合うときは誰か信頼できる人に傍にいてもらうのがいいですね。

> し、いざ自立しようと思っても、どうしたらいいのか分かりません。「自分で決めれるようになりなさい」とか「自分に自信を持ちなさい」という回答ばかりで、実際にどうすべきなのかが分からないのです。こんなこと大人なら分かっているべきことなんだろうと思い、自分の未熟さに、こんなあたりまえのことが分からなくて相談している自分が恥ずかしくなります。

当たり前、と思い勝ち。でも、とっても難しい、というのがこのテーマかもしれませんね。
自信を持つのも、自分で決められるようになるのも、すぐにできるものではないと思いますから、ついつい自分を責めてしまいますよね。

自立って実はご両親と対等な目線で話ができる状態を言うんです。
決して、背を向けて嫌ってる状態ではありません。
お父さんを一人の大人の男性として、お母さんを一人の大人の女性として自分と対等に見られるようになることが自立ですね。

ですから、まずは自分の意見なり考えなりを自分自身で認知できる必要がありますね。
色んな局面で。
ご両親に相談するのは悪いことではないし、むしろ、いいことです。
でも、その相談した答えの通りにしなきゃいけない、と思ってしまうでしょう?
それはあくまで“参考意見”ですから、そのご両親の意見に対して、自分がどう思うのか?どう感じたのか?どう考えるのか?というのが、こころさんのおっしゃる自立への一歩になるだろう、と思います。
それをコミュニケーションしていくのは次のステップです。
だから、まずは、ご両親、あるいは周りの人たちの関係で、自分の意見を意識的に持とうと思って下さい。
そして、「お母さんはこういうけど、私はこう思う」という部分を自分で大切にしようと思って見てください。親友や周りの人にそれを伝えてみてもいいでしょう。

自信を持つ方法については心理学講座でも紹介しましたので、参考にして見てくださいね。

自信や自立についてはカウンセリングでもよく扱うテーマなので、ノウハウも色々蓄積されています。
それをカウンセリングの場だったり、講座やコラムなどを通じて提供させていただいていますので、ご利用ください。
お役に立てば嬉しいです。

ありがとうございました。

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