おかしくないですか?

相談者名
CCB
こんにちは。私は高校3年生です。
家族の発言の中で、どうしても納得いかない、と思うことがあるので相談します。

私は自分の携帯電話を持っていません。
高校1年生の頃、「成績が○番になったら買ってあげる」(何番かは忘れてしまいました)と親に言われ、その成績を取って改めてお願いをしたのですが、
今度は「お前がそんな成績をとったのは偶然だ」「お前には信用がない。
買ってあげるわけにはいかない」「料金が高くなったらどうするんだ!」「成績落ちたら困る」しまいには「何でお前に携帯なんか買ってやんなくちゃないんだ!」と怒鳴られてしまったのです。

当時、誰にも打ち明けることができず、誰にも相談せず、一人で辛い思いを抱え込んだ記憶があります。今でも忘れられません。
携帯電話は「遠方の大学に合格して一人暮らしをし、そこで手に入れよう」
と思って諦めました。

ところが数日前、親に
「携帯電話会社のキャンペーンで、今中学生や高校生が入ると基本料金が安くなるだけでなく、私たち(親)の基本料金まで安くなるものがある。お前も受験会場に持っていくのに必要だろうし、大学生になる前に慣れておいたほうがいいからどうだ。その代わり、生活態度には気をつけろ」と言われたのです。

なぜ、ある日突然手のひらを返したようにそんなことを言われなければならないのでしょうか。

親の心遣いは嬉しいのですが、あまりにも急に正反対のことを言われるし、1年生の頃の話とまったく整合性がないし、怒りというか、戸惑っているのです。こちらが逆に聞きたいくらいです。料金高くなったらどうするの。信用していないんじゃなかったの。1年半前の理屈は、どこにいったの。

そして、以前のこともあり、私は今回の話をどうしても信用できません。
この質問を書いている今は携帯電話が私の元に来ていないのですから。
ここ数日親の顔を見るたびそんなことを思うのですが、ぶつけることができません。また揉めたくない。また嫌な気持ちになりたくない。そして、また一人で思い悩みたくない。(ここにそんなことを書いている時点で思い悩んでいる気もしますが)

私は今この気持ちを抱きながらどう接していいか分かりません。どうしたらいいですか?どうか力を貸してください。
お願いします。

カウンセラー
中村季代乃
CCBさん、こんにちは。
今回担当させていただきます中村季代乃です。
どうぞよろしくお願いいたします。

CCBさんは、今携帯電話の事でご家族の発言について『何故?』というお気
持ちを強く持っていらっしゃるんですね。
高校1年生の時に携帯電話を持ちたいとおっしゃった時には持たせてもらえ
なかったのに、今になって携帯電話を持っても良いと伝えられとても困惑さ
れているのかもしれません。

『あの時はダメって言ったじゃない!!』
『私の気持ちよりも携帯電話の基本料金が優先されるの!?』

等々というお気持ちを持っていらっしゃるかもしれません。
そして、色々なお気持ちをご相談いただいた時に感じていらっしゃったかと
思います。
そのなかでもCCBさんが一番強く感じていらっしゃった感覚はもしかしたら
『とても怒っている』という感覚なのかもしれないな、と感じました。

高校1年生の時はどんなに頑張ったってダメだったのに、自分たちの境内電
話の通話料も安くなるという理由でなんだか自分自身が利用されているだけ
かもしれないという気持ちをどこかで感じ、そして怒っているという感覚に
なられたのかもしれませんね。

そこで、私たちが、怒りについての心理学のお話を少しさせて頂きたいと思
います。
私たちがお伝えしている心理学の中に『怒りは感情の蓋』という言葉があり
ます。
簡単に表現すると、私たちが感じている『怒っている』という気持ちの下に
本当に思っている感覚や感情が隠されているという事なんですね。

CCBさんから頂戴したご相談を拝読し感じたのですが、今家族に対して怒って
いらっしゃる感覚はもしかしたら『どう接していいのかわからない』という
のではなく『寂しい』という感覚なのではないかな、と感じました。

もしかしたら、家族は私を見ているのではなく携帯電話の基本料金しか見て
いないのではないかという寂しさを感じられているのかもしれません。
そして、自分の方を見ず、携帯電話の基本料金ばかり見ているかもしれない
家族にどうやって振り向いてもらえるのだろうか、という所にもしかしたら
大きな不安を感じていらっしゃるのかもしれません。

CCBさんの中で感じられている感覚はもしかしたら携帯電話のお話が出てく
るもっと以前からあったものが携帯電話が切っ掛けでむくむくと顔が出てき
たのかもしれませんね。

CCBさんに提案させていただきたい事があります。
それは、今CCBさんが感じられている感覚や想いを
『あ、今私○○って感じている(想っている)んだな』
と、ただただ今感じている(想っている)事を受け止めて頂く事をチャレン
ジして頂きたいんですね。
そして、今感じている事を踏まえてどう家族と向き合っていくか、自分と向
き合う事の一つの切っ掛けとして頂きたいのです。

もしかしたら、このチャレンジはお独りでするのは大変かもしれません。
その時は、もし良かったら私たちカウンセラーにお手伝いさせてくださいね。
今感じている(想っている)事から、これから先の家族とのつきあい方や向
き合い方について一緒に考えてみませんか。

CCBさんにとって、今感じられているそのお気持ちがフッと軽くなる切っ掛け
になれば幸いです。

この度はご相談いただきましてありがとうございました。

中村季代乃

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました