信頼関係について

相談者名
かんな
はじめまして。
私は34歳の主婦で、夫と2人の子供達と暮らしています。
慢性的に胸につかえがあるような気持ちがもう3年くらい続いています。
きっかけは両親の自己破産でした。
3年前に、母から自己破産を考えていると突然言われて、初めてサラ金などの借金があることを知りました。
学費や生活費で大分苦労はかけたと思っていましたが、そこまで負担をかけていたことを申し訳なく思い、何かサポートできたらと、家計の見直しなど一緒にしようとしました。
無事両親の自己破産手続きが受理されました。
しかし、父には安定した収入がなく、母は祖父(百歳近いです)の介護を理由に、祖父の年金を収入源にして、生活費にしています。
二人共収入のバランス以上に飲酒をして、改善が見られませんでした。
私は、両親の生活が心配のあまり、情緒不安定になり、2年半ほど両親と連絡を絶っています。
両親が、自己破産した翌年の春までには生活を立て直していたいと言っていたので、翌年の夏(2年前の夏)に、両親に手紙を出しました。
情緒不安定になったため、距離を置いたこと、両親を心配していることなどを書き、現状や将来の生活への考えなどを聞いてみましたが、返事は一切ありません。
私は、両親の力になれない無力感や、自分や家族を守るために両親を切り捨てた罪悪感で、時々とても胸が苦しくなります。
もともと父は、飲酒して物を壊したり、怒鳴ったりしていたので、私が10代のころからあまりいい関係は築けませんでした。
母は、頑張って働いて家事もして、私と妹を育ててくれて感謝しています。
しかし、手紙に対しても何も反応がないので、厳しい正論だけを突き付ける私とは関わりたくないのかもしれません。
自己破産後、夫とも両親について相談しました。
が、激しい喧嘩も何度もしました。
お互い生涯忘れないような言葉を言い合いました。
夫から「(精神的に)おかしい」という内容の言葉を言われて、ひどく傷つきました。
その当時の喧嘩について、後からじっくり話して、お互い謝ったりしました。
彼は私の言動を許し、前向きにしています。
私は、夫の言葉をどこかで許せていません。
何か問題が起きると責められているように感じます。
夫は責めていないと言うのですが…。
そう考えないようにしても、態度や言葉遣いから責めているように思えます。
夫には本当に心配なことを話してもつきはなされてしまうのだと思うようになりました。
カウンセラー
大門昌代
かんなさんはじめまして。大門と申します。よろしくお願いします。
ご両親の生活を立て直してあげたいと思い、頑張ってこられたのですね。
心配のあまり情緒不安定になってしまわれたぐらいですから、本当に頑張られたのだと思います。
かんなさんは、ご自身の状態や家族のことを考えて、ご両親と距離をおかれたことを、ご両親を切り捨てたと感じておられるのですね。
私たちは、自分が幸せになる努力をすることを、時に申し訳なく感じてしまうことがあります。
かんなさんが、おっしゃるとおり、「見捨ててしまった」と感じてしまうのです。
でも、本当に見捨ててしまったのでしょうか?
かんなさんは、お母さんから自己破産を考えていると告げられたときに、できる限りのことをされたのでは、ないでしょうか?
まずは、「やれるだけのことは、やったんだ」とご自身を認めてあげてください。
ご両親に伝えたいことを手紙に書いたにも関わらず、ご両親から返事がないと、役に立ってないのではないかと無力感を感じてしまうでしょうが、かんなさんは、やれるだけのことをやってのです。
十分にご両親の力になっておられると思いますよ。

ご主人とのことですが、信頼関係を築けないのですね。
ご主人とご両親のことを話した時に、「責められている」と感じたのでしょうね。
それだけ、かんなさんが、ご両親のことに責任を感じておられるということのような気がします。
ここでもやはり、ご自身を認めてあげて、許してあげる必要があるようですね。

>彼は私の言動を許し、前向きにしています。
>私は、夫の言葉をどこかで許せていません。
>何か問題が起きると責められているように感じます。
>夫は責めていないと言うのですが…。

ご主人はおそらく、かんなさんを、責めておられないのでしょう。
でも、かんなさんが、ご自分を責めている度合いが強い分だけ、責められているように感じてしまうのかもしれません。
私たち人間は、自分で自分を責めている部分を、他の人から言われると、「責められている」と感じるものです。
自分で責めていない部分に関しては、他の人から何か言われたとしても「責められている」とは、感じないのです。
かんなさんは、ご自身の何を責めておられるのでしょうか?
ご自身のどんな部分を今も尚、許せないでいるのでしょうか?

ご両親を見捨ててしまったという思いかもしれませんし、ご主人に喧嘩の時とはいえ、ひどいことを言ってしまったことかもしれません。
また、もしかしたら、今もご主人の言葉を許せないでいる自分自身かもしれません。
自分のどんな部分を、今も責めているのか、どこが許せないと思っているのかを一度ゆっくりと、考えてみてもいいかもしれません。
そして、それが何であるかわかったら、そんな自分を許してあげるのです。

>夫には本当に心配なことを話してもつきはなされてしまうのだと思うようになりました。

と言うことは、ご主人に喧嘩の時に「おかしい」と言われ、「突き放された」と感じてしまったのでしょうね。
そして、それでとても傷ついてしまったのでしょう。
それだけご主人に突き放されたくない。そばにいて欲しい。理解して欲しい。という気持ちがおありなんでしょう。
ご主人のことを、とても大切に思っておられるのですね。
ご主人はどうして、「おかしい」と言ってしまったのでしょう。
もしかしたら、かんなさんにどう接してあげていいのかわからなかったからかもしれません。
もしかしたら、自分の考え方と違うかんなさんの考え方を、受け入れる準備ができていなかったのかもしれません。
とても傷ついた言葉だっただけに、簡単にはご主人のことを許せないかもしれませんが、「許せるといいな」と考えてみてくださいね。
そして、ひどいことを言ったご主人を「許せる自分」とは、どんな要素を持った自分だろう?と考えてみてください。
ご主人の言葉を許すことに意識を向けるのではなく、ご主人を許せる要素を身につけることに意識を向けてみてください。
どんな要素を手に入れれば、ご主人を許し、信頼することができるようになるのでしょうか?
その要素を手に入れることができたとき、ご主人を信頼することが、自然とできるようになります。

今は、かんなさんにとっての幸せに焦点をあわせていきましょうね。
ご両親の幸せも大切ですが、かんなさんご夫婦がまず幸せになっていくことが、子供さんやご両親の為にもなります。
胸がつかえたような感じが続いているようですから、もしかしたら色々な想いが詰まっていて吐き出せないのかもしれません。
もしよかったらカウンセリングをご利用下さいね。
詰まってしまっているたくさんの想いを、吐き出してみてくださいね。
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より3冊出版。