家族が信頼できない - カウンセリングサービス心理学講座

相談者名	さくらんぼ
私の実の母は、10年前に病死しました。その後、２年ほどで父は今の母との交際を始めました。その時に、私たちきょうだいは、父から「子どもよりも彼女のほうが大事だ」と言われ、失望しました。長女の私は、周囲から実家を出て行くと、家を彼女にのっとられてしまうから出て行くな！といわれていたので、実家から通勤できる職場を選んだりしていました。それから今の母に責められたことがきっかけで私はうつ病にかかりました。入院しなければいけない状態にもなりました。現在も最初の発病から約６年経ちましたが、内服治療を受けながら生活しています。昨年、両親が入籍したこともあり、実家に住んでいることに苦痛を感じて、県外で一人暮らしを始めましたが、体調を崩したり、強姦にあったり、自分が事件を起こしたり・・・と様々なことがあり、今は実家で療養しています。この今の状態が、とても苦痛で仕方ありません。家族にとっては私は厄介者でしかないのではないかと感じたり、義理の弟とうまくやっていけない私は、きょうだいの中でも浮いていると感じることがしばしばです。このままの状態で自分は生きていていいのか、実家にいることがいいのか、と感じます。よく、フラッシュバックを起こすこともありますが、家族の誰にも相談することもできません。私自身は、すぐにでも一人暮らしの家に戻りたいと思っています。家族は、私のことを本当に必要ないと思っているようにしか感じられず、とても孤独感を感じています。自分の考え方を変えなければ、うまく生活していけないのでしょうか。どのように自分を変えていけばよいのでしょうか。辛い記憶を一生抱えたまま生きていくのも辛い状態です。
カウンセラー	高橋大
さくらんぼさん、はじめまして。高橋　大と申します。ご相談ありがとうございます。とても辛い日々でしたね。そして今もある苦痛は、さくらんぼさんへ常に生きる意味を問いかけ続けているのかもしれません。それはさくらんぼさんにとってとても当たり前のことで、その辛さの無い人生を思い描くことはとても難しいことになっているのでしょう。でも、出来事の記憶から感じる辛さを取り除くことはできます。そのお手伝いができたらと思います。あまりにも長い間、不自由な日々が続いていらっしゃいますね。多くの出来事はさくらんぼさんにたくさんのものを一方的に求め、それらを受け入れる選択肢しかさくらんぼさんへ与えなかったかのようです。こういう状況が長らく続くと、自らの人生は自分で選び取ることができる自由があるとは思いづらかったことでしょう。あまりにも強大な現実が、さくらんぼさんにやってきてしまいましたね。実母の死は大切なものを失い、父の発言は子どもとして深く傷ついたことでしょう。そのような状況の中、周囲の人の声、思惑はさくらんぼさんにとって強大な力に感じたのかもしれません。周囲からのっとられると思われたり、さくらんぼさんがうつ病になるほど責める人という所から察するに、今の母親は気の強い人なのでしょうか。さくらんぼさんの考えや思いを汲むことのできる人なのか、気掛かりです。もしも強い言葉で押さえつけるような人ならば、不満や怒りなどが晴らされることなく、さくらんぼさんの心の中にたまっていったことでしょう。まずはその部分を見つめ直し、感じた思いを言葉にして心から解放してあげることが第一だと思います。さくらんぼさんの心をほぐすために。まず心をほぐすことがさくらんぼさんには大切だと思うんです。なぜなら、痛みを感じる出来事の多さにより、さくらんぼさんの心は痛すぎて、表面的な激痛しか感じず、根本にある解決の必要性がとても高い痛みを把握できずにいるように見えるからです。さくらんぼさんは今、孤独感を感じていますよね。そして、苦痛も感じていらっしゃるのでしょう。孤独感を感じる経緯には、起こされたこと、または起こしてしまったことが起因となっていることはどこかでわかっていらっしゃるかもしれません。では、もうさくらんぼさんにとってあることが自然になってしまっているこの苦痛は何か、ご存じですか？それは、罪悪感という感情です。人生の中で多くの出来事が、さくらんぼさんに理不尽なものを求めてきましたよね。でもそれらの多く、もしくはすべてに対し、自分が悪いとご自身を責めていらっしゃいませんか？それは、誤解なんです。考え方を変える必要があるとするならば、自分が悪い、とご自身を責め過ぎないようにすることではないでしょうか。理不尽な出来事に会ってしまった自分を、許してあげてくださいね。そこに至るまでにはとても勇気が要るし、怖さも多々あることでしょう。自分の感じていることは自然なのか、誤解なのか、判断がつきかねるかもしれません。なので、カウンセリングを活用してみてください。きっとさくらんぼさんの力になれるはずです。さくらんぼさんの命には必ず意味があり、意味には価値が宿っています。そのことは常に忘れないでくださいね。ありがとうございました。