好きな人に告白したい

相談者名
たっつん
27歳の男です。こちらのサイトに出会っていろんなカウンセラーの方にお世話になりました。おかげで前よりも明るく元気になれた気がします。ありがとうございます。
本題ですが自分には好きな人がいます。彼女とは職場で出会いました。年上の先輩でいつも僕の仕事の面倒を見てくれて、叱ってくれたり褒めてくれたり、真面目で優しい魅力的な先輩です。今は彼氏はいないと聞きましたが、自分が告白する前に他の誰かと付き合ってしまわないかと考えてしまって少し焦っています。
自分は今まで好きな人はいましたが告白した事がありません。告白された事もないので当然恋愛経験はありません。自分に自信が持てないのが嫌で、仕事を頑張ったり身体を鍛えてカッコよくなろうと頑張ったりしてますが、自分に足りないところばかり思い浮かんできてアプローチなどの行動に移せません。食事に誘うのも告白と同じくらい緊張すると思います。
周りからは素直で頑張り屋さんと評価されるようになってきて、最近は彼女とも仲良くなれた気がします。それはとても嬉しい事なのですが、もっと自分に自信が持てるようになりたいです。時間がかかる事はわかってますが、また告白しないまま終わってしまわないか心配です。後悔はしたくないです、自信と勇気が欲しいです。よろしくお願いします。
カウンセラー
三枝みき
たっつんさん、こんにちは。初めまして。
今回、たっつんさんのご相談を担当させていただきます、三枝みきと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

たっつんさんは、今、好きな人がいらっしゃるのですね。
今までお付き合いされたことや告白の経験がないとのこと、いろいろ心配になることも多いかと思います。
でも、人を好きになるということはとっても素敵なことですし、想いが通じ合って、お互いをパートナーとしてともに歩いて行けるということは、本当に素晴らしいことだと私は思います。
ですから、今回の回答でたっつんさんの想いが成就するためのお手伝いが、少しでも出来たらいいなと願っています。

それではご相談について、お答えしていきますね。

>自分に自信が持てないのが嫌で、仕事を頑張ったり身体を鍛えてカッコよくなろうと頑張ったりしてますが、自分に足りないところばかり思い浮かんできてアプローチなどの行動に移せません。食事に誘うのも告白と同じくらい緊張すると思います。

たっつんさんはお仕事を頑張ったり、体を鍛えてかっこよくなろうと頑張っていらっしゃるとこのと、周りの方からも言われていらっしゃるように、とても真面目で頑張り屋さんだなあと私も思います。
でも「自分に足りないところばかり思い浮かんできて」しまったり、「自分に自信が持てないのが嫌」と書いてくださっていますね。
最後のところで、「自信と勇気が欲しい」とも書いてくださっていますし、私もたっつんさんに足りないのは「自信」だけなのではないかと感じました。

ところで、たっつんさんは「自信」ってどんなものだと思いますか?
「自信」とは読んで字のとおり、「自分を信じること」であり「自己信頼」、そして「自己肯定」です。
その対極にあるのが「自己不信」だったり、「自己否定」や「自己嫌悪」であると言えます。

たっつんさんの場合だと「自信のない自分は×」という「自己否定」、「自信のない自分が嫌い」という「自己嫌悪」、「好きな彼女に告白もできないまま終わってしまうのではないか」とか、「あんな素敵な女性に好きになってもらえるほど自分は素晴らし存在ではない」というような「自己不信」があるのではないかと私には思えます。
でもそれは、真実ではありません。
たっつんさんにはたっつんさんの、素晴らしい長所がたくさんあります。

例えば、周りのみなさんが言ってくれているように、お仕事を頑張っていらっしゃるところ、身体を鍛えてさらに魅力的になろうと思っている向上心などがそうですね。
でも、自己否定があったり、自己嫌悪が強かったりすると、そんな自分の長所も認める事が出来ず、自分自身を肯定できません。
そしてさらに自分を責めて、痛めつけてしまいますし、それでは自信を得ることはできませんよね。

私事で恐縮ですが、私もかつては自分が大嫌いでしたし、自信なんて欠片もありませんでした。
でも、そんな私が今、多少なりとも自分を好きになれて、ある程度の自信も持てるようになったのには、いくつかの要因があります。
そのひとつで、一番最初に助けとなってくれたのが、周りの人たちです。

たっつんさんも周りの皆様に評価してもらえている、と書いてくださっていますが、自分がどうしても出来ないことは、無理をして背負い込まず、周りにお願いしてやってもらうと良い結果を生むことがあります。
どういうことかというと、自分が大嫌いだった私ですが、一緒に心理学を学んだ友人たちを始め、周りの人たちがどうしてかわからないけれど、自分を好きになれない私の代わりのように、私の良いところを見つけ、私を信じ、愛してくれました。
そのおかげで、大事な友人たちが好きになってくれた「私」を、私は「彼らが好きになってくれるくらいだから、こんな最低な私にもきっといいところがあるんだろう」と思う事が出来るようになったのだと思います。
そうして私はいつの間にか、自分を否定せずに済むようになり、少しずつ自分を信じる事が出来るようになりました。

ですからたっつんさんに今、必要なのは、周りの評価や愛情を受け取って、自分自身を肯定する材料として、自分の中に浸み込ませていくことだと思います。
私のように自己嫌悪が強い人にとっては、結構ハードル高めではありますが、それが出来ればだいぶ楽になれますから。
なのでぜひ、「自分にはあまりよくは理解できないけれど、こんな自分を認めてくれて、愛そうとしてくれる人がいるんだな」と思っておいて頂けたらよいかと思いますよ。
そうしたら「もしかしたらもっと自信を持っていいのかも」と心から感じられる時が来ますからね。

また、自分でできることとしては、日常生活の中でご自身を全部丸ごと肯定してあげよう、受け止めてあげようと意識していくようにしてみてください。
周りからの承認や愛(他者承認)も大事で、たくさんの物を私たちに与えてくれますが、それが自分でもできるようになる事も必要なんですね。
「自信のない自分は×」と思っていると、それがそのまんま自己否定になりますので、自信をはぐくむ事が出来ません。
ご自身に出来るだけ、「自信なんてなくてもいいんだよ」「自分は存在するだけで素晴らしい」ということを伝えて頂きたいのです。。
そうして根気よく、自己嫌悪や自己否定と向き合い、受容していくことで、私たちは成長していきますし、その過程で自信を積み上げる事が出来るのだと思います。
まず行動、そしてその結果として自信があとからついてくる感じですね。

ただその際、ご自分の足りないところに意識を向けるのではなく、出来ているところを見てあげるようにしてくださいね。

例えば今のたっつんさんの場合、「まだ告白できていない自分」に意識を向けるのではなく、仕事を頑張っていることや、身体を鍛えようとしているところに注目し、そこを自分で褒めてあげる。
他にも本当はたくさんの素晴らしいことや、出来ている部分はいっぱいあるんです。
けれども、自己否定や自己嫌悪はそこを見せずに、自分のいたらなところばかりを探り出し、私たちを前に進めないようにしてしまう。
でも、そうやって自分の出来ているところに目を向けていくことで、私たちは自信を育てて、そこから抜け出すことが出来ます。
また、告白するための勇気を持つのにも、そういった方法は有効です。

どんなにユルそうに見えても、大抵の場合、人は自分に人一倍厳しかったりします。
ですから、たっつんさんも自分にとても厳しい評価をしていらっしゃるのではないでしょうか?
自分の中の自己否定や自己嫌悪の声に耳を貸さず、周りからの好意や愛情のこもった評価を受け止めて、それを信じていこうと努力すること、慣れないうちはなかなか大変かもしれませんが、「僕は自己否定が強いところがあるから、周りの褒め言葉は5割増しくらいで聴いておいた方がいいんだな」と思っていただけたらいいかと思います。

それから告白に関してですが、恋愛経験がなくても、告白したことがなくても、そんなことは関係ありません。
でも、気になるのであればまずは彼女ではなくて、他のもっと誘いやすい同性の同僚などと繋がってみるといいかもしれませんね。
そのほか、緊張しているときには先にそれを打ち明けてしまうのも手です。
そうすると自分の気持ちが楽になりますからね。

あと、日常出来るエクササイズ的なこととしては、毎日自分を褒めることを5個くらい探して、ノートに書く。
昔はやった、褒め日記みたいなものですね。
これもおすすめです。
わたしもやりましたが、「朝起きて歯を磨いた」「会社で○○さんにおはようって言った」とか、「ゴミ捨てに行った」とか、そんな簡単な当たり前のことでいいので、毎日書いてみる。
コツは一日や二日三日忘れてしまっても気にせず、また翌日からやること、最低でも2ヶ月くらい続けること、です。
これは、先ほどから書いてきました、自分のできているところに意識を向ける練習にもなります。

以上、長くなりましたが、多少なりともお役に立てそうなことをいくつか書いてみました。
この回答が少しでもたっつんさんのお役に立てれば幸いです。
もし何かわからないことなどがあれば、初回無料の電話カウンセリングなどをご利用なさってみてくださいね。
本日はご相談、ありがとうございました。

三枝 みき

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました