別居から復縁  彼と幸せになりたい。

相談者名
みほ
はじめまして。
結婚して1ヶ月・・・結婚以前は、5年の付き合いでした。
今日から、私達は別居をする事になりました。
原因は、たくさんあるんですが、私が彼を追い詰めてしまいました。
事の発端は、結婚が決まってすぐ、彼から借金がある事を打ち明けられました。
そんなたいした額ではないので二人で協力して返していける額でしたが、結婚式が近づくにつれ、私の不安が大きくなり、彼にあたりました。
怒りがピークに行くと、暴力もふってしまいました。
でも、彼は、結婚式で「幸せにします」って誓ってくれました。
結婚後も、彼の仕事が忙しくあまり帰宅できず、休みも合わないので、すれ違いばかりでした。
私は、毎日イライラしていて、彼を責める事しかできなかったんです。
そんな私に彼も、イライラがたまり約束を守らないようになりました。
昨日、彼に「女性として好きじゃない。俺の中で終わった。一緒には暮らせない。離婚は、わからないけど、別居がしたい」と言われました。
正直、彼と離れる事がこんなにも辛いとは思いませんでした。
どうしたら良いでしょうか?
私は、彼と、まだ始まっていない結婚生活を始めたいです。
彼の子供を産んで、彼と幸せな生活を送りたい。
彼がいない事が、こんなにも辛いと思いませんでした。
どうしたら、彼の考えを前向きに出来ますか?
助けて下さい。
彼も。私と同じ様に、とてもネガティブになっています。
今は、彼に一人になる時間をあげたいと思います。
でも、彼には誰にも相談できる人がいないんだと思います。
どうしたら、彼を救えますか?
カウンセラー
寺島やすこ
初めまして、みほさん。
カウンセラーの寺島と申します。
ご相談ありがとうございます。

折角、始まった結婚生活のスタートがそれでは残念でしたね。
今はとてもお辛い気持ちでしょう。
もしかしたら、みほさんは、(職場などでは)とてもしっかりされている方で、
ご自身は借金などされる経験が少なかったのではないでしょうか?
または、ご家族か子供の頃、借金で苦労された方とかいらして、
借金に対する怖いトラウマもおありになるのかもしれませんね。
でも、そういったこととは関係なく、テレビでも、
借金とりに追われる悲惨で怖い物語はよくありますから、
自分でローンを組んだり、無事返済した体験が少ないと、”借金”という言葉の響きだけで、
それはそれで怖くなってしまってもしかたないことだと思います。
もし、今もこれからでも、とにかく苦しい時、寂しい時はうちの電話カウンセリングなど
どんどん使って思いのたけを吐き出すなど、応急処置をしてもらってみてくださいね。

さて、今回の件は、とっても切ない出来事でしたが、
でも、これはある意味で2人の絆がますます深まるためのチャンスだと思いますよ。
たぶん、これはみほさん、旦那さまどちらが悪かったということではなく、
2人の関係性が近づくにつれて、もともと(結婚前・子供頃からの)
心の中にあったトラウマであり、課題だったのです。
ですから、たとえパートナーがお互い違う人であったとしても、
やはり同じようなことが起きたと思いますよ(^^)
ですから、いい機会ですので、ここで片付けてしまいませんか?

もちろん、片付けると言っても、今日明日に変っていくことではないので、
じっくり忍耐強く取り組む必要がありますが、
本当の心の絆を結び合うという作業は、相手が誰であっても、
ある程度は時間がかかるものなんですね。

例えば、もしあなたの親御さんがある時あなたにこう打ちあけたとイメージしてみてくださいね。
※例えなので、シンボリックな一般的親子関係のイメージでお願いします(^^)
「みほ、実はずっと黙っていたのだが・・・、お前は本当の親じゃないんだ。
私たちとは血がつながってない。でも、心では、お前は私たちの子なんだよ」
渡哲也さんに似た父親が切なそうに言うんですね(^^)
さて、もし、そう言われたたら、貴女と親御さんの心の絆は変るのでしょうか?
法律的なことはともかくとして、心の結びつきは変らないと思いませんか?
いままで親御さんとすごした時間がウソになったり、なくなる訳ではないですよね。
そして、この例え話で、私がお伝えしたいのは、人の心の絆を作っているのは、
何より一緒にすごした時間や、どれくらい関わってきたかということなんです。

私たちは長く一緒に過ごしてきた親に対して、信頼をもちます。
おしめを取り替えてくれたり・・・、
学費を支払ってくれたり・・・、
洋服を買ってくれたり・・・、
ご飯を作ってくれたり・・・。
日々当たり前に受けとめがちですけれども、
0歳から18歳になるまでや、またそれ以後も、
それだけ長く面倒みてくれればくれるほど、信頼感は増していきます。

でも、私たちが新しいパートナーとお付き合いしたり、暮らしていくようになると時、
多くはそのように一緒にすごした時間はあまりなく、
これから過ごして貯めていく段階だったりします。
ですから、その信頼感は親との間に感じていたものより、
はるかに少ないところからのスタートなのです。
ですから、お互いがかなり不安なったり、恐れに陥ってしまうのも、無理ないんですね。

この人は信用できる人だろうか、ずっと一緒に仲良くできる人だろうか?
また、私たちは若い時や、パートナーとの対等な関係というものにまだ慣れてない時は、
ついつい家庭とか、一緒に暮らし始めた時に、
まだ記憶に新しい親子関係を再現してしまうということもあります。
みほさんの場合は彼に怒って暴力をふるってしまったケースがこれにあたりますね。
旦那さんの仕事ばかりを優先させてしまうクセや、約束を守らないところも、
もしかしたら、彼の生まれた家庭での習慣を持ち込んだものかもしれません。
お友達関係だったら、遠慮して気を使うのに、
親子関係や恋人・夫婦関係には遠慮をしなくなってしまう・・・、
もちろん、親子や夫婦だから、他人・友達じゃない、
気を使わないでいいところがいいのだという点はもちろんあります!!
でも、これもバランスやほどの問題なんですね。

お互い、甘えたり、甘えられるのに、どこまでが限界なのか?
その線引きがどこなのかを知るのに、まだ付き合いが初めの頃ほど、
その行き違いでケンカになってしまうことが多いのです。
恋人という関係だったら遠慮してきたことも、
結婚したということで、遠慮がなくなってきてしまうことはよくあることです。
こればっかりは結婚してみないとわからないんですね。
2人で結婚してみた結果、結婚してしまうと役割にハマってしまってうまく行かず、
場合によっては、実質婚の方がうまく行くカップルのケースだってあります。

それでも、どんなカップルでも信頼関係を作るのには、
衝突は避けられないし、理解しあうのに時間がかかるんですね。
恋に落ちるのは一瞬でもできますが、
深く信頼するには時間がかかると言ったら、イメージしやすいでしょうか。
ですから、今回の衝突も避けられないものだったと思います。
大事なのは、これからの修復の仕方です。
お互いがずっと家庭で慣れ親しんできた習慣、文化を変えていくには、
結構、時間がかかります。
それは日本人が海外にいって暮らすくらいの変化があると
考えるくらいがちょうどいいかもしれません。
当然、片方だけにそれが起こるのではなく、両方に起きています。
2人ともがいっぱいっぱいになるのです。
だから、特に相手を頼れる存在とだけ思うのではなく、
お互いに頼り、そしていたわってあげることが大事です。

また、苦しい時は、2人だけで背負うのではなく、
ぜひ、どんどん友人や、第三者も頼ってみてくださいね、
カウンセリングでは、このコミュニケーションスキルアップのレクチャや、
上手に自分の気持ちを表現したり、相手の気持ちを読み取る実習などもしています。
そして、貴女のいっぱいっぱいになった感情を受けとめるケアもしています。
もちろん、一番大事な旦那さんに早く受けとめてもらいたい!!理解しあいたい!!
その気持ちはわかりますが、彼もいっぱいいっぱいなので、
今は焦らないこと、そして、時を選ぶことです。
待ってる間は、彼以外の人たちの手を借りてください。

結婚式で、彼もみほさんと幸せになりたいと思って、誓ってくれたはず、
その気持ちにウソはないのですよ。ただ、思ったよりも、
お互いの習慣・文化・ペースを合わせるのに、
こんな大変だとは~と、読み違えてしまったことはあるでしょう。
でも、その彼の気持ちは、みほさんだって同じですから、
誰よりも理解してあげられるはずですよね。

彼には相談する人がいないのではないか・・と心配する気持ち、
とっても優しいですね~(^^)その想いは彼に伝わっていると思います。
ただ、今は彼を救うのではなくて、彼の力を信頼してあげる方が大事ですね。
“彼は私が面倒みてあげないとダメなんです・・・”、
これは夫婦の間に親子関係を再現する基になってしまうんですね。
対等な夫婦関係(男と女の関係)というのは、面倒みてあげなくちゃ~ではなくて、
私の彼なら大丈夫!!乗り越えられる!!信じてる!!という尊敬と信頼感なのです。
同時に貴女も彼なしでは生きていけません・・・というのは、
もう少し卒業する必要がありますね。(これも親子関係の名残の感覚だからです)
彼を愛する、大事にする、尊重するということと、
彼なしでは生きていけないというのは、同じことではなく、かなり違うのですね。
矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、
みほさんが彼なしでも大丈夫になるほど、彼は貴女の元に戻ってくる確率が高くなるでしょう。
※彼なしでも大丈夫になるということは、彼と別れなさいということではありませんよ!!
彼の反応によって、自分の感情を振り回されすぎずに、
自分の心と体のペースを安定させることができることを意味しています。

忍耐強く少しずつ歩み寄っていきましょうね。
私たちもお2人を応援していますよ!!

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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