みなさん、こんにちは。
今回コラムを担当させて頂きます心理カウンセラーの平林です。
どうぞ宜しくお願いします。
私は今年に入り、心打たれたメッセージに出会いました。
今回はその事について書かせて頂きたいと思います。
1月4日(木)の早朝に、27歳の若さである女性がガンで亡くなられました。
その女性はオーストラリア人のホーリーと言います。
人生を終わらせたくないと思いながらも死を受け入れ、彼女は私達にメッセージを残してくれました。
自分の生涯が終わりを迎えようとするその中でメッセージを残されようとする気持ちに感動し、そしてその内容にはとても考えさせられるものがありました。
今や、オーストラリアから始まり世界で多くの人がフェイスブックやブログでシェアされていますので、もしかしたらお読みになられた方もいらっしゃるかもしれませんね。
そのメッセージとは「ホーリーから、人生のちょっとしたアドバイス」というものです。
そして「26歳という若さで、死と向き合い始めるというのは少し珍しいことかもしれません。」と始まっていきます。
毎日は当たり前のように過ぎていくけどそうではない、毎日を生きることは贈り物だと教えてくれます。
そして些細で意味の無いような事は心配せず、時間を価値ある素晴らしいと感じることに使って欲しいとも教えてくれます。
何故なら人生の終わりを迎える時、些細な事は考えないからと断言できると。
実は、私も死を覚悟したことがあるんです。
ホーリーのメッセージのように、些細なことは考えませんでした。
それは今から23年前のことです。
当時は兵庫県の西宮市に住んでいました。1月17日の早朝、私はスキーから夜行バスで帰宅し、少し仮眠を取ろうとした時の事です。
今迄に経験のしたことのない揺れを感じました。
家の中でベットが上下に激しく揺れ、私はその上で叩きつけられていました。何が起こったのか?これは戦争がおこったに違いない。そして爆音が聞こえてきました。
(後でわかったのですが、高速道路が落ちた音でした)
私は建物の下敷きになると思い始め、言い知れぬ恐怖がやってきました。
そしてまわりの建物が倒壊している音が近づいてきます。私はようやく覚悟しました。「死ぬ」と。
ホーリーの言うように些細な事は考えません。そして時がとてもゆっくり流れるのが感じられ、私は「自分はこの世の中に貢献できたのだろうか」と思いました。
しかし私の住んでいる建物は倒壊しませんでした。外に出ると鉄筋コンクリートの建物が潰れ、その潰れた1階に向け「○○」と叫んでいる人がいます。声もかけられませんでした。近くの高速道路は折れ、バスが落ちかかっています。その一方で下へ落ちてしまった車。生と死を分けた明暗。
私は生きている。
ホーリーのメッセージは、死を覚悟した時の思いに再会させてくれました。
「自分はこの世の中に貢献できたのだろうか」。私という人間を通して、少しでも世の中に貢献していきたいと改めて誓うことが出来ました。
私にとって今ここでカウンセリングをさせて頂くことは、とても貴重な時間を過ごさせて頂いている事なんです。
有難うございます。
とても感謝しています。
時間は限られたものです。
価値ある素晴らしいと感じることに使いたいですね。
追伸:ホーリのメッセージは「ホーリーから、人生のちょっとしたアドバイス」でインターネットで検索できます。ご興味ある方は是非検索してご覧ください。