『嫉妬』

相談者名
りおな
私は外国人の婚約者がいてもうじき結婚する予定です。
彼も私も初婚ですが、彼には17歳の娘さんを持っています。付き合い当時は少しの嫉妬はありましたが、もう子供は17歳だしと思い、受け入れてきていたつもりでした。
そして私達はお互い別々に住んでいたせいか、そこまで2人の関係を気にすることはありませんでした。
というよりは今まで2人の関係を見ないようにしてきたのだと思います。
最近になり彼と同棲を始めて彼の行動が100%見えてしまい、頻繁にメールで連絡を取り合ったり、会ったりしている事ををとても不快に感じてしまいます。毎回というよりは毎日ストレスを感じ、どうしたらこの苦しみから抜け出せるのか、自問自答する毎日です。
彼に対してか、娘さんに対してか大きな嫉妬を抱え、苦しんでいます。
きっと彼に嫉妬を抱えているのだと思います。
彼の携帯のメールが毎回鳴る度、気分が落ちてしまい、毎日こんなことを考え、ストレスで限界です。

ただ彼と娘の関係の事実は変えることができません。私がそれを受け入れるか、彼と別れるか、その選択2つしかありません。でも彼の事が好きなので別れることができません。どうしたら自分が変われるのでしょうか? これはやはり私だけの心の問題なのでしょうか?

別れた方が楽になるのでしょうか?

カウンセラー
近藤あきとし
りおなさん はじめまして。
カウンセラーの近藤あきとしと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

婚約者さんの娘さんに対してかけている愛情を見ていると、
嫉妬を感じてしまい、その不安にとても辛くなってしまうんですね。

> そして私達はお互い別々に住んでいたせいか、そこまで2人の関係を気にすることはありませんでした。
> というよりは今まで2人の関係を見ないようにしてきたのだと思います。
> 最近になり彼と同棲を始めて彼の行動が100%見えてしまい、頻繁にメールで連絡を取り合ったり、会ったりしている事ををとても不快に感じてしまいます。毎回というよりは毎日ストレスを感じ、どうしたらこの苦しみから抜け出せるのか、自問自答する毎日です。

それはしんどいですね。
最初は一緒に居る時間がそれほど多くなかったことで、
彼と娘さんとの関係を目の当たりにすることも無かったのに
同棲するようになって、今まで心のどこかで気づきながらも
目を逸らしていた部分に、直面せざるを得なくなったのですね。

りおなさん自身のストレスだけでも苦しいと思いますが、
彼がとても愛している娘さんに対して、ネガティブな気持ちを
持ってしまうこと自体に自己嫌悪を感じてしまうところも
あるのかなと思いました?

彼はおそらくとても素晴らしい人なのでしょう。
りおなさんが生涯を供にしたいと感じたほどの魅力ある男性で、
娘さんのことも心から愛しているのなら、彼が素晴らしい人で
あればある程、娘さんに嫉妬を感じてしまう自分自身を嫌な女に
なってしまったと思ってしまうのかもしれません。
どこかこんな私では釣り合わないと感じてしまうこともあるかも
しれませんよね。

> 彼に対してか、娘さんに対してか大きな嫉妬を抱え、苦しんでいます。
> きっと彼に嫉妬を抱えているのだと思います。
> 彼の携帯のメールが毎回鳴る度、気分が落ちてしまい、毎日こんなことを考え、ストレスで限界です。

もちろん娘さんに対する感情もあるでしょう。
でも、おっしゃる通り彼に対する気持ちの中で、
“私がこんなに苦しんでいるのは、あなたの行動のせいなのよ”
“だから、あなたが私の気持ちを何とかしてよ”
という要求を彼にしたくなるときが一番苦しいのかもしれないですよね。
そんなことを感じる自分が嫌になることもあるでしょう。

もしかすると、今は彼のとる行動一つ一つが気になったりはしませんか?
娘さんに関することだけでは無くて、彼が大事にしようとしているモノや
優しくしようとしている人たちに対しても、嫉妬を感じることもあるのでは
ないでしょうか。

嫉妬というのは理屈ではありませんから、彼が目を向けている何か、
その全部が対象になってしまい、辛くなるのかもしれないですね。
それは全く不自然なことではありません。誰にでも起こりえることなのです。

> ただ彼と娘の関係の事実は変えることができません。私がそれを受け入れるか、彼と別れるか、その選択2つしかありません。でも彼の事が好きなので別れることができません。どうしたら自分が変われるのでしょうか? これはやはり私だけの心の問題なのでしょうか?
>?
> 別れた方が楽になるのでしょうか?

もし相手が彼でなかったら、こんなに苦しまなくて済んだかもしれないのにと
考えてしまっても、おかしくはないと思います。

でも、自分の中に湧きおこる感情というのは、自分で対処することが出来るんですね。

嫉妬を感じてしまった時にどうすれば良いかというと、
まずは嫉妬する気持ちと向き合って感じつくしていくように、
今の感情を全て燃やしていこうと思ってみてくださいね。
私たちはどうしても感じたくないものを抑えてしまい、
その結果ちょっとずつ小出しに感情を感じてしまいがちなのです。
それが苦しさをずっと長く感じさせてしまうのですね。

感情というのは感じきって燃やしつくせると、短時間で対処が出来るものなのです。
感情に向き合うことが出来るようになると、彼に何とかして欲しいと思う気持ちが
少しずつ小さくなっていくことに気づけますよ。
どうすれば良いかわからない時は、遠慮なくカウンセラーに尋ねてくださいね。

また、嫉妬をしてしまう原因を無意識的な部分に見ていくと、過去の心の痛みが
ルーツになっていることも考えられるのです。りおなさんのこれまでの人生の中で
親子関係やその他の人間関係において、過去に感じた喪失感や大事な人が
遠くに離れてしまう感覚を、潜在意識の中に心の痛みとして持っていたとしたら、
それがパートナーとの間で嫉妬を感じるパターンとして出てくることもあるのです。

その場合も、そのルーツとなる感情を十分に自分で受け止めてあげることが
大切になります。何が心の痛みの原因だったのかは「今感じている嫉妬と
同じような感覚を昔感じたことはなかっただろうか?」と思いだしてみることで
嫉妬を感じるパターンの起源に気づけることもありますし、自分では良く
思いだせない時には、誰かと過去の出来事の話をしながら探っていくことも
出来るのでやり易い方を選んでみてください。

嫉妬という感情は、自分に対する自信がない時に起こるものなんですね。
「彼は本当に私を愛してくれているのかしら?」という不安が嫉妬を
呼んでしまうのなのです。
でも、「私は彼に愛されるにふさわしい女よ!」と自信を持って言えるくらい
自分の価値を受け取っている時には、そうは感じないのです。それだけ自分を
信じていられれば、誰かに大切なものを取られる心配は感じないでしょうからね。

嫉妬の持っている目的とは、自分が愛されることはないのではないか?という
不安感を使って「あなたに私の不安を埋めて欲しいのよ」と相手をコントロール
しようという部分にあると思われます。でもまずは、りおなさんが自分で
自分を好きと言えることが大事なんですよね。

ある意味今のりおなさんにとっては、彼への愛情、信頼、つながりというものを
自分の方から築いていくことに本気で腹をくくれるか、というステップに来た
ということと捉えることも出来るのではないでしょうか。

その為には、感情を感じつくしていくこと、必要であれば過去の心の痛みを
癒していくこと、そして自分は愛されるにふさわしい女性なんだという価値を
もう一度受け入れていくことが大切だと思います。彼を好きだと思える時間を
少しずつ増やしていくことで、今の苦しさを感じる時間を減らしていけますよ。

先ほども書きましたが、何も一人でやらなくてはいけないことではありませんからね。
ぜひ無料の電話カウンセリングなどで気軽に相談してきてください。
私たちがお手伝いしますので、少しずつ乗り越えていきましょう。

お二人の絆を確かなものに感じられるようになった時には、今の苦しさは
気づかないうちに、ずっと小さくなっているはずですよ。

今回はご相談ありがとうございました。

近藤あきとし

この記事を書いたカウンセラー

About Author

超自立男性との恋愛・コミュニケーションに関わるお悩み・慢性的な生きづらさの解消などを得意とする。 理論的な“心理分析”と、感覚を使った“心理セラピー”を活用する多面的なサポートが好評。 問題の裏に隠れた「真実の物語」を読み解き「自分の本質を生きる」ことを目指すカウンセリングを提供している。