隣人の騒音に対するトラウマ

相談者名
うさこ
いつもサイトを利用させて頂いてます。
早速お悩みなのですが、以前住んでいた家で、毎晩のように下の階のカップルのセックスの声が聞こえ、精神的に病んでしまい、今でも隣人の雑音(特に声)を聞くだけで動機がして精神的に不安定になるんです。
その頃私は今の旦那と結婚準備に向けた同棲を始めたところで、期待いっぱいだったのですが、引越し当日からその声が下から聞こえてきました。
初めは、「響きやすい構造だし、お互い様。
こちらも気をつけよう」と旦那と話していました。
しかし、そのうちに下からの喋り声や笑い声がするだけでも腹が立ち、これだけ響く構造だと知っていて何故あんなに大きな声でセックスするのか、こちらは気を使っているのに!という憎しみの気持ちが増していきました。
旦那は「注意したらこちらだって今まで以上に静かにしないといけなくなる」と動いてくれません。
私が敏感過ぎるんだ、そのうち慣れるはずだから住人や旦那を理解しなければ、と自分に言い聞かせ、なんとかやり過ごしていたんですが、なにしろその声が聞こえてくるのは決まって深夜。
旦那はとっくに寝ていて、いつも一人でその声に耐えなければいけなかったんです。
自分だけ我慢しないといけない状況のせいで、余計に下の住人への怒りと憎しみは大きくなり、半年後、ついに窓を開けて「うるさい!!!」と怒鳴ってしまいました。
一番悪い形で発散してしまい、友人や家族に同情されても自分を許せませんでした。
旦那のほうは私が精神的にそこまで追い詰められていたのを目の当たりにしたからか、それからは私の事を一番に気遣ってくれるようになり、すぐに今の家に引越しし、それなりに平穏を取り戻せたのですが、今でもふとあの頃の事を思い出すと未だに相手が憎くて、悲しく辛く孤独な気持ちが蘇ってきます。
それ以来、街でカップルを見てもイライラしてしまいます。
他人のセックスの声に敏感なのは、今現在に至ってもセックスに対していやらしいイメージが拭えずにいたり(幼い頃に一人エッチを知ってしまい罪悪感がずっとあったり、小学校低学年で変質者に襲われた事なども原因でしょうか)、「うちの旦那はそんなに私を毎日愛してくれない」という寂しい気持ちを引き起こしたからかもしれません。
そういうのもひっくるめて、この気持ちをどう癒していけばいいのか教えて欲しいんです。
よろしくお願いします。
カウンセラー
赤松わこ
うさこさん初めまして、ご相談ありがとうございます。
担当させて頂きます、赤松わこと申します。
どうぞよろしくお願いします。

いつもカウンセリングサービスのHPを、ご覧頂いている
んですね。ありがとうございます。

うさこさんは、下の階のカップルに気を使って、ご自身に
「私が敏感すぎるからで、慣れなければいけないんだ」と、
言い聞かせておられたんですよね。
ご主人が寝てしまわれた深夜、ご主人を起こす事もなく1人で、
階下の声に耐えておられたんですよね。
自分だけ我慢しなければいけない状況が続いて、1番やりたくない
やり方で、怒りを爆発させた結果、自己嫌悪にまで陥りましたよね。

うさこさんは、「下の階のカップルのせい」と書いておられますが、
本当にセックスの声が原因だったのかな?と、疑問を感じました。
喋り声笑い声を聞くだけでも、腹が立っていたんですよね。
今では引っ越されて、もうそのカップルと縁は切れていますよね。
それなのに今では、そのことを思い出すと、街でカップルを見かける
だけでも、イライラしてしまうと書かれていますね。
私には、『核心は隠れていて表に出ていない』と感じられました。

今回私の回答は、うさこさんが考えておられたものとは、
全く違う所に、焦点を当てて書かせて頂きました。
私がご相談を読ませて頂いて、1番引っかかった部分が、
『そこ』だったからです。『そこ』とはどこか?と言うと・・・

>それからは私の事を一番に気遣ってくれるようになり、

この部分です、中でも『それからは』と言う一言なんですね。

>窓を開けて「うるさい!!!」と怒鳴ってしまいました。

と言う行動に出てしまった後からは、ご主人が一番にうさこさんに
気を使って下さるようになったんですよね。

それでは、それ以前はどうだったのか?
ご主人からしたら「自分は一番ではない」と、うさこさんが感じて
おられたのだろうな、と思ったんです。
何が一番だったのか?仕事かも知れませんし、ご主人の実家の家族
だったのかも知れません。一番が何であれここで問題なのは、

「自分は一番ではない」と、うさこさんが感じておられたことです。

うさこさんが、「主人は私を一番には扱ってくれない」と、
思い込んでいた(そう思う理由があったのでしょうね)せいで、
下の階のカップルの女性に対して、過剰に反応したのではないかな?
と私は感じたんですね。

周りもはばからず奔放にセックスを楽しめるのも、彼女が相手の男性に
「一番に扱ってもらっているから」、自分は一生懸命気を使っているし、
我慢して耐えているにも関わらず、「一番には扱ってもらえない」

そのことへの怒り、つまりご主人に訴えたかった思いを抑え込んで、
我慢していたことへの、反動(=八つ当たりかも知れません)が、
下の階のカップル(と言うより女性に対してです)への、怒りに
すりかえられていたんじゃないかな?と、私には感じられたんですね。

その根拠は、今現在もうさこさんが、他のカップルにまでイライラを
感じておられる、と言う事実です。
イライラの理由は、うさこさんから見ると、他のカップルの女性は、
「一番に扱ってもらっている」ように思えるからだろうと思います。

うさこさんが精神的に追い詰められて、窓から怒鳴ってしまった後は、
ご主人がすぐに対応して下さったことで、うさこさんの気持ちも一時は、
落ち着きを取り戻されたんですよね。

ところが引越しをしようが、うさこがんが抱えておられた核心の部分、
「自分は一番ではない」はまた、何かの拍子に頭をもたげてくる訳です。
うさこさんご自身は、自覚がなかったかも知れませんが、
その部分が出て来ると、平静ではいられなくなってしまうんでしょうね。

「自分は一番ではない」と言う、自分の思い込みを見るのが辛くて、
すりかえた嫌な出来事ばかり、思い出しておられたのだろうと思います。

ご主人は引っ越したことで、問題は解決したと思っておられるでしょう。
そうなると又うさこさんは、「自分は一番ではない」と感じ始めたんです。

>悲しく辛く孤独な気持ちが蘇ってきます。

少なくとも以前住んでいた、下の階にいたカップルのことを思い出して、
こんな感情が出てくるのは、うさこさんもおかしいと感じませんか?
この感情はうさこさんが、「自分は一番ではない」と感じていることに、
起因して出て来ているものだと私は思います。

ここまで読んで頂いて、うさこさんはどのよう感じられたでしょうか?
少しでも思い当たることがあれば、私達カウンセラーに、核心の部分を
解消するお手伝いをさせて頂けたら、楽になって頂けると思います。

カウンセリングサービスでは、電話カウンセリング(初回は無料です)も
承っておりますので、ご遠慮なくご相談頂ければと思います。
この回答が、少しでもお役に立てれば嬉しいです。
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

家族関係・対人関係・パートナーシップ・自己肯定自己実現を得意分野とし、がん看護・認知症介護の経験から医療・福祉関係にも精通している。 深層心理への唯一のアプローチである【感覚・感情】を解放する、癒しのスペシャリスト。 「体感で楽になった」「腑に落ちる」「納得がいった」と好評をえている。