夫と体の関係が持てない

相談者名
nana
39才、既婚女性です。夫とはネット上で知り合い、結婚してもうすぐ4年になります。
出会った時は、自分が彼を生理的に受け付けるかどうか微妙でした(顔は悪いです)、非常に焦っていたのと、彼に押されたのでスピード結婚してしまいました。
始めは、話は合うし、優しいし大丈夫だと思っていました。
実際楽しいときはとても楽しいのですが、彼は短気で、キレやすいんです。
彼は、自分を慕ってくる人にはとても優しく、刃向かう人や間違っている人には怒りで対処するという感じです。
喧嘩になると、自分のことは棚に上げ、全部私のせいにされました。
(当時、私は鬱になっていたので、全部私の病気のせいにされました)
そのたびに「この人とはやっていけない」と思い、私の方から何度か離婚を切り出しました。
でも、いざ離婚するとなると、一人になる寂しさや不安の感情が強くなり、「やっぱりあなたと頑張っていきたい」と言ってしまいます。
夫婦生活は、結婚して一年ぐらいはあったんですが(これも、しなきゃいけないと無理してた部分が大きいです)、その後は生理的にどうしてもダメになり、ずっと拒否しています。

彼も短気な性格を直そうとしているようで、今では喧嘩はほとんどなくなったのですが、やっぱりダメなんです。
彼から体を触られたりしている所を想像するだけで、気持ち悪くなってしまいます。
年齢的には子供を作るのにはギリギリ(もう遅いかも)なので、「我慢してすればいいのでは」と思ったり、「やっぱり無理だから別れよう」と思ったり。一日の中でも感情が変わり、決心がつきません。
顔も見たくないという時があったり、しっかり目を見て話せる時もあるし。
彼に対する情はあるのですが、いろいろ考えすぎて、自分がずっとこの人とやっていきたいのかも分からなくなってしまいました。
このまま流されるままに年を取っていくのかなという投げやりな気持ちにもなります。
夫婦って何だろう、みんなこんな気持ちでなんとかやっていってるのかな、自分はわがまま言ってるだけなのかな、と思ったり。
どうしたらいいのか、自分でも判断がつかず、とてもつらいのです。

カウンセラー
大谷常緑
nanaさんこんにちは。初めまして。
ご相談を担当させて頂く大谷です。
よろしくお願いします。

ご相談を拝見して、彼への生理的な嫌悪、彼の性格、セックスに対する嫌悪感、
そんな事を感じてしまう自分への嫌悪感などなど、複数の状況が重なり合って、
毎日とても辛い状況だろうなぁと思いました。

さて、先ずnanaさんにお願いしたいのは、どんな感情を感じようとそれを感じる
自分自身を責めるのではなく、その感情を受け入れて欲しいのです。
人が、そう感じるにはそれなりの理由があります。
そう感じるから悪いとか、いいとかいうものではありません。
「感じるものは仕方ない」とある意味開き直ってでも結構です。
感じる事をいいか悪いかで判断してしまうと、必ず自分を責める事になります。
なぜならば、私達は全能の神ではなく、完璧ではあり得ない人間なのですから。

次に、彼が生理的に嫌という事ですが、その生理的に嫌という部分にも、実は心
理的な意味合いがあります。
どんなところが嫌なのか、そう感じる人がどんな経験をしているかなどによりそ
の意味合いは様々ですが、多くの場合、自分自身の内側に持っている自己嫌悪や
自分を責めている何かが影響しています。なぜならば、そう感じているのは自分
だからです。
ただ、これは今考えてすぐに分かるものではないでしょうし、「こんな事が生理
的に嫌という感じと繋がっていたんだ」とわかったときに驚く場合も多々ありま
す。
ご相談で、顔についてのお話しを書かれていましたので、一例ですが容姿につい
て一般的な例を書いてみます。
中学生や高校生の年代になると、多くの女の子達はジャニーズ系が好きになりま
す。
かっこいい男の子が好きなのですね。
それで、学校でも特定のかっこいい男の子、サッカー部の○○君とか、バスケッ
ト部の□□君とかに人気が集中し、もてる男の子はもてまくり、格好の余りよく
ない男の子は鼻もひっかけてもらえないという憂き目に遭うのです。
しかし、みなさんが大人になると、好みは分散されてきます。様々なタイプの男
性を好きになっていきます。
では、どうして中学や高校の女の子にこのように好みが集中する現象が起こるの
でしょうか?
ちょっと唐突に思えるかもしれませんが、多くの女性は、女性である事、言い換
えるとおちんちんが無いという事に、自分自身の不完全さを感じているのです。
この不完全だという意識は、潜在意識下にあって通常はそう感じている事すら気
がつかない場合もありますし、人によっては顕在意識下であからさまに男性に対
して対抗意識を持つという形で現れる場合もあります。
自分自身が不完全だとより強く感じる時期が丁度思春期に当たる中学生、高校生
時代なのです。自分が不完全だと思う度合いだけ、不完全な自分の対極であるか
っこいい、完全に見える男子に憧れるのです。
このように何かを感じるには、そこに意識を向けさせる何らかの理由があるので
す。

さて、ではnanaさんの場合どうすればいいかという事ですが、先ずは、nanaさん
が自分の意志をしっかりと決める事から始める必要があります。
nanaさんは、意志が決められないから相談しているのに・・・と思われるかも知
れませんが、本当の自分の気持ちに従うという気持ちで意志を決めてみてくださ
い。
そのためには、様々な怖れに耳を貸さない事です。
私達は、ああでもない、こうでもないと考え出すと、とかく悪い事ばかりが浮か
んできてまるで足がすくんでしまうように身動きが取れない状態に陥ります。
これは、問題解決を先送りにして、今のとても辛い状況に居続けさせる以外の何
者でもありません。それは、nanaさんが望んでいる状態では無いはずです。
自分の本当の気持ちはどうなのかと、考えずに力を抜いて向き合ってみられれば、
本当の自分の気持ちがわかってくるはずです。
そして、その結論は、どんな結論であろうと今のnanaさんに必要な結論なのです。

もし、自分や彼と向き合って、nanaさんが望むようなお二人の関係性を再構築し
たいと考えられるのであれば、先ずは彼の良いところに目を向けて、そして彼に
それを伝えていきましょう。
ご相談を拝見した限りでは、彼は随分と自信がないタイプの方のようです。彼の
よいところを伝える事によって、彼に自信をあげる事ができ、彼の器が大きくな
っていきます。そして、彼もnanaさんを大切にしていく事ができるようになって
きます。

先ずは以上の事を実践していただければと思います。

これらを進められるとしても、nanaさんの心は揺れると思います。
電話カウンセリングを受けられて、より詳しい進め方をご相談されてはいかがか
と思います。
回答がお役に立てれば幸甚です。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。