細かい事を異常なほど気にしてしまう

しかも、一度確認しても、なぜか不安になって、それら全部を二度三度と確認するんです。一分前に閉まっていることを確認した鍵が勝手に開くなんてありえないと頭ではわかってるんですが、どうしても確認してしまうんです。そうしてもまだ不安になって、一度家を出て少し歩いてもまた部屋に戻ってきて確認してしまうことさえあるんです。
そのせいで電車に乗り遅れてしまったりすることもあるので、外出の準備はかなり早い時間からやらなければならないのです。ほかの部分に影響が出るはかなりひどいと思いますし、何とかしたのです。

夜寝る前も、同じようなことをしています。

ここまでひどいので人に話すのも話しづらいし、話しても（少し軽めに）、「気にしすぎ」って言われるだけです。気にし過ぎなのは十分わかっています。でも気にするんです。以前泥棒に入られたとか、ガス漏れがあったということは全くないんです。これは何か心に問題があるんじゃないかなあと思うのです。

こんなこと誰に相談すればいいのかもわからなくて、ここに投稿しました。

こんな状態には自分でもうんざりしていて、毎朝外出前に確認をしている自分にいらいらしています。でも確認してしまうんです。どうにかならないものでしょうか？

いいえ、とんでもありません。
ご相談くださってありがとうございます。

> 私は鍵を閉めたかな、というようなことが異常なほど気になるんです。
> 家を出るときには家中の（といってもワンルームですが）鍵、ガス、コンセント、目覚ましのスイッチを切ったか、などすべて確認しないと家を出られないんです。

心の中に大きな不安や恐れがあると、無性に何かが気になったりします。
それは「お家」に関する事かもしれないし、まったく関係のないことに対してかもしれませんが、
私たちは、不安があると”なにかをする”ことで、その不安を解消しようとするんですね。
心の持つ自然な働きです。
でも、それがあまりにも度を過ぎているように感じる時には、
”なにかをする”ことで、その不安を解消しようとするのではなく、
その不安が、一体どうして起こっているのかを見つめて、心が安心できるようにしてあげるほうがいいかもしれません。

> 一分前に閉まっていることを確認した鍵が勝手に開くなんてありえないと頭ではわかってるんですが、どうしても確認してしまうんです。そうしてもまだ不安になって、一度家を出て少し歩いてもまた部屋に戻ってきて確認してしまうことさえあるんです。

そう、頭ではわかっているんですよね。
でも、心や気持ちが納得しない。
これは、なにも病気なわけではなく「観念」という、
心の中にある、ものの見方や考え方に関する問題なんですが、
hanaさんの中には、「～しなくちゃ」とか「～でなければ」という、
別にそうしたいわけではないけれど、そうしないと”いけない”ように感じていることって、
たくさんありませんか？
なにか、そうしないと「えらい目に遭うぞ」とか「怒られる」とか、
自分にとって望ましくない方向にいってしまわないように、
”そうしなければ、いけない”と感じている事。

> ほかの部分に影響が出るはかなりひどいと思いますし、何とかしたのです。

> 夜寝る前も、同じようなことをしています。

”自分がいない間に”というところがカギのようですね。
こう聞いて、なにか思いつく事はありますか？

> でも気にするんです。以前泥棒に入られたとか、ガス漏れがあったということは全くないんです。これは何か心に問題があるんじゃないかなあと思うのです。

気持ちを楽に持っていたいですよね。
問題があるように感じるという事は、心がなにかを「気付いてほしい」というサインを送っているということなんです。
それがなにも現実的に恐ろしい出来事に見舞われた、ということに起因していなくても、
過去には、ある出来事が「恐ろしい」と感じるには充分だった、そしてその時に感じた感情が、
「もうそろそろ、なんとか処理してくれよ」と、心が言っているんですね。
hanaさんの中では、なにか怖いと感じることってありますか？
もしくは、恐かったこと。

> こんな状態には自分でもうんざりしていて、毎朝外出前に確認をしている自分にいらいらしています。でも確認してしまうんです。どうにかならないものでしょうか？

自分では気付かないような、心の中に潜んでいる感情を見つめていく事で、
不安は解消されていきます。
なにより、いらいらするのは、その感情を感じているからなんですね。
「どうして私がこんなことしなくちゃいけないのよ」といった風に。
子供の頃、ひとりでいることが多くありませんでしたか？
また、なにか思いつく事があったら、お聞かせ願えればありがたいです。
お返事お待ちしていますね。

親切に答えて下さってうれしいです。

> 私たちは、不安があると”なにかをする”ことで、その不安を解消しようとするんですね。
> 心の持つ自然な働きです。

そう言われてみるとそうですね。他にも不安だったり心配なときって、無口になるよりは人と話したくなったりします。

> その不安が、一体どうして起こっているのかを見つめて、心が安心できるようにしてあげるほうがいいかもしれません。
>
> hanaさんの中には、「～しなくちゃ」とか「～でなければ」という、
> 別にそうしたいわけではないけれど、そうしないと”いけない”ように感じていることって、
> たくさんありませんか？

いっぱいあります。毎日それに追われている感じです。
ごくごく普通のたわいもないことのはずなんですけど…洗濯とか掃除とかもそうですし、学校に行くこととか、ごみを出すこととか。普通のことですよね。
そのはずなんですけど、なんか、やらないといけない、みたいに思ってます。
掃除なんかは気が向いたときにやればいいのに…やらなきゃって。
だから休みの日も、朝から洗濯しなきゃ～とか思って早起きしたり。昼まで寝るとかってできないんです。そういうの、やってみたいんですけど…悪いことしてるみたいな気分になってしまうんです。

ちょっと違う感じのことだと、良い成績とらなくちゃ、バイトをしっかりしなくちゃ、とか…。
周りの友達を見てるとそんなことをいちいち深く考えてるようではなくて、私もそんな風に気楽にやればいいのに、って自分で思います。

> なにか、そうしないと「えらい目に遭うぞ」とか「怒られる」とか、

えらい目に遭う…成績が悪くなるのは怖いです。あと、家の事だとすごい大げさで笑われてしまうかもしれませんが、「火事になったらどうしよう」とか「泥棒が来たらどうしよう」とか、怖いです。家を出るときに、そういうことを考えます。

よく考えてみると、たとえば泥棒がきたら、その後どうしたらいいんだろう、みたいな感じです。ごめんなさい、わかりにくいですね。

なんて言ったらいいんだろう…後々のことをすごく気にしてるんです。いつも。
何日も先のことまでいつも頭の中にあります。「来週の金曜日にお金をおろさなきゃ」「来週の授業にはあれとあれを絶対忘れないように」とか。机の前にちっちゃなメモをいくつも貼ってあるんです。
だから、さっきの泥棒の話ですけど、「もしかして泥棒が来て何か持っていってたら…警察に電話しなきゃ、実家にも言わなきゃ、学校のことはどうしよう、色々手続きしなきゃなあ」っていう不安もあります。
今気づいたんですが、こういうことの方が先にあって、だから「泥棒が来たら…」って思うのかもしれません。

書いていて自分でも考えすぎだなって思います。

> 自分にとって望ましくない方向にいってしまわないように、
> ”そうしなければ、いけない”と感じている事。

だから、いい成績とらなくちゃって思うし、鍵も確認してしまうのかもしれません。

でも…掃除しなくちゃとか、洗濯しなくちゃとかって別にしてなくてもえらい目に遭うわけではないですよね。なのに何でこんなに「やらなきゃ」っておもってるだろう…

> ”自分がいない間に”というところがカギのようですね。
> こう聞いて、なにか思いつく事はありますか？

そうですねえ…
自分が最初から最後まで見届けないと不安なのかもしれないです。

こういうことかもしれない…
学校で、レポートとか提出物を出すことって多いです。
そういう時、担当の先生に直接手渡すと、まあまあ安心です。
でも、事務所を通してだとか、ポストにいれておけ、って言うのは嫌いです。ちゃんと先生みてくれるのかなあって。直接手渡しても、なくされてしまわないかな、なんて考えてしまいます。

これも「いい成績とらなきゃ」につながってると思います。いい成績とらなきゃいけないから、提出物はちゃんとみてもらわなきゃ、きちんと先生に渡らなきゃ、もし先生の手元に届かなくて、読んでもらえなかったら（＝点数をつけてもらえない）取り返しがつかないわって、思います。

> 気持ちを楽に持っていたいですよね。

いろんなことに、もっと適当になれたら楽だろうなって思います。

> hanaさんの中では、なにか怖いと感じることってありますか？
> もしくは、恐かったこと。

これっていう具体的なことが思い浮かばないのですが、でも、漠然とですが、「問題が発生する」って言うことがものすごく怖いです。トラブルに見舞われたくないって思います。誰でもそうなのかもしれないですけど…
何事もうまく行ってないといけない感じがしています。
だから、一番切実なところでは成績が落ちることは私にとって大問題です。家のことも何かトラブルが起きるのがすごい怖いです。
自分では解決できないと思うことが怖いのかもしれないです。一度もらった悪い点数は良い点数に変えてもらうことはできないし、一度家に問題が起きたらそれは一人ではどうしようもないし…
だから、絶対絶対そんなことが起こってほしくないです。

> 子供の頃、ひとりでいることが多くありませんでしたか？

そういうことは余りなかったですが…
子供の頃のことを考えてみると、自分で言うのもどうかなと思いますが、「いい子」でした。成績良くて当たり前、自分でちゃんとできて当たり前、みたいな。
それで今でもそうでなくちゃって思うんでしょうか…

今の段階で思い浮かぶのはこういうことです。
改めて思いましたが、私って自分で自分を追い込んでるようですね。
気楽にやれたらいいなあって思います。

またお返事いただければうれしいです。
鍵を確認すること、治したいです。

それは、とってもいいことですよ。
ただ、その不安や心配の元が解消しないことが、厄介なんですよね。

> 掃除なんかは気が向いたときにやればいいのに…やらなきゃって。
> だから休みの日も、朝から洗濯しなきゃ～とか思って早起きしたり。昼まで寝るとかってできないんです。そういうの、やってみたいんですけど…悪いことしてるみたいな気分になってしまうんです。

とってもいいお嫁さんになれる方です。
でも、そう言われても、うれしくないですよね。

お気づきのようですが、自分の心の中に、自分を追い込むような部分があると、
「しなくちゃいけない」と思うことをしていないと、
なんだか悪いような気持ちになります。

さて、どうして自分を自分で追い込んでしまうクセがついてしまったのか・・・？

> ちょっと違う感じのことだと、良い成績とらなくちゃ、バイトをしっかりしなくちゃ、とか…。
> 周りの友達を見てるとそんなことをいちいち深く考えてるようではなくて、私もそんな風に気楽にやればいいのに、って自分で思います。

片方では、「しっかりやれ！やらなきゃダメだ！」
もう片方では、「いいやん、別にそこまでしなくても」
っていうふたつの心の声の間で葛藤されているんですね。

これは、追い込んでしまうクセが付き始めた頃に、
心のバランスをとるために自然にできた、気楽にいけばいいじゃない、とまるで自分を慰める行為のようですね。

> よく考えてみると、たとえば泥棒がきたら、その後どうしたらいいんだろう、みたいな感じです。ごめんなさい、わかりにくいですね。

いいえ、よくわかりますよ。
私たちは、不安を心の中に抱えていると、先のこと先のことを”予測”したくなるんです。
１９００年代が終わろうとしていた頃、いわゆる予言物がたくさん出回っていましたよね。
それは、漠然としていて、それでも消える事の無い「不安」をなんとか拭い去りたい、
と誰もが感じるからなんです。

> なんて言ったらいいんだろう…後々のことをすごく気にしてるんです。いつも。
> 何日も先のことまでいつも頭の中にあります。「来週の金曜日にお金をおろさなきゃ」「来週の授業にはあれとあれを絶対忘れないように」とか。机の前にちっちゃなメモをいくつも貼ってあるんです。

よく言えば、きっちり屋さん。
でも、ｈａｎａさん的には、ちょっとしんどいですよね。

> 書いていて自分でも考えすぎだなって思います。

その「不安」の元を探ってみましょうね。

> そうですねえ…
> 自分が最初から最後まで見届けないと不安なのかもしれないです。

実は、私たちの心は、自分でも予測がつかない「不可解」だらけなものなんです。
それは、まるで何も知らない無邪気な子供にとっては、
大人の世界が不思議なものに映るように。
そして、不可解なもの、未知なものに対して、私たちは漠然とした不安や恐れを感じます。

ちょっと想像してみてくださいね。
夜眠りにつきますよね。
眠りに落ちる前は意識がありますが、だんだん意識が薄れて深く眠りについてしまえば、
私たちは「不在」になることになります。
でも、眠らない事には私たちは生きていけませんよね。
すべてを見届ける事は、不可能なんです。

> これも「いい成績とらなきゃ」につながってると思います。いい成績とらなきゃいけないから、提出物はちゃんとみてもらわなきゃ、きちんと先生に渡らなきゃ、もし先生の手元に届かなくて、読んでもらえなかったら（＝点数をつけてもらえない）取り返しがつかないわって、思います。

見届ける事、完璧に自分の思い通りになること、
が不可能だとしたら、不安から”予測”することもまた、無駄になってしまいますよね。
だったら・・・

> これっていう具体的なことが思い浮かばないのですが、でも、漠然とですが、「問題が発生する」って言うことがものすごく怖いです。トラブルに見舞われたくないって思います。誰でもそうなのかもしれないですけど…
> 何事もうまく行ってないといけない感じがしています。

予測不可能な事態になっても、それに対応できるようになろうとする方が、
懸命だと思いませんか？
問題やトラブルに巻き込まれたい、と思う人はあまりいませんが、
巻き込まれない人も実はいないんです。
そんなこと、なにも言われなくても・・・って思いますよね。

> だから、絶対絶対そんなことが起こってほしくないです。

でも、こう思っていればいるほど自分から招いてしまうことになる、
と言ったら、恐くなっちゃいますか？笑

> 子供の頃のことを考えてみると、自分で言うのもどうかなと思いますが、「いい子」でした。成績良くて当たり前、自分でちゃんとできて当たり前、みたいな。
> それで今でもそうでなくちゃって思うんでしょうか…

そのとおりです。
追い込むクセが身に染み付いてしまっているんですね。
でも、追い込まれてきた方のｈａｎａさん、どこに行ってしまったんでしょう。
気楽にいけばいいじゃん、って慰められてきたｈａｎａさん、どこにいるんでしょう。
その「いい子」の下に隠れてしまっているんじゃないですか？
それも随分長い間。

「不安」の正体は、その心の奥のほうに隠れてしまった、
何にも知らない、でもなんとかしなくちゃいけない、と追い込まれてきたｈａｎａさんの、
表面では頑張って努力して、しなくちゃいけないことをしているんだけど、
「本当にこれでいいのかな？」
「間違っていないかな？」
という”自信がない”部分なんです。
やったら出来るようになるし、現実にはちゃんと出来ているんだけど、
心の中には、まだその部分が「本当にこれでいいの？」という”感じ”が残っているんですね。

小さい子供が、お化け屋敷で怖い思いをして、出てきても尚ビクビクしているような感じです。
心の中身は「感情」や「感覚」でできていて、
頭ではわかっていることも、納得できないおバカちゃんなんですね。

> 鍵を確認すること、治したいです。

不安を感じた時に、自分の心の中のおバカちゃんに、こう言ってあげましょう。
「大丈夫だよ、よく頑張っているよ」って。
きっちり屋さんな自分を誉めてあげてみてください。
仮に、追い込む方がお母さん、慰める方がお父さんだとしたら、
不安を感じているのは、子供です。
その子を安心させてあげるような感じで、自分にやさしくしてみてください。
大人のお姉さんみたいにね。
「鍵しめたかな・・・？」には、
「大丈夫よ～、ちゃんと閉めてたよ！」です。
それでも気になる時は、不安の下にある感情をよく見つめてみるときです。
その時は、また来てくださいね。