自信を取り戻したいです。

相談者名
にこ
自分に自信を失い、自分を見失いました。
詳しくは書ききれませんが、昔はむしろ自信があり、人から性格を誉められることが多く、そんな自分が好きでした。
しかし、恋愛をきっかけに自分磨きをしようと自分の性格を意識しすぎるようになり短所を見つめてはダメ出しをして自己啓発本を読み漁り、最終的には自分を消して生まれ変わろうと思うようになり、何をどうしたらいいのかもう訳が分からなくなっていました。
結局好きな人にお前の独特の雰囲気が好き、お前以上はいない」と言われ付き合ったのですが、すでに私は訳がわからないほど自信も自分も無くしていて、幸せを感じる余裕もないくらい自分の性格、一言一言気にしては落ち込んだりしていました。
結局別れましたがそれがまた自信をなくす原因になり、そのままでよかったのに、なんでこんなことになってしまったんだろうと思うと悔しくて悔しくて仕方ありません。
今でも頭から汗が吹き出るほど悩んではああしようこうでいようとメモし、そんな抜けられず、何をしても悩みが抜けず自分の一挙一動気になって楽しめなくていつか自殺してしまうんではないかと不安になります。
自信があれば何をしても楽しかったのに。
昔の自分を美化しているところはありますが、ここまで自信がなく緊張することはありませんでした。
生きづらくて仕方がありません。
変わらない自分でいたかった。
こんな状態から抜け出して自信を取り戻したいですが、どうしたらいいのかもうかれこれ3年程悩んでいるので自分ではどうしたらいいのかわかりません。
でも、死にたくありません。
助けてください。
カウンセラー
池尾昌紀
池尾昌紀と申します。
ご相談ありがとうございます。

自分の魅力をアップする、あるいは、自分を磨く。
そのための、いろいろな方法が言われますが、自分が輝くために目指すゴールは「自分らしくいられること」「ありのままの自分でいること」だと私は考えています。

なぜ、そうした思いに行き当たったかと言えば、今まで数多くの方からお話を伺い、カウンセリングをさせていただいて、「魅力や才能を持っていない人はいない」ことを体感してきたからです。

「自分らしく、ありのままの自分でいる」
それは、とても難しいことです。

でも、少しずつでも、そんな自分になっていくことはできると思います。

最初のポイントは、「自分を変える」のではなく、「自分の中にあるものを表に出す」のだと思ってみることです。

そのために、次に感じていただきたいのは、「自己攻撃をしていると、自分らしさは表に出にくい」ということです。
自分はだめだ、自分のことを嫌いだ、と自分を責めている時、それは自分を認めることができない時ですよね。
自分を認めることができないと、自分らしさを表に出せません。

「こんなひどい自分を、こんな悪い自分を出すなんて、とんでもない。」

そんな風に感じてしまうからなんです。

こうした「自己攻撃」を減らしていくことが、次に大切なことになってきます。
ところが、この「自己攻撃」を減らすことが、また、難しいんですね。

それはどうしてかというと、私たちは、とても「自分に厳しい」と言われます。

「もし、あなたが自分自身の心にしている仕打ちを、他人にしてしまったら、傷害罪で捕まるだろう」

そんな言葉もあるくらい、自分に厳しいのですね。

自分に厳しい人は、それが当たり前になりすぎて、自分を責めていることに気がつかない場合も多い。

ですから、まずは、「わたしは自分で思っている以上に、自分を責めすぎている」と気づくことが大切になってきます。

そして、次に大切なことは、「自己攻撃はなくならない」「罪悪感はなくならない」「自分への厳しさはなくならない」ということを、自分に言ってあげることになります。

私たちは人間です。
人間である以上、ネガティブな感情はなくなりません。

ところが、自分に厳しい人は、このネガティブな感情を持つ事が許せないのです。
だから、ネガティブな感情が出てくると、それだけで「自分はダメだ」と思ってしまう傾向があるように思います。

ですから、ここで大切なのは、「人間である以上、ネガティブな感情はなくならないんだな」と思ってあげることなのです。

なくなりませんが、段々と減らすことはできます。
また、そのためには、ある程度時間がかかるんだな、ということも、最初から思ってあげると楽です。

今まで長い時間かけて心の中にできた「自分への厳しさ」は、すぐには変えることが難しい。
でも、逆に、少しずつ少しずつでも「自分への厳しさ」を減らしていこう、と思うだけでも、楽になります。

そのためには、「自分も人間だ。人間である以上、ネガティブな感情があって当たり前なんだ」と思ってあげる。

そのことは、「自分を認める」「自分にオッケーを出す」ということにつながります。

次に、大切なこと。
それは、自分の心の中に「大きな愛」があると気づく事です。

「自分にダメ出し」をすることに苦しんでおられる方は、その苦しみの大きさの分だけ、「愛」も大きいと私は考えています。

自分に厳しい方は、「こんなひどい自分を、こんな悪い自分を出すなんて、とんでもない。」と考えていると、先に書かせていただきました。

でも、ちょっとここで考えてみていただきたいのです。

本当に、ひどい、悪い人間だったら、そのことで悩み苦しむでしょうか。

ひどい、悪い人間というのは、自分が悪いことを気にしないはずです。
だって、悪い奴なんだから。
悪くて当然、と思っているはずで、それを誰かに指摘されても、そのとおり、と答えるのではないでしょうか。
ましてや、自分で自分のことを悪い人間だと責めたりしないはずです。

そう考えてみれば、自分はひどい、悪い人間だと苦しむのは、本当はそうではない、優しさと愛の心を持っているからだ、ということにならないでしょうか。

私はカウンセリングを通じて、自分に厳しい、自分を強く責めている人ほど、お話を聞けば聞くほど、本当に大きな優しさと愛を持っている方であることを、何度も何度も目にしてきました。

もし、そうであるならば。

にこさん。
ここまで自分を責めて、そのことで苦しんでおられる、あなたは、本当に大きな優しさと愛を持っている方ということにならないでしょうか。

どうか、ここに気づいてください。

悩み、苦しみの大きさだけ、大きな優しさと愛を持っている、ということを。

そのことに気づいた時、自分を責める気持ち、自分を攻撃する気持ちが、少し和らぎます。

すぐには、なくならないかもしれません。

でも、自己攻撃の気持ちが起こる度に、「こんなに苦しむということは、自分には優しさや愛がある証拠なのかもしれない」と思ってみてください。

持っていないものに、心は反応しません。
何度も、そう思っていただくことで、心の中にある優しさや愛が反応する体験をされるかもしれません。

そのことは、ありのままの自分、に気がつくヒントになると私は思います。

どうか、ご自身の本当の心に気づいていただけたらと思います。

ご相談ありがとうございました。

 

この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。