原体験、投影の元の見つけ方

相談者名
ヨルノツキ
 よろしくお願いします。

私は今まで嫌われたり、悪口を言われたりたくさん傷つけられてきました。そのたびになんで私ばっかり、もっと悪い人はいるのにという怒りや恨み、こんなにたくさん嫌われるんだから自分が悪いんだろうかという罪悪感に苦しみました。

色々な自己啓発法を試めして、中には効果を感じる物もありましたが、そのどれもが対処法的なものでしかなく、他人と関わるのが疲れる、本当の自分を出せない、慢性的な疲労感や憂鬱感、人が怖いという根本的な原因の解決には至っていないような気がするのです。

こちらのサイトでは対人関係における問題は家族の関係等の原体験が原因であることが多い、その投影の元を癒やすことが大事だと書かれていますが、過去を思い出そうとしても物心ついた頃には自分の性格、気質はできあがっていたように思えて、どうしても原因となる体験が思い出せないのです。

どんなエクササイズをしたら忘れてしまった過去を思い出せるのか、どうすれば原体験、投影の元を癒やせるのか、何か具体的な良い方法があれば教えて頂きたいのです。

それともうひとつ、嫌な思いでや悲しい体験が蘇ってきた時、感情を感じ尽くせばその感情は消えるとおっしゃっていますが、感情を紙に書くことやフォーカシングなどをして一時癒やされても、またしばらくするとふいに嫌な思い出が顔を出すという繰り返しで感情を感じ尽くす上手なやり方もイマイチ解らないです。

もう誰かを恨むことも、自分を責めることもしたくないんです。
自分の問題に自分で対処できる知恵をどうか教えてください。

カウンセラー
近藤あきとし
ヨルノツキさん はじめまして。
近藤あきとしと申します。
今回はご相談をお寄せくださいましてありがとうございます。
どうぞよろしくお願いいたします。

ヨルノツキさんは、とても辛くて大変な人生を歩まれてきたようですね。
そしてそこから抜け出そうと、ありとあらゆる努力をされてきたのだと思います。
もうやれることは全部やってきた、という感じもしているかもしれませんよね。
すっかり疲れきってしまって、あと何をしたら良いのだろうと思ってしまうことも
あるのではないでしょうか?
ご相談を読ませて頂いて、そんな風に私には感じられました。

そのうえで先ず私から提案させて頂きたいことがあります。

それは、ちょっと立ち止まって一休みしてみませんか?
ということです。

色んな方法ややり方を試して取り入れてこられた中で、効果があったりなかったり
そして次のやり方や新しい方法を求めてあれこれ探していく、そうしていくうちに
何が答えなのか分からなくなったり、答えがあるのかも信じられなくなったり、
焦ったり諦めそうになったりながらも問題の解決の為に進み続けてこられたのでは
ないでしょうか?

何とかしたい、という想いはあるけれど先が見えなかったり何をしたらいいのか
分からないという状態がどんどん気持ちを焦らせてしまい、ヨルノツキさんには
今ほとんど余裕を感じることができないのかもしれません。

焦っていたり余裕の無い時というのは、目の前にベストな方法やジャストフィットな
やり方があったとしてもそれを活かすことが難しいんですよね。
また、今度こそは上手くやらないとという気持ちがある分だけさらに気持ちの余裕を
なくしてしまうものです。

おそらくヨルノツキさんは思考する力がとても強いのではないかと思うんです。
効果のある方法もあったけど、根本的な解決には至っていない感じや、
感情を感じてみたのに、また同じことを思い出してしまうというのは
頭では分かったし理解した、でも心が追いついていないということなんですね。
色んなことを考えすぎて、頭と心があっちとこっちを向いてしまっているから
何をしても心が納得してくれない、そんな状況なのではないかと思います。

>  こちらのサイトでは対人関係における問題は家族の関係等の原体験が原因であることが多い、その投影の元を癒やすことが大事だと書かれていますが、過去を思い出そうとしても物心ついた頃には自分の性格、気質はできあがっていたように思えて、どうしても原因となる体験が思い出せないのです。
>
>  どんなエクササイズをしたら忘れてしまった過去を思い出せるのか、どうすれば原体験、投影の元を癒やせるのか、何か具体的な良い方法があれば教えて頂きたいのです。

問題の原因は家族関係の原体験だからそれを思い出さないといけない、
そしてそこにある投影の元を癒さないといけない、
その為の良い方法を見つけないといけない、

もしヨルノツキさんがそんな風に考えているとしたら、一つ気付いて欲しいことが
あるんです。私たちのサイトをご覧になっていればご存じだと思いますが、こういう
~しないといけない、~でなくてはいけないと感じているコトを執着というんですね。

こうでなければいけない、ということに拘りすぎてはいませんか?
心理学もカウンセリングも癒しも、あくまでツールであり手段なんです。
こんな人生を生きたい、幸せになりたい、心の平安を感じたい、などの
「目的」を実現する為の「手段」なんですね。

でもヨルノツキさんは色んな方法を考えすぎていつの間にか、手段が目的化
してしまったのかもしれません。

もしかしたら今の自分はそうなっているのかもしれないと、ちょっと立ち止まって
これまでを思い起こしてみてもらえますか?
今の自分をちゃんと感じてみることから、思考と心の繋がりを取り戻していきましょう。

それが意識出来た分だけ思考という蓋の下に隠れている感情に気付くことが
出来るでしょう。それがヨルノツキさんの書かれた原体験にあたると思います。
何があったかという出来事を思い出すというよりも、心の奥底にしまい込んだ
感情がどんなものだったのかを蘇らせるというほうが良いかもしれません。

そして最後に今あげたことを楽に進めていく為の提案をさせて下さいね。

それは、誰かに助けを求めて下さい。
ということです。

一人で抱え込むのはもう止めましょう。
自分で何とかしようとするのはこれきりにしてみませんか?。
ヨルノツキさんがもう楽になりたいという想いをとても強く感じます。
そして私たちはその想いをサポートしていきたいと思っています。

初回無料の電話カウンセリングで、ぜひ詳しくお話を聞かせてください。
ヨルノツキさんの気付かないところに私たちが気付けるかもしれませんし、
ヨルノツキさんの思いつかないような方法を私たちが閃くこともあると思います。

なにより誰かと供に進むという新しい方法を手に入れてもらえたらと思っています。

今回はご相談ありがとうございました。

近藤あきとし

この記事を書いたカウンセラー

About Author

超自立男性との恋愛・コミュニケーションに関わるお悩み・慢性的な生きづらさの解消などを得意とする。 理論的な“心理分析”と、感覚を使った“心理セラピー”を活用する多面的なサポートが好評。 問題の裏に隠れた「真実の物語」を読み解き「自分の本質を生きる」ことを目指すカウンセリングを提供している。