趣味へのモチベーションについて

相談者名
ゆめりん
はじめまして。ゆめりんと申します。27歳です。
相談したいことは、自分の趣味へのモチベーションの低下についてです。
私は創作をすることが好きだったはずなのですが(好きで、大学でも文芸をしていたのですが)1年前に仕事を辞め、失恋をしてから趣味もすっかりやる気がしなくなってしまいました。
最近再就職して、落ち着いて創作の出来る環境を作ることもできそうになってきたのに、創作が好きだったはずなのに、書こうとしても『どうせ(書いたとしても)そのうち捨ててしまうだろう。どうせ捨ててしまうのにどうして書くのだろう』という思いが湧きあがってきて虚しくなり、かく気が失せてしまいます。それなら他のことをすればいいと言われそうなのですが、何だか、他のことをしていても充実感が感じられない気がします。それと同時に、他のことが出来る気力が失われている気もします。
何だか、以前よりずっと体力も気力も落ちてしまった感じです。20代後半になって、老化してきたのだろうか?と、昔のように何かを作れない自分に焦ることさえできず、日々仕事をこなして休日は家で眠るだけの生活になっています。
事情があり、生涯独身でいることを覚悟したので、趣味へのエネルギーがなくなる分、仕事に生きるいいチャンスなのかもしれません。それに趣味への才能がどうかと言われたら、プロになることは無いと言えるレベルですし、冷静に考えれば趣味をやめてもなんの支障もないです。むしろ趣味のことを悩むのだったら、仕事にエネルギーを費やした方が経済的に豊かになれますし、余程自分の為になると分かっています。
なのにどこか、心の中でもやもやして、心の中に何かがくすぶっているような、痛いような切ないような感じと脱力感が抜けません。
最近、友人でイラストレーターとしてプロデビューを果たした人や、結婚をして子供を設けた人を見たからかもしれません。けれど、手に入らないものを追い求めることより、手に入れられるもので幸せになりたいと思います。
とりとめのない文章になってしまって申し訳ありません。何か突破口というか、心の落ちどころになるような指摘を頂ければ嬉しいです。よろしくお願いいたします。
カウンセラー
成井裕美
ゆめりんさん、はじめまして。
担当させて頂きます、成井です。よろしくお願いします。

> 何だか、以前よりずっと体力も気力も落ちてしまった感じです。20代後半になって、老化してきたのだろうか?

確かに、老化とまではいかなくても「昔と比べて体力が・・・」なんて事はありますよね。
私も30歳過ぎてから面白いように脂肪が燃えなくなってしまったし、寝ないと体が持ちません(笑)
なので、以前と比べて頑張りがきかないとか、昔と同じようには出来ない。という感覚はよく分かります。

しかしお話を読ませて頂いて私が感じたのは、体力や気力や気合なんかではなく、今のゆめりんさんにとって”わくわく”するエネルギーだったり、創作活動をする”目的”が分からなくなってしまったのではないでしょうか?

「創作が好きだった」と話してくださいました。
以前のその好きだった、楽しかった時代のゆめりんさんはその作業の中で「どんな感覚」を得ていたのでしょう?
その創作を通じて「何を表現」していたのでしょう?
その創作の時間はゆめりんさんに「何をもたらしてくれた」のでしょう?

> 書こうとしても『どうせ(書いたとしても)そのうち捨ててしまうだろう。どうせ捨ててしまうのにどうして書くのだろう』という思いが湧きあがってきて虚しくなり、かく気が失せてしまいます。

「どうせ」というこの諦めの言葉の中に、ゆめりんさんの深い悲しみや、ココロにあいた大きな穴を感じます。
ゆめりんさんにとって、何か大きな”人生の目標”を捨ててしまった感覚があるようなのですが、それは一体なんなのでしょうか?
「事情があり、生涯独身でいる事を覚悟した」と書いてくださいましたが、その「事情」の為に諦めてしまったのは、本当に「結婚」だけなのでしょうか?
この「独身」の中にも本当はゆめりんさんが求めていたたくさんの夢や希望があったように感じました。
それは別に「入籍する」という結婚制度を手放したというだけではなく、ゆめりんさんが「結婚
」というものの中に込めていた、もっともっと大きい希望や人生の目的です。

失恋をすると、私たちのココロの中にはぽっかりと大きな穴があきます。
それは相手の事を本当に好きだったことに比例します。
しかし私たちは失恋をした時に、今回の恋心を諦めようとして、誤って自分自身の魅力や価値、本当に誰かを好きになった自分の頑張りや、その恋愛で自分が成長したことさえも無かったことのように投げ捨ててしまうのです。

しかしそれはとても勿体無いことです。
それは自分にとっての”幸せ”をも捨ててしまうことなのですから。

今ゆめりんさんにとって本当にしんどいのは、趣味へのモチベーションがあがらないことではなく
”自分の人生の目的”
”人生の生きがい”
を見失ってしまったことなのではないかと感じました。
その”目的”や”生きがい”は「世間一般が言う幸せ」とか、「周りの人がみんなこれ持ってるから」というような他人の基準ではなくて、本当にゆめりんさんが満たされ、ゆめりんさんのココロが震えるようなものです。

きっと、「創作が楽しかった」という時代には、創作を通じてその感覚が得られていたのでしょう。
なので、今のゆめりんさんにとって、生きがいが無いわけではなく、「忘れてしまった」だけなのです。
それさえ思い出せれば、今のゆめりんさんにとって1番ベストな形で手に入れることが出来ます。
以前は創作がその感覚を手に入れる入り口でしたが、もしかしたら今日のゆめりんさんには違う入り口が用意されている場合もあります。

私たちでよければ、その「忘れてしまった」ものを一緒に思い出す旅にでましょう!
勇気をだしてのご相談、ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛、対人関係、自己啓発、ヴィジョン、ビジネス心理を得意とし、”少しでも楽に・簡単に・シンプルに”をモットーに、分かりやすい心理分析と日常的に無理なく取り組める提案を行っている。 その人本来の輝きや、問題の先にあるヴィジョン(幸せな未来や才能)を引き出すカウンセリングが好評である。