自傷行為がやめられません

相談者名
誰にも相談できないのでここに書いてみようと思い、初めて利用させていただきます。
私は中学2年の頃から高校2年の現在まで、自傷行為がやめられません。1番ひどかった時期は学校から帰ると毎日数カ所カッターで傷をつけていました。縫うほどではありませんが傷口がパックリ開く程度です。それが親に見つかった際、精神科に行くか尋ねられ、自分でも普通の状態ではないと思っていたので、行くと答えましたが、 お前は他人にまで家でのことを話すつもりか、私に恥をかかせたいのか、そんなに悲劇の主人公になりたいか と言われ結局病院には一度も行けず誰にも話せていません。高校にあがるのをきっかけにどうにか性格を変えようととにかくいつでも笑っていることを心がけ、見た目は明るくなりましたが、実際なにも変われていません。傷を見られるとせっかく作った人間関係が壊れるので最近は絶対見えない場所か、切るのではなく足を物で殴る、首を絞める程度で済ませるようにしています。必要以上に自分を責めていたり、私は悪い人間だから絶対いつかバチがあたると考えてしまったりして毎日つらいです。高い場所にいるときや川の横を通る時などいつも死のうかなと考えてしまいます。どうしたらやめられるでしょうか。苦しいです。
カウンセラー
大谷常緑
雪さん、こんにちは。
初めまして。
ご相談を担当させていただく大谷です。
よろしくお願いします。

辛いですね。
雪さんはそれほどまでに深く、重い苦しみや悲しみ、怒りを背負って生きておられるのかと思うと、心が痛みます。

でも、雪さんが勇気を出してご相談いただいたことは、とても嬉しく思います。
この勇気こそが、変化されるきっかけになるのではないかと思います。また、そう祈っています。

さて、ご相談を拝見して感じるのは、雪さんはとても優しくて、まじめな方だということです。
人に迷惑をかけてはいけない、ご家族に恥をかかせてはいけない、誰かに怒りをぶつけてはいけないなど、とても気を遣っておられるのではないでしょうか?
そして、自分の内側にある本当の気持ちや感情を一人で抱え込んでしまわれている・・・そんな感情を処理できないのは自分の責任だ、といった感じで堂々巡りをされている感じがします。

雪さんの自傷行為を止めるには、2つの側面からのアプローチがあります。
1つは、行動的な側面で、習慣化している自傷行為を異なる習慣に置き換えるという方法です。これには、「自傷行為を止める」という意識を持ってチャレンジしてみてください。
具体的には、足を物で殴りたくなった時には、足に感謝の言葉をかけながらさする、首を絞めたくなったら首に感謝の言葉をかけながらさするという方法です。
あるいは、自傷行為の衝動にかられた時には耳たぶを触る、鼻を触るといった事でもいいかもしれません。

2つ目は、認知的な側面です。
先ずは、結論が出ない事を考えるのは止めましょう。
結論が出ない事を考え始めたら「~と思った・」という形で、考えを中断し、深みにはまる事を防ぐのです。
この方法は結構実績があって、習慣化するには少し時間がかかりますが、練習してみてください。
次に、今、雪さんがお持ちの思考パターン、捉え方のパターンを変えていく事です。
私たちは、様々な環境的な要因で今の自分を形作っています。
例えば、日本で生まれ育ったら日本語を話すようになりますし、英国で生まれ育ったら英語を話すようになりますね。
それと同じように、生まれ育った環境や、親の影響を受けて今の自分がいるのです。
だから、雪さんが自傷行為をするようになったのも雪さんお一人のせいではありません。先ずはこの事実を受け容れましょう。
そして、「よい、悪い」という判断の基準とそれに基づく様々な観念やルールを手放していくことが必要だと思います。
この点は、この相談コーナーのみでは対応が難しいので、更に勇気をもって電話カウンセリングをお受けになる事をお勧めします。
いかに私たちが多くの物事に縛られ(自分で縛っている)、苦しい人生を歩んでいるかを知っていただくことがとても大切だと思います。
私どもには、電話代はかかりますが、無料で受けられるカウンセリングもあります。
ぜひ、ご利用ください。
少なくとも、溜まっているものを吐き出すだけでも随分と楽になると思います。

勇気こそが人生を変える推進力です。

回答がお役にたてれば幸甚です。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。