自殺念慮

相談者名
匿名希望
対人恐怖症、社交不安障害と思われる症状があります。
思春期になった赤面症がきっかけで徐々に人と接することが難しくなり、20代半ばから引きこもり状態で全く働いたことがありません。
20代の時に何度かアルバイトの面接に行き、職業安定所にも行ったことがありますが、もう行きたくないという絶望感しかありませんでした。このままでは両親に申し訳ない、なんとかしなければと、最近求人広告を見てみましたが、やはり気が滅入るだけで行動できません。
自立して生きる勇気を持てず、両親に依存した状態から抜け出すことができないまま、気が付けば40歳です。
最近は、もう何かを楽しむ余裕も笑う余裕もなく、自殺する勇気はありませんが,死によって一切から自由になりたいと強く望んでいます。
社会に出る恐怖、親の死後への恐怖で、この世に生まれたくなかった、産んでほしくなかった、と考えることしかできず、身動きできない状態です。
自分を受け入れ、ポジティブ思考を持ち、面接を受け続ける、、、自分にはあまりに困難なことです。
カウンセラー
赤松わこ
匿名希望さん初めまして、ご相談ありがとうございます。
担当させて頂きます、赤松わこと申します。
どうぞよろしくお願いします。

「どんなお気持ちで、このご相談を書かれたんだろうな」
最初に私が思ったのはそのことでした。
これまでの長い年月、色々なことを考えられたでしょう?
「この状態を何とかしなければ」と思うほど、精神的にはきつくなったんじゃないだろうか・・・
そんな風に感じました。
ご相談も勇気がいったのではないでしょうか?

>自分を受け入れ、ポジティブ思考を持ち、
面接を受け続ける、、、自分にはあまりに困難なことです。

↑「これが出来ないとダメだ」と思うのをやめてみませんか?
「カウンセラーが何を言っているんだ!」と、思われるかもしれませんが、確かに自分を受け入れ、ポジティブ思考を持ち、面接を受け仕事に就くことが出来れば、匿名希望さんの現状は、全く違ったものになるでしょうね。

でも「その条件が揃わないとダメ」となってしまうと、少し話が違ってくると私には感じられたんですね。
ここからがカウンうセラーだからお伝え出来るお話なのですが・・・

・自分を受け入れる

心のレベルで言えば、ほとんどの人が出来ていないし、そのこと自体気づいていなくても、出来ないなりにやっていけるものでもあります。

・ポジティブ思考を持つ

やり方を間違えると、逆にネガティブな思考がより強くなってしまいます。

・面接を受け仕事に就く

組織やコミュニティに所属しなければ仕事が出来ない訳でもないですね。
仕事=組織に所属すると考えなくても、収入を得る方法は他にもあります。

匿名希望さんが大きな括りで、問題として捉えておられることは、段階を踏んで1つずつ解決していけばいいことなんですね。
「考え方・視点を変えてみると、解決方法は見つかります。」と言うことを、お伝えしたいなと思ったんですね。

勿論1つ1つは、チャンと解決していくことが出来ます。
ただ1度にそれを全部解消しようとすると、難しかっただろうと思うんですね。こうして「相談してみよう」と言うアクションを、起こされたこと自体が、匿名希望さんの行動力によるものです。
その行動を起こされたことが、これまでにない変化なんですよ。
とても大きな、意味のあることだと私は思っています。

自分1人で考えている と、選択肢はどうしても限られてしまいます。
「○○が出来なければ、問題が解決しない」と考えてしまうと、他の選択肢が出てこなくなってしまうことが多いんですね。
ですからまず!「その条件が揃わないとダメ」と言う考えではなく、「どこから手をつければいいのか?」「今出来ることは何か?」に、問題を絞り込んで向き合ってみませんか、と言う提案なんです。

そのためには上にあげた3点よりも先に、見てあげて欲しいことがあるんですね。それがこの部分です↓

>対人恐怖。社交不安障害と思われる症状があります。

と書かれていますね。人と接することコミュニケーションを取ることそれ自体に、不安や怖れがあるとしたら、無理矢理「社会に出よう」「 仕事をしよう」とすることは、匿名希望さんにとっては、自分を逆に追い込むことになってしまっていた気がするんですね。
きっとこれまでそれを繰り返してこられて、苦しんでこられたのではないのかな?私にはそう思えたんですね。

心の中の不安や怖れを少しずつでも軽くしてあげることが、今最優先の課題だと私には感じられました。
今までたった1人で、心の中の不安や怖れと向き合ってこられたのではありませんか?何度も何度もチャンレンジされたんだろうと思います。
今回こうしてご相談頂いたと言う、勇気ある行動をキッカケにして、『誰かにサポートしてもらいながら問題に取り組む』と言う考え方を、取り入れて頂けたらな・・・と思っています。

匿名希望 さんの勇気ある1歩こそ、『今出来ること』だったと思います。
ご自身では無意識だったかも知れませんが、現状を何とかするために、『今出来ること』を行動に移しておられたんですよ。

この貴重な1歩を更に進めて、少しずつでも『今出来ること』を、積み重ねてみませんか?必ず効果は実感して頂けると思います。
自分を受け入れ、ポジティブ思考を持ち、面接を受け仕事に就くことも、その延長線上に叶うことだと思いますよ。

家族や身近な人達に打ち明けるのは抵抗があったり、分かってもらうことが難しいことも多いんですね。
全くの第三者が相手だから、心の中に抱えたことを吐き出しやすい、こともあると思うんですね。。
匿名希望さんが、「話してみようか・ ・・」と思われた時には、私達カウンセラーに、お手伝いをさせて頂けたら嬉しいです。
この回答が、少しでもお役に立てれば幸いです。
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

家族関係・対人関係・パートナーシップ・自己肯定自己実現を得意分野とし、がん看護・認知症介護の経験から医療・福祉関係にも精通している。 深層心理への唯一のアプローチである【感覚・感情】を解放する、癒しのスペシャリスト。 「体感で楽になった」「腑に落ちる」「納得がいった」と好評をえている。